「いつ読むの?」「今でしょ!」" 4コマオブザイヤー2013 "新刊部門、結果発表!!feat 1〜50位

お待たせしました、結果発表です。作業中に好きなアイドルの脱退、解散を乗り越えて完成しました。ありがとうございます。参加者は合計275人! ありがとうございました!! お金をください!! それでは、お楽しみください!
(なお、新刊既刊で複数巻ランクインしている作品は新刊に基本統合、同数票の場合は50音順でランク付けしています。コメント抽出については一部のみ抜粋しています。)

投票サイト(※レギュレーション及び簡易結果の掲載及び参加者一覧(投票詳細)を掲載しています。)

新刊部門 1位〜(http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20131229#p1
新刊部門 50位〜(http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20131228#p1
新刊部門 100位〜( http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20131225#p1
既刊部門 1位〜(http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20131227#p1
既刊部門 50位〜( http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20131226#p1
既刊部門 100位〜( http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20131224#p1

1位:『おじょじょじょ / クール教信者
おじょじょじょ1 (バンブーコミックス)
勢いが止まらない。「今年はきららにキラーコンテンツがない。1位を取るのは初のファミリー作品かもしれない。」そう思っていましたが、この作品が首位を取りました。クール教信者さんの作品はキャラクターが可愛らしくコミカルでどちらかといえば萌え4コマ寄りです。きらら系に萌え系ではない作品が載り始めているように、「萌え」「ファミリー」の壁は崩れはじめているのかもしれません。この作品は無口な変わり者の川柳くんと大金持ちの地獄巡さんのもどかしくて、不器用で、素直で純粋なラブコメ4コマ。もどかしい繊細な10代の感情が時にシニカルに描かれている。派手でも萌えでもない。これがクール教信者が送る最高のラブコメ4コマです。そうだよ、みんなこういうのが読みたいんだよ。バカヤロー!

ツンデレお嬢様は王道かもだけど、その相手がローテンション系変人、隣に毒舌じいやという配置が面白い。全編にわたって独特の優しさみたいなものがあると思う。
・ほんとベタだけど上手い。奇跡のように巡り会えた二人
・圧倒的。「新しい王道」を書ける人がついに現れたという感じ。その上新人らしいフレッシュさまである。完璧。
ツンデレお嬢様と素直クール変人男による、最高にベタでテンプレートなラブコメディ。作者は天才。
・こういうベタな話大好きなんですよ。てっきり1巻で完結なのかと思ったらまだ続くんですね。カップルがくっついて終わりなラブコメよりもその後のいちゃつき具合をしっかり書いてくれる作品が好きなのでたいへん楽しみ。
・単行本の加筆部分が単なるオマケページじゃない。
・爆発しろ。
・4コマでストーリーが素晴らしいとはあまり言わないが、この作品は素晴らしいと言えると思う。ありきたりな設定のような中に斬新さも持ち合わせている作品。
・主人公の男女が徐々に仲良くなってゆく過程にニヤニヤできるラブコメ
・作者の方はネットでは知られた方だったようですね。交際開始の2巻以降の展開はどうなるか?
・この告白シーンがすごい!2013的な。地獄巡さんが可愛いんですよ!
・初めて読み切りを読んだ時に「単行本が出たら買う」と決めていました。出ました。買いました。大成功です。やぁ、コレに関してはもう一目惚れなんで、言葉にはできないですねー。


2位:『ソラミちゃんの唄 / ノッツ』
ソラミちゃんの唄 (1) (まんがタイムKRコミックス)
現在浪人中(幼なじみは大学合格)&母親と気まずい女の子・ソラミ。そんな彼女を癒してくれるのはちょっとヘンテコな仲間たちと"自宅録音"——。愛と孤独のポップ&センチメンタル4コマ。異彩を放つノッツの初商業誌連載作品は、ミュージシャンとしての自らの経験を存分に生かした「自宅録音」女子4コマ。これはまず題材の勝利と言えるでしょう。この人にしか絶対に描けないテーマを、きちんとオリジナリティを伴って描けているという点だけでも価値のある作品です。さらにこの人の特徴は、独特の台詞回しによるハイテンションなボケとツッコミ。無闇な勢いに任せる感覚は、ミュージシャンとしての感覚か。響く人にはとことん響くであろう、この感覚。それがこの結果なのかも、ね!

・1巻完結かと思ってしまうほど綺麗に終わっていますがまだまだ続きます。
・友達って、良いよね。って、思わせてくれます。さっこが、良い味出してるー。
・引きこもり宅録少女と愉快な友人たちのゆるいコメディ……と思っていたら、読む人の心の弱いところを突いて泣かせる要素にやられました。特にソラミの部屋に、さっこがソラミの名前を呼びながら飛び込んだ場面と、その直後の薄暗い部屋の中でソラミが泣いていた場面に一番心揺さぶられたものです。
・自分自身DTMにハマった時期もあり当初はそっちの意味で惹かれた事がきっかけ。シリアスとギャグを正しく織り交ぜた作品。センチメンタルだからつい…は名文句。


3位:『幸腹グラフティ / 川井マコト
幸腹グラフィティ (1) (まんがタイムKRコミックス)
誰かと食べるご飯は、美味しくて、あたたかい。一人暮らしをする中学生の女の子・リョウ達の優しさを描くお食事4コマ。本物のような料理描写&色っぽい食事シーンも満載。ミラク発お食事4コマ。汁成分豊富の食事シーンがたまらない!! ミラクの連載陣はある種「個性的」な連載が多い中で、この作品については他のきらら雑誌に掲載されていても違和感がないぐらい普遍的。「誰かと食べる食事はおいしい…」をコンセプトにブレない作風を展開している。この「やりたいことをやってる」安定感、誰も裏切らない面白さは他の作品にはない幸福感。いい作品って支持されるんですよね。知ってた!

