4コマ的事件簿2010の10本

今年の4コマ事件簿をまとめてみたいと思います。他にもあるとおもいますが、それはあなたの心の中に。


1位:『けいおん!』完結。きらら中堅作品連載終了フィーバー。
けいおん!』にはじまり『けいおん!』に終わった1年と言えます。第二期も大ヒット、映画化発表、ゲーム化、聖地巡礼、CD大ヒット…そんな順風満帆な中原作も4巻で無事完結しました。人気絶頂の中で「大学編?」「サザエ?」「純にゃんが主役でラブラブチュッチュッチュしちゃう話やるんじゃね?」と色々な憶測が飛び交いましたが、きらら編集部は引き延ばしという愚作を行なわず無事終了させてくれました。ありがとう!
けいおん!』だけでなく今年はきららの中堅作品が多数終了した年でした。『ふおんコネクト』『ラジオでGO!』『ふら・ふろ』『二丁目路地裏探偵奇譚』こうもあっさりと人気作を終わらせるきらら編集部パねぇと思うわけで。…雑誌を影で支える実力者達が無事完結を迎えている事態に寂しさを感じつつ、今後に期待させる新連載をそれぞれが開始してくれることでしょう。かきふらい先生マダー?


2位:乙女系4コマ雑誌『コミックPASH!』発売
なにを間違ったか乙女系4コマ雑誌などというものが発売されてしまいました。女性の4コマファンから言わせると「方向性は良いんだけど、今更ミラクルトレイン推しとか。ターゲットが乙女とは言ってるけど実際の所は微妙なライン。値段も高いし4コマ誌として今後続けるのは辛いと思う。面白い作品もあるけど。」みたいな感じです。
さて、果たしてvol.1を銘打っていますが『COMICぎゅっと!』『ドカン小町』『コミックギア』という、ある種の伝説的先人雑誌の仲間入りをしてしまうのでしょうか。今後の動向に注目です。


3位:まんが4コマKINGSぱれっと、大ポカ!
ぱれっとの大ポカとして名高い「『スターマイン』の単行本帯にデザイナーさんがライバル誌と混同して『まんがタイムぱれっと』という雑誌で連載中とか書いてしまったよ」事件「荒井チェリー先生の『未確認で進行形』の再来月に載せるはずだった原稿を載せてしまったよ」事件という二大事件を引き起こしました。ネタを提供してくれるのは良いんですが、こんなことばっかりやってると信用がなくなりますよ…と。あと、ぱれっとさん薄いのに高すぎます。
一迅社といえばREXがリニューアルしたことが記憶に新しいですが、きららの看板作家である鈴城芹さんをREXに持ってきたのには「ぱれっとで勝負させる気はなかったんかーい!」と思わず髭男爵になってしまう勢いで驚きました。二誌で連載してる荒井チェリーさんが特別なのかしら。どうなのかしら。


4位:S戦場のテナ連載終了、夢食いメリーアニメ化
ある種の因果的関係を感じる二作品。アニメ化候補作品と言われ続け、何度もリークとしてアニメ化の噂が流れたテナが終了し、それと同時に『夢食いメリー』がアニメ化。なにも関係はないだろうが、なにか因果的なものを感じます。とりあえず『夢食いメリー』にはフォワードの今後のためにヒットして貰いたいものです。え、マギカ? なにそれ食べられるの。


5位:ひだまり王決定戦開催
ひだまりスケッチ』はひだまつり等イベントに定評がありましたがある種の究極のファンイベント「ひだまり王決定戦」が開催されました。予選の時点から「お金をとって試験を受けさせる」という日本の資本主義社会を象徴するような内容でしたが、決勝の舞台では優勝者が4期を願う等胸熱な展開。これで4期がなかったら嘘でしょう。なずなっちぺろぺろ。


6位:まんがタイムラブリー、リニューアル
これは来年のネタとして扱うべきなのでしょうが、比較的動きの少なかった4コマ雑誌の中で単身生き残りを賭けて最後の(?)賭けに出た雑誌があります。その名は『まんがタイムラブリー』です。従来の連載陣は移籍、終了しHEROさん、佐伯てんてーとスクウェア・エニックス関連の作家さんが多く起用され、ストーリー4コマ雑誌となるようですがこの賭けがどう左右するかは3年後に期待です。


7位:ギャグ漫画大喜利開催、カラスヤサトシまさかの準優勝
おおひなたごうが主催するギャグ漫画家大喜利カラスヤサトシが出場。本年は「おのぼり物語」も映画化しすっかりメジャー感が増しました。滑り芸として定評があるカラスヤ先生が準優勝とはなかなか驚きでした。バッファロー吾郎が主催する大喜利イベントにもカラスヤ先生は出場。今後露出が増えていきそうな気がします。


8位:クレヨンしんちゃん連載再開
ドラえもん方式。しかし、例の5人組の展開とかなにがしたいのか分かりません。


9位:天津向の4コマトーク開催
ゲストは1回目が施川ユウキ、2回目が大沖、来年開催の3回目は小坂俊史。こう4コマにスポットを当ててくれる展開は嬉しいが、平日開催な上に阿佐ヶ谷ロフトなので展開が狭すぎるような。こうコンスタントに短期間に続けられるとそう長くは続かないのではないでしょうかと不安になる今日この頃。


10位:みのりスクランブル、Aチャンネルアニメ化
「こんなにアニメ化して大丈夫か?」「大丈夫だ問題ない」
「みのりスクランブルで大丈夫か?」「ペンギンだ問題ない」
まさかの連載絶賛休止中(終了?)の『みのりスクランブル』が映画化というのは4コマファンを驚かせたというか絶句させました。今だに何故アニメ化するのが分かりません。もっと他にあるだろ、と思いつつ楽しみにしている私がいます。