・ルーキー・オブ・イヤー4コマを挙げるとしたらこの作品一択かと。キャラも可愛く、話にも深みがあり、メインテーマでもあるご飯描写はジブリ映画並みに美味しそう、カラーは圧巻の破壊力で美味しそう度合5倍増し、あとこれは別の角度からの見方ですが刊行スピードが異常に早いのもコミックス派に優しい…と、単純な好き嫌い以外の理由でケチつけるところが見当たりません。メシウマ(ご飯を美味しそうに食べる)女子最高!
・読んでると腹が減る。食事の描写が綺麗です。
・食事描写のこだわりが素晴らしい
・食を楽しむ、人と楽しむ4コマ作品。1人暮らしの少女が友達をつくり、人の輪の中であったかな料理をたいらげる様子が気持ち良いです。
・モグモグおいしそうに食べるごはんを女の子はその膨らみほっぺに正義を宿す。
・4コマにはオーバースペックなのでは?と思えるほど丁寧に描き込まれた絵柄。絵が綺麗なだけでなくストーリーもしっかりしていて、とにかく濃密な4コマ。食べるシーンのエロさは狙い過ぎの感もありますが(笑)、この作品の売りの一つでしょう。
・親しい誰かと食う飯は美味い。家族で食事をすることの尊さを教えてくれます。高クオリティの絵柄で出てくる食事はどれも美味しそうで、しかもありふれた家庭料理が中心なこともあって食へ対する親近感が素晴らしく高まるのです。食べてるときの表情が異様にエロいのもたまりませぬ。


4位:『小森さんは断れない! / クール教信者
小森さんは断れない!(1) (まんがタイムコミックス)
優しすぎてNOと言えない女子中学生・小森しゅり(14) 頼み事をこなしていくうちにどんどんエスカレートして!? 王道の可愛い女の子のわちゃわちゃガールズ4コマ。ただ、ここでもクール教信者の独特の感傷的な部分が生かされていてただの学園4コマでは終わってない。小森さんの優しさが目立つが、個性的なクラスメイト達にもそれぞれのストーリーがあり。一筋縄では終わらない、トーンを使わない少し暗めのアナログな図柄から生み出される、これがクール教信者ワールド。

・個々のキャラがとても可愛く、見ててほっこりするような4コマ。小森さんに何か頼みたくなりますね。2巻も楽しみ。
・断れない女の子、小森さんの淡々としつつも暖かいキャラクターが魅力。時折挟まる、ハッとさせられるようなネタが作品を引き締める。そしておっぱい。
・タイトルから昨今の取り上げられては消費される「キャラクターで回し続けるタイプの漫画」かと思いきや、日常っぽさとメイン3人の関係で回して飽きない楽しさ。
・「あたたかい 縁が腐るにはいい温度だ」に心を撃ち抜かれました。3人のかわいさと、度々挟まる心を温める展開で両得


5位:『ゲキカラ文化交流 / 沼江蛙』
ゲキカラ文化交流 (1) (まんがタイムコミックス)
カレーを愛してやまない女子高生みゆき。 カレー屋のインド人娘アイシャ。 カレー屋の常連でイギリス人キャサリン。女子高生3人娘が織りなすホットでスパイシーなギャグてんこもりな、読めばカレーが食べたくなる・・・かもしれないコメディ4コマです。アイシャのカレー屋に集う3人娘の日常は、それぞれが自由にしゃべり、動き、それが微妙にかみ合わない。それが時にボケとツッコミになり、ナンセンスなギャグとなってます。カレーが紡ぐ楽しい日常を皆さんもぜひご賞味あれ。あ、読んでもカレーは食べたくならないと思います。たぶん。この勢いとボケの応酬が癖になる。みゆき、キャサリンのナンセンスっぷりとアイシャさんの比較的普通な目線。この誰も不幸にならないバランスが素晴らしい! 新世代ナンセンス4コマ!! このカレーがカレー!

・とにかくボケとボケのキレ味がスゴすぎます!で、なんだかんだいいつつカレーも忘れてないという。沼江先生ご自身の言動も含めて、これも待望のコミックスです!
・みんなどこか抜けていて、思いつきでものを喋ってないかみたいなバカバカしさがとても楽しい異文化交流(?)
・テンポが良く、ボケとボケの掛け合いが生むネタの切れ味が鋭い作品です、引き込まれる事請け合い。
・他の人には決して生み出せないオンリーワンのネタに拍手!
・うまい
・カレーをめぐる可笑しな4コマ作品。カレー大好きな少女を中心に、女子高生たちのシュールなやりとりが面白い。常識と非常識の交錯に味があります。
・今年一番ツボに入った4コマ。女子高生がインド人女性店員(自称JK)のいるカレー屋に入り浸るというシュールな空間で、とぼけたネタが飄々と繰り出されます。すっきりした絵柄も好み。


6位:『リりウムあんさんぶる / あそか』
リリウムあんさんぶる (1) (まんがタイムKRコミックス)
転校生・咲来が通学路で見つけた小さなお店「りりうむ」。オーナーのいとなが自分と同い年の少女であると知って驚きつつも気になり始め、いとなもまた咲来に惹かれ——。少しずつ近づく二人の距離と、温かく茶化し見守る友人たち。やわらかくてほんわかして、時々ニヨニヨしてしまうストーリー百合4コマ。萌え4コマでありつつも、どこか透明感のある絵柄で清涼感漂う作品。百合を振りまいているものの、友人関係としても微笑ましい。最近のきららの雰囲気を継承してる作品。えっ、こんな上位なの?という喜びと驚きと。

・繊細な絵柄ながら濃厚に感じる百合アトモスフィアの高さが魅力的。
・「すごくすごいおかっぱかわいい」でおなじみ(?)の本作。いったい何角関係なんだよ、というぐらいに複雑な百合模様もまたすばらしいけれど、やはりここは「さきいと」を押しておきたい。
・きらら作品では比較的珍しい1話1話に連続性を持たせた話の構成になっていて、捨てネタというのがほぼ存在しません。話が進むごとに各キャラが普段見えるものから見せないものまでお互いに抱く情の深さを垣間見れるのが心地よく、優しい空気に浸れる漫画です。
・ゆるふわっとした中に混沌とした百合分が・・・今後が気になります!


7位:『大家さんは思春期 / 水瀬るるう
大家さんは思春期!  (1) (まんがタイムコミックス)
就職して初めての一人暮らし。アパートで待っていたのは……妹系大家さん!? 6畳風呂なし中学生大家さん付きのアパートで繰り広げられるピュアでほっこりな半同居コメディです。まずはとにかく、中学生大家さんのチエちゃんがかわいい。時々オカン…を通り越しておばあちゃんのようだったり、でもやっぱり年相応だったり。大爆笑はありませんが、ニヤニヤが止まりません。日常に疲れた方へ、チエちゃんの笑顔に癒されてください。なんにしても、やっぱり中学生は最高だぜ!! ひゃっはーい!! 画力、構成、話づくりと平均的な面白さのレベルが高く全体的に理想的で可愛い作品。私、お勧めします!

・JCとか好きだからー!
・中学生大家さん最高!
・俺の大家さんがこんなに可愛いわけがない
・大家さんのチエちゃんがくっそ可愛い
・チエちゃん可愛い
・チエちゃんかわいい!


8位:『コドクの中のワタシ / 華々つぼみ』
コドクの中のワタシ (1) (まんがタイムKRコミックス)
ごくごく普通の女子高生さんが転校してきたクラスは、実験として異能生物(見た目は美少女)が集められた非現実的学級なのでした。具体的には超能力者・獣人・吸血鬼・エクソシスト・宇宙人など。わーハルヒもびっくり(古い)。なお先生は幼女です。ここテストに出ますよ。実際一つ一つのキャラだけ取ればどこかで見たような借り物とも言えるんですが、それをこれだけガサッとかき集めて固めてドンと提示するところがユニーク。奇人変人コメディとしては王道的な雰囲気もあって、クオリティの高さは間違いないです。誰が読んでもそれなり以上に楽しめる作品と言えます。「1年777組」みたいに末永く楽しめる作品になることを期待。

・登場キャラは多いがそれぞれの個性が強くてすぐに顔と名前が一致しました。一話一話の話もしっかりまとめつつ全体を通した今後のストーリー展開も気になるバランスのとれた作品だと思います。 
・かわいい。
・個性的な設定な女の子に楽しく癒される漫画。にょろにょろ。
・宇宙人触手っ娘のぐれ子ちゃんがくっそ可愛い。
・とにかく可愛い みんな可愛いなぁもう


9位:『ちっこいんちょ / トイシキ』
ちっこいんちょ (1) (まんがタイムコミックス)
人一倍マジメで健気な彼女は手のひらサイズの学級委員長! おバカな友人からちょっとアヤシい同級生まで、毎日まいにちフォローにかけまわってます。そんな手のひらサイズの委員長、ちっこいんちょのお話。「手のひらサイズの委員長」というとゲテモノ風な作品の響きだが、そんなことはない正統派4コマ。いんちょの頑張りと、いんちょが頑張ることで関係なく周囲が幸せになる様子が面白い。なによりも可愛らしい。「萌え」というよりも「癒し」の部分でお勧めしたい作品。これがファミリー誌で連載されてるっていうのがなかなかいいバランスだと思います。一家に一人ちっこいんちょ。

・しっかり者だけどちょっとズレたいいんちょ、おバカな友人、ツッコミ役にツンデレさん。ゆるゆるボケボケだけど読んでてちょっとほっとする、そんな作品。
・がんばるいいんちょが可愛い。彼女のセリフのみ、写植を使っていない点もより可愛さを引き立たせていると思います。


10位:『先輩には頭が上がらない! / 榊』
先輩には頭が上がらない!  (1) (まんがタイムKRコミックス)
可愛くて、オタク趣味に理解もある。むしろ本人がオタク。こんな先輩が職場にいたら…頭が上がらない!! 前作『CIRCLEさーくる』でオタク大学生のラブコメを描いた榊さんが、今度はオタク社会人のラブコメに挑戦。単に舞台を漫研からWEBデザイン会社に移しただけでなく、社会人4コマとして社会の厳しさも描写しており前作との差別化を図っているように感じらる。着実に仕事を覚えて成長していく男主人公の時任は、オタクか否かに関係なく好感を持てる。それにしても先輩可愛い。社会派なのに可愛い先輩なんてファンタジーだよ! じぇじぇじぇ!

・なあなあでは済まされない社会人ですが、こんな先輩がいれば… 榊さんの絵柄も非常に好み。
・こんな先輩がいたらいいな。ヲタクの希望をしっかり押してくる。榊さんの可愛らしいイラストにもいやされる。
・会社のできる先輩は隠れオタクだった。リア充と縁のなかった時任クンがオタ趣味を通して初めて女性と接点を持っていくストーリー。きらら系では珍しい社会人の恋愛もの。
・こんな先輩と働けたら嬉しいのですけどね。


11位:『あつあつふーふー / 佐藤両々
あつあつふーふー(1) (アクションコミックス)
広島のお好み焼き屋を舞台に高校一年生の蘭ちゃんが、家族のことや、友達のこと、初恋のことなどに頭を悩ませながら、ソースの香りただよう青春を不器用に過ごします。佐藤両々が描く青春4コマ。生きた人物を描くのが本当に上手い。佐藤両々はシュチエーションに合せてちょっとちょっと作風を変えていく面白さがあります。魔法少女からただの看板娘の女の子の日常までコミカルに描き切る。同じ青春でも『わさんぼん』とは全く違う高校生の青春を描く、これが佐藤両々だ!!

・複雑な人間関係がすごいドキドキです。あと、お腹がすきました
広島弁でちゃきちゃき話すヒロインがステキ。
広島弁がかわいいです(*´ω`*) 
・両々さんは"わさんぼん"といい職人さん4コマが上手い。今年は広島が目立った年でもありました。


12位:『飯田橋のふたばちゃん / 横山了一,加藤マユミ
飯田橋のふたばちゃん(1) (アクションコミックス)
双葉社集英社芳文社講談社…。出版社を元にした出版社擬人化女子高生4コマ。堂々と出版社を擬人化して茶化すという4コマが連載され単行本化される面白さ。一発ネタと色物にしか感じられないが、その出版社に合わせてメジャーからコアまでイメージから絵柄まで特徴を捉えて書かれており、地味な存在で終わるには惜しい作品。メジャーな漫画から4コマ漫画誌まで上手くネタを拾ってるため背中に手が届く感覚に感謝。芋っぽいけど、案外これがいいんだって思えてくるのが面白い。ギリギリアウト—!

・生々しい話を可愛いキャラでオブラートに包み(いやそんなに包まれてもいなかったか)・・・ブラックな笑いをとる、そんなお前が好きだ。
・秋田ちゃんの妹のいちごちゃんがヤバイ。
・出版界の危険球! ネタのギリギリ感がたまらない
・漫画好きには卑怯とも言えるネタの数々。「笑いなんて狭きゃ狭いほど、分かる人間には面白いんだよ!!」というやつです。
・雑誌で読んだことはないんですが、噂を聞いて読んでみたらなかなか鋭くエグイ。双葉社の懐の広さがかいま見えます。アクの強いキャラ同士のやりとりが生命線。
・秋○ちゃんとか、コ○マガちゃんとか、リアルの方がワザとネタ作ってくれてるとしか思えない。


13位:『オンノジ / 施川ユウキ
オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)
ある日、突然、世界から人がいなくなった。人っ子ひとり、猫の子1匹いなくなった街を、ただ1人残された女の子・ミヤコが流離う。誰もいない町で、笑ったり怒ったり驚いたり赤面したりするミヤコは、やがて街に自分以外の“何か”がいることに気付く。人間なのか、それ以外の何かなのか、何も分からない“それ”を、ミヤコはオンノジと呼ぶことにした。 その後ミヤコはオンノジと接触し、その正体は人間が変化したフラミンゴだと知る。そこからミヤコとオンノジの、2人(1人と1匹)しかいない世界を巡るエピソードが描かれていく。 「SF」というよりは「なんちゃってSF」ぐらいの感覚の作品なので、細かい部分での疑問点は全て放り投げて「こまけぇこたぁいいんだよ!!」という態度で読むのがベスト。いいんですよ、細かいことは。こういう名作と呼べるストーリー作品が4コマで描かれたのは喜ばしいこと。「サブカルwwww 4コマwwww」とか言わないでまずは読んでみてください。オンノジは誰よりも優しくてちょっぴりバカで、ミヤコはバカで。この二人なら大丈夫、そう思わせてくれるから無敵なんだ。

・常識からずれた街の光景も楽しいが、飛行機のシーンのような詩的な風景に心ひかれる。
・終末的世界観と施川ユウキ先生のユーモアのバランス感が絶品。まさにオンノジだ「オンノジ」である。そんな最終回が素敵でした。
・1+1が3にも4にもなるということ。全編ほぼギャグ構成なのに愛。
・今年一番衝撃的だった4コマ。4コマ読んでこんな複雑な気持ちになったのは初めて。


14位:『ちょっと!そこの男子! / 津留崎優』
ちょっと! そこの男子!  (カドカワコミックス・エース)
私立斜陽高校は生徒数600人の共学校である。しかし、元女子高であった為、極端に女生徒が多く男子比率は1クラス平均3人。圧倒的な集団心理に負けちゃうマイノリティ男子の日常をとくとご覧あれ!全く華もなければ、夢も希望もない「男子高校生の日常」ここまで酷い4コマがかつてあっただろうか。1巻完結なのがせめてもの希望。ちょっとブラックすぎるが、ギリギリの面白さが心地よい。箱入りドロップスが光なら、この作品には闇と本質が垣間見える。ダメだこの4コマなんとかしないと。お勧めはしませんが、すげー面白いですよ。このバランスがある種の奇跡。これからが地獄だ!!

・某まんがタイムきららの萌え&ほんわか4コマと違い、作者が鬱憤を晴らすかの如く、毒吐きに終始した驚愕の漫画。一部は実体験がベースになっているそうな。なお美少女は一切出てきません。代わりにブスがたっぷりだよ。ありきたりなハーレム漫画に飽き飽きしているアナタにオススメです☆☆☆
・あまりにひどい(褒め言葉)。箱入りドロップスと同じ作者からこれが生まれたのかと思うと人間の神秘を感じます。
・むごい
・楽しい高校ライフが待っていると思っている、夢を持った中学生のあなたへ。
・箱入りドロップスの雫さんや、艦これ漫画の龍田さんや天龍ちゃんに萌えるファンを現実に引き戻す、凶悪な4コマ(笑)。アタシが4コマなのエースを最後まで買ったモチベはこの漫画にあったりする。なお、作者曰く、自身はどちらかというと男子側に近い立場だったとか…。


15位:『プレフレ / ちび丸』
プレフレ (1) (まんがタイムKRコミックス)
3人の女子高生で描かれる普通の女子高生4コマ。普遍的なことをごく普通に描いている。普通に普通が普通で良い普通さ。「ベタベタした友人関係」を単調に描くのではなく、絶妙な距離感の「飾らない友情」を描く作品。これが、普通なんだ。でも、この普通がなによりも特別なスパイス。面白いかは分からない、でも好き。

・一人ひとりがいい個性持ってて、友達とイチャイチャしてるでもなく、でも大事にしてる感じがとてもいい!
・日常の切り取り方に独特の上手さがある。これでもう少し華があればブレイクしそうなのだけど。
・椿のめがね可愛い。とにかく可愛い


16位:『けんもほろろ / ハトポポコ』
けんもほろろ(1) (バンブーコミックス)
群像劇女子高生4コマ。いつもの不条理で不毛かつシュールな作りが絶対的な個性を放つハトポポコワールドは健在だがこの作品はとにかく登場キャラクターが多くわちゃわちゃしている。連載中はそのキャラクターの多さで掴みきれず辟易する部分もあったが、単行本化で読むことによりその存在を顕著に感じることができる。読んだあとになにか残るような残らないような。ハトポポコは相変わらず面白い。読む人選ぶけど。このアクの強い作品が上位に来るってとっても素敵なこと。クラスのみんなには内緒だよ!!

・ギャグ4コマ界の期待の星。このまま尖って尖って尖っていってほしい逸材。
・アニメ化するときには、画面上部とかに巻頭で書かれてる変態度表を表示してほしい。


17位:『わかばガール / 原悠衣
わかば*ガール (まんがタイムKRコミックス)
2010年。連載していた「乙女通信」の休刊により未完となっていた幻の名作が、きんモザブームに便乗して描き下ろしの最終回を加えてファン待望の単行本化。「きんいろモザイク」に比べると、こちらの方が萌え控えめギャグ濃いめ。原悠衣さんは普通のコマ割り漫画も描かかれているが、4コマで表現するとより巧みに感じられる。残念すぎるお嬢様・若葉、回を追うごとに暴走していく眼鏡っ娘・直など、とにかくみんな頭が素敵におかしくて実質5話の短期連載で終わらせるにはあまりに勿体ない。いつ便乗するの? つーわけで。

きんモザアニメ化で原悠衣さんの名前はメジャーとなりましたが、長髪ですが黒髪ぱっつん、だれにでも丁寧語、天然というシノのような、それでいてお嬢様がヒロインの日常4コマ。もしかしたらきんモザの原点といえる単行本かもしれません。
原悠衣ワールド全開。あの世界観は、唯一無二!
・「きんいろモザイク」の原悠衣さんのかつての連載がコミックスに。もうひとつのきんモザと言えるほど共通した作風。特に主人公の若葉はシノを彷彿とさせますね。


18位:『スイーツどんぶり / FBC
スイーツどんぶり (1) (まんがタイムKRコミックス)
"ジャッカル"の通り名を持つ最強の不良・柿崎志保子。そんな彼女も恋をして、アピールすべく手料理に挑む…!無敵の女子高生料理人・酒井暁美と"神の舌"栗原静香の協力を得て、今日も作るぜ目玉焼き(青)!! 空前絶後の料理(?)4コマ、水着もあるよ!!! 不良だった女の子が好きな男の子のために苦手な料理に挑戦するという漫画から謎の組織「LIFE」と料理対決をするという格闘バトル4コマになっていきます。美少女が出てくる、料理知識は全く出てこない、それを除いてノリだけでいえば最も近い作品は『鉄鍋のジャン』ではないでしょうか。あくまで演出重視、という意味で。なかなかここまで「凄いバカ」に特化した作品はありません。いやー、バカって素敵ですね。

・なんだこの愉快なキャラクターとぶっ飛んだストーリー!1月にも関わらず今年度ベストを確信していた
・スイどんは4コマ界のジャンプマンガやで〜
・なんだこれはの連続。まさに萌え4コマ界の奇才。
・「考えるな、感じろ」を地で行く漫画版パシフィックリム。以上説明終了。読めばわかります。(わけがわからないよ、ということが
・このテンション!このスピード感!このカオス! たまりません


19位:『ラジ娘のひみつ / 小坂俊史
ラジ娘のひみつ 1 (バンブーコミックス )
普段は引っ込み思案なのに、マイクの前では性格が豹変してしまう新人パーソナリティーのラジオ番組の奮闘を描いたコメディ。見事オーディションを勝ち抜いたヒロイン「恩田あいり」が、AMラジオ局「TMZラジオ」の看板番組のピンチヒッターを務めることに。しかし、スタッフの思いがけない方向に番組は進んでいきます。ひとくせもふたくせもある女の子がいろいろやらかしちゃう予感!?小坂俊史最新作。最近の小坂作品はどちらかといえば大人向けのコメディが多く、今作品はその中ではラジオ局を舞台にしたコメディで初期に近い作品。個性的で裏表があるあいりを中心にキャラクターが立っており、完成度が高く読んでいて楽しい作品。レギュラー陣の個性が強く、ここまでキャラクターの個性を押し出した作品は逆に珍しい。小坂俊史、ベテランかつ初期に近い作風でありつつも新しい魅力を感じられる。

・新連載予告で可愛らしいあいりの絵が使用され、まさかあの小坂俊史さんが萌え4コマ!?と物議を醸した作品。 ある意味で期待通りでしたが、綺麗に期待を裏切ってくれた。これがファミリー4コマギャグの最高峰。
・とにかく今年一番笑ったマンガ!この勢いは誰にも止められない!
竹書房4コマアニメ枠でアニメ化しないかな。絵柄は好みが分かれそうだけど、設定上、声優映えしそう。


20位:『彼とカレット。 / tugeneko』
彼とカレット。
きままな大学生イケダくんの元にやってきたのは、まったくデレないツンツン家政婦ロボ・カレット。彼とカレットが巻き起こす、ちょっとエッチ(特にエッチな描写はありません。主人公が変態なだけです。)で容赦ない日常!変態とサイボーグの女の子の同居4コマ。主人公がナチュラルな変態、カレットちゃんはデレまったくなし。とにかくバランスが狂ってるおかしな4コマ。作者のtugenekoさんはスクール水着ナチュラルに着こなすという『すくみズ!』もそうですが、狂った世界観を平然と書いていくという才能が素晴らしいと思う。この作品は連載当時からずっと絶賛してたので単行本化して続刊も出そうというのが嬉しい。あなたが読みたい変態がここにある!! 世界よ、これが変態だ!!

・ここまで突き抜ければ変態もすがすがしい。
・色んな所がどこまでエスカレートするのか楽しみ。


21位:『となりの魔法少女 / 七葉なば』
となりの魔法少女 (1) (まんがタイムKRコミックス)
昔、人の心を操って友達を作った。だから今、友達を作ってはいけない。高校二年生、一人ぼっちの魔法少女はそう思う。友達になろうとする普通少女と、調査を重ねる理屈少女。魔法が生み出す罪は、時に心をえぐる。それでも優しく繋がる少女たち。少し変わった、でもきっと誰もが抱える傷と希望の物語。この作品が上位に来るって凄い嬉しいことなんですよ。この作品は派手でもないし、大きく話題になったわけでもないので。ちゃんと読んでる人は読んでるんだな、と。ミラクが送る「凶悪な魔法使いも巨大な敵もいない」そんな魔法少女物。些細な人間関係や心の揺れ動く気持ち、それが丁寧に描写されている。派手なことも、壮大でファンタジックな演出もありません。そんなこの作品で描かれる、「一人の魔法少女」の友情と葛藤を見守ってもらえれば幸いです。魔法使いさん、お静かに。

魔法少女ってタイトルですが変身しません。戦いません。魔法とはなんぞやというものを深く追求した意欲作。「ドラえもんのヒミツ道具で最強はどれだ」を議論できるような考察大好き人間にオススメ。
・個人的に、今年度第1位の作品。ほのぼのした中にある、シリアスな部分が、とても大好き。
魔法少女モノかと思ったら切り込み方に惹きこまれました
・「人間をなめるな、魔法使い」このセリフが、1巻全体を引き締めたと思う。スパイスの効いた作品。
・友達を作ることを恐れる魔法少女と、彼女と友達になろうとする理屈少女。魔法で作った友達は本物にならない。魔法少女の不安な心を映し出すかのように、カメラは彼女が見る虚空を捉え、その物語を連続的に強く紡ぐ。カメラワークが高めた4コマの物語性を刮目して見よ。


22位:『女子大生生活様式 / オゲ』
女子大生生活様式 (1) (まんがタイムKRコミックス)
ことね、こよ、ねねの三人は、同じ大学に通い、同じアパートで暮らしている。とはいえ、大学からの付き合いであるためか、彼女たちの関係はどこかドライ。三人一緒に行動する機会は多くても、進んで同じ講義を受けたりはしない。仲の良い友達といつも遊んでいた高校時代とは違う、「大学生」特有の空気感が上手く表現されていると思う。きらら本誌では長らくゲスト扱いの掲載が続いてやきもきさせられたが、最終的に連載化、単行本化を果たしたのはそれだけの面白さがあったからこそだろう。願わくば、彼女たちの飲酒回を合法的に読める日まで連載が続いて欲しい。

・ありふれた日常の素晴らしさを表現する漫画がここにも!読み手になんらのストレスを与えることのない作品です。
・独特の空気と“間”の使い方が秀逸。まだ新人さんでこれだけ“間”が扱えるのは流石のひとこと。
・すごくすごいおさげかわいい(パクリ)。とりたてて大事件もなく、色恋沙汰もなく、かといって過度に百合っぽいわけでもなく、淡々と日常を送る女子大生たちをひたすら愛でる。激動の時代を生きる現代人にとってこの4コマは一服の清涼剤となるウサ。


23位:『モノローグジェネレーション / 小坂俊史
モノローグジェネレーション (バンブーコミックス)
小坂俊史によるモノローグシリーズ最新作であり完結編。。中央線モノローグ、遠野モノがたり。限られた遠野の環境を描いた作品から舞台も移り今度のテーマはジェネレーション。と、いってもやってることはあまり変わらず。小坂俊史の時に感傷的なモノローグをたっぷり味わえる。3作まとめてお楽しみいただければ幸いです。

・3部作のラスト。最終回の最後の1ページが美しいくらいにまとまっていて、素敵。
・このシリーズは何度読んでもじんわり染み入る
・モノローグ3部作の3作目。世代ごとの登場人物たちによるモノローグが詩的に楽しめる作品。コミカルであったり、寂しげであったり、様々な心情がじんわり伝わってきます。


24位:『犬神さんと猫山さん / くずしろ』
犬神さんと猫山さん (1)巻 (百合姫コミックス)
"猫が好きな犬っぽい犬神さんと、犬が好きな猫っぽい猫山さん。
「いいからお前らもう付き合っちゃえよ」系のイチャラブ百合4コマ。この作品の一番の功労者及び苦労人は満場一致で2人のバランスを取ってる兼通訳の友人秋ちゃん。健気で涙が出てきますでぇー!! 犬神さん猫山さんのいっちゃいちゃが可愛くてもどかしくてバカで幸せな気持ちになれます。可愛ぃー!!好き好き大好き超愛してる。ボサボサ系髪女子ってさいっこう!! わしゃわしゃしたい!!

・犬神さんが変態だー! だがそれがいい。もっともっと猫山さんとイチャイチャして欲しい。
・去年のうちから「2013年はコレに投票しよう!」と思ってた。萌え好きも、ギャグ好きも、猫派も、犬派も、全てカバー可。
・動物をモデルとしたわかりやすいキャラ付けと、それを活かしたテンポの良さ。かわいいだけじゃなくてギャグに勢いがあってすごいです。きっとそこは秋ちゃんの存在が凄く大きい


25位:『さくらティーブレイク! / 都桜和』
さくらティーブレイク!  (1) (まんがタイムKRコミックス)
数多の部活で出禁を食らっている学内屈指のトラブルメーカー・大東寺桜が最後に辿り着いた桃源郷、そこは茶道部だった。立派な大和撫子(?)になるため、桜は今日も頑張ります。学校のクラブ活動をテーマにした4コマも増えている中、ありそうでなかった茶道部4コマ。作者の前作「うらバン!」同様裏切らない安定感はあるが「いつものまったりふわふわ」すぎて無難な印象をうける部分も。前作でも新キャラクターが登場することで作品に新しい色が生まれ面白さが跳ね上がったので今作にも期待していきたいところ。1巻は種まき、やはり作者が描く誰も傷つけない優しさ溢れる作品は愛さざるをえない。素敵だ。


26位:『彼氏ってどこに行ったら買えますの? / 火曜』
彼氏ってどこに行ったら買えますの!? (1) (まんがタイムKRコミックス)
彼氏いない歴=年齢の亜梨香が、幼馴染と付き合い始めた友人のノロケ話に嫉妬しては悶絶する、暴走&妄想ギャグコメディ。お嬢様で美少女で成績も優秀な亜梨香に「何故か」彼氏ができないのは、暴走しがちな性格もさることながら、男に対する要求が高すぎることも原因だろう。「リア充○○しろ!」「私も彼氏と○○したいですわ」という彼女の捨て台詞は伝統芸能の域に達しており、メインヒロインでありながら噛ませ犬になることを厭わない姿勢には頭が下がる。「この噛ませ犬がすごい!」とかなら上位になれるだろうに。来世に期待!

・主人公のドタバタっぷりと周囲の温かな(?)反応にニヤニヤが止まらない。
・個人的に今イチオシの作品。話の中心になるカップルの初々しい恋愛を描きつつ、主人公は恋に憧れるその友人、と言う話の視点が意外に新鮮。妄想暴走お嬢様亜梨香も安定の可愛さ。読むべし!
・毎回同じような話の流れなのに全く飽きさせない。新キャラにも期待。


27位:『ハルノカミカゼ / ichinomi』
ハルノカミカゼ (1) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
転校生の春日ハルは新しいクラスで不思議な少女、神木さんとめぐり合う。真面目な友人・マイペースなクラスメート・キツネ耳に牛面の生徒…。この日本のどこかにあるかもしれないワンダーな町、神木町を舞台に期待の新鋭が紡ぐ、やさしさがじんわりと染みていく少女たちの物語。今、色鮮やかに咲き始めます。 丁寧に繊細に描写されていく物語。隠された謎が気になりつつも楽しく読める意欲作。この作品はもっと読まれていい。ぱれっとらしいといえば、そうなんだけど。

・カミキ様の謎や夢の伏線とかあるけど、とにかくカミキさまかわいい。まじかわいい。
・カミキ様の一挙手一投足に癒やされる作品。それでいて4コマの作りとしても演出が巧。裏に見え隠れするカミキ様とハルの関係も作品を読む上でのアクセントになっていて良い。
・其処に普通に神様っっぽい存在が居るという不可思議さに引かれました。


28位:『腹黒舞子さんと京生活 / 櫁屋涼
腹黒舞子さんとの京生活(1) (バンブーコミックス)
大学入学をキッカケに、京都で同い年の女の子と同居することになった元気娘の恵(けい)。相手の子は、着物が似合う楚々とした和服美人だけど、なんだかどーにも“腹黒い”ようで……!? 生粋の京女と京都初心者の目を通して、アナタも京都の魅力を味わってみませんか? 『そよ風そよさん』ではマスコット的な可愛さを前面に押し出していただけに、今作品での「人物」をしっかり描写した作品でこんなに安定して個性を発揮できるとは意外でした。腹黒い一面を見せてもカラッとした作風であるためかいやらしさも不快感もない。「おまもりんごさん→少女公団アパートメント」のような想像以上のスキルアップを見れて個人的に嬉しい。この例えが分かりやすいかはさておき。

・舞子さんの美しい京ことばがページから聞こえてくるようです。西日本生まれの私も漫画の中で恵ちゃんと一緒に戸惑ったり感心したり……嗚呼、THE京都! でも、外国人が日本にSAMURAIを夢見るのもこんな気持ち?
・タイトルこそ腹黒と付いてはいるものの、蓋を開けてみれば実に人付き合いが不器用な舞子さん。正反対の性格の二人が織り成す同居生活は所々で百合の香りも漂わせ、思わず読みながらニヤニヤしてしまうこと請け合い。観光地としての観点だけではなく、住人としての視点から見る京都も実に新鮮です。


29位:『隣人を妹せよ! / 森乃葉りふ』
隣人を妹せよ! (1) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
一人暮らしの高校生・江藤巽と、隣に引っ越してきた自称「妹」の江藤まとり、幼馴染の同級生・乾みなみの三人による、友情以上修羅場未満な三角関係を描いた日常系コメディ4コマです。まとりの純粋さと、みなみのないすばでぃにprprするだけでも楽しいのですが、アクセントは3人を面白く見守る「プリンセス」真木でしょう。3人を引っ掻き回す行動がなにも進展しない三角関係を面白おかしいものにしています。読めば悶絶必死、妹派なあなたも、幼馴染派なあなたにもオススメしたい一作です。あれだな、あれ。私の周りにはどうして自称妹がいないんだろう、って真剣に考えてみたんだけど答えが出ない。自称幼馴染でもいいんだけど。「そんなときはこの一冊!」「Oh!! ボブ、これがあればアンシンダネー!!」

・ラブコメに百合にBL要素までも完全搭載。ヒロイン・まとりちゃんの健気さに加えて幼なじみの乾さんでお色気要素もバッチリ。「どこからでもかかってこい!」と言わんばかりの欲張りな一作。主人公の巽くんには「爆発しろ!」と叫びたくなりますよね。
・絵が好き。シンプルでかわいい。内容も、萌え系テンプレのようでいてどこか奇妙な味。よくわからないけど何か変、という部分に期待感がある。
・これはブヒれます。オススメです。なにも考えずにただ感じるんだ。


30位:『花の任侠物語しずか / 火ノ鹿たもん』
花の任侠物語しずか(1) (まんがタイムコミックス)
由神組2代目の一人娘にして次期3代目組長の由神静花。 長い抗争が終結して春から憧れの高校生活を送ることに…。任侠美少女がおくるドキドキ学園ライフとは?ヤクザ系女子という謎のカテゴリ。まぁ、こういう箱入り娘が極道の娘—みたいのは珍しい設定でもないですが。新人と捉えるのは誤りと思えるほどレベルの高い作品。絵柄から作品の全体的な部分がしっかり作りこまれており、意外性という部分には欠けるが安定して面白い。この作品が跳ね上がるのを期待しつつキャッチーな作品でブレイクを期待したい。

・私はこの作品で女装男子も悪くないと自覚しました(ぉ、その辺は2巻以降が本領発揮となります。静花に組員一同振り回されますが、そこに箱入り娘具合を感じ取る事が出来るでしょう。
・主人公可愛い。箱入り娘系によくある天然少女だけど、可愛いものは可愛い。初々しい気分に浸れる。
・個人的にはしずかよりも由神組メンバーがいい味出していると思います。


31位:『妹はいいものだ / 内村かなめ
妹はいいものだ (1) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
懐いてるようで懐いてない。懐いてないようで懐いてる。そんな兄妹の日常を描く自由な一話完結オムニバス4コマ。テンプレなツンデレ妹とくっつきすぎず離れすぎずな距離感で接する兄。1本1本が独立しているのでどこからでも読めるスタイルでお勧め! 平日1本ずつ公開されるTwitterでの先行アップ分、ぱれっとでの連載、月イチ更新のぱれっとオンラインと、読む機会も3倍。どこにでもいそうな兄妹の日常を、お好きな時に、お好きな媒体でどうぞ。私は紙媒体が好きだなっ! あと妹が好きだなっ! ひゃっはーい!!(感想には個人差があります。終盤は主催の個人的意思が反映されているためご注意ください。)作者の内村かなめさんらしい読者に感情移入させてくれるわちゃわちゃした様子が安定して楽しい。イイネ!

・うっとうしいけどほっとけない、有事には一番の仲間!そんな関係がたまらない!兄妹がたまらない!!
・タイトル通り。
ツイッターでもほぼ毎日配信している妹4コマ。兄妹仲はいいけど性的なそれには至らない(主人公兄妹は)、絶妙な距離感がによによしてしまう。なお、まんがライフMOMOの某作品にこっそり…


32位:『オレンジぐんだん / 高原由』
オレンジぐんだん (1) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
欧州から来たシャイな巨乳留学生のベアトリクス、友達と料理と深海魚が好きな蘭、サッカーも格ゲーもプロ級な明良、かわいい女の子へのセクハラが趣味の春子。北海道のとある中学校を舞台にしたそんな4人の楽しい日常を描いたコメディ4コマです。オレンジ軍団というのはサッカー・オランダ代表のことを表し、4人ともサッカー(オランダ代表)が好きという設定ですが、あまり表立っては出てきません(サッカーの話は出てきますけど)。なので、そんなにサッカーを知らなくても全然楽しめます。が、たまに選手の名前とかが出てくるので、知っているともっと楽しいと思います。アクが強くてぱれっとらしい作品に仕上がっております。この作品がもっと売れる時代が早く来るべき。

・おっぱい枠(酷い。個人的に話のテンポのよさが◎。サッカーネタちょいちょい入ってくるけど、わからなくても大丈夫。
・ほんわか女子4人組(たまに+1人)による、日本人よりも日本人らしい留学生のベア子を中心に面白おかしい日常を描いたほっこり系漫画。北海道が舞台。オレンジ軍団!サッカー!…なにそれ美味しいの?てな具合でオレンジ成分は単行本カバーで使い切った模様。追伸:ベア子さんのブラのホックを抑える仕事をください。
・中学生とは思えないおっぱい…
・サッカーネタだけでなく、ツッコミの際の関節技とかが毎回違ってたりと細かいところに目が行きます。あとおっぱい


33位:『クルミくんNOFUTURE / ノッツ』
クルミくん NO FUTURE (IKKI COMIX)
作者が個人的に作った同人誌が編集者の目にとまって単行本化、というあんまり聞かないケースにより発売された作品。しかも大企業・小学館からです。まあIKKIと聞けば「あー」ってなる人もいるかと思いますが。まず驚くのが、まさかの1ページ2コマ構成。B6判だからというのもありますが、これコマ内の台詞がものすごい多いからなんですよね。普通のサイズにしたら、たぶん字が小さすぎて読みにくくなるんでしょう。そういう書き方って、4コマ雑誌プロパーの作家には無いもののように感じます。個人的にはもっと台詞を削って読者に想像の余地を残してほしいなあと思わないでもないんですが、この特殊な台詞感覚が独特のビートを生み出しているのも事実。なお、内容は射精が飛び交うコメディです。言葉だけなので淑女にも安心してお勧めできます。いや本当。射精が飛び交うバイオレンスコメディでも良かったのよ? ごめん、言いすぎた。

インパクトのある設定にハマりました。続きを熱望しております。
・お下品だけど笑える。というかよくこの表紙加工で発売しましたね。その勇気に乾杯。


34位:『ラン様の放課後遊戯 / とく村長
ラン様の放課後遊戯 (1) (まんがタイムコミックス)
放課後、願いを叶えてくれるという謎の女子生徒が…という都市伝説めいた導入はさておいて、兎にも角にも破天荒なラン様がバナナ片手に願いを叶えまくってくれる。バナナ! バナナ! 自己の願いも含めて!迫り来る謎をラン様持ち前の明るさでかき消しつつも、消しきれないミステリアスを良いアクセントにしているのが素敵ポイント。黒髪ロングもあるでよ!!

・ラン様の自由奔放・やりたい放題な感じが読んでてすごく気持ちいい。登場人物は少ないですが単調になることなく最後まで楽しめました。
・らん様のバナナ食べたい
・ラン様の活躍もさることながら、パンチラ率の高さもry右手の謎といい、今後の展開も気になる作品です。


35位:『かくげいぶ! / Ika』
かくげいぶ! 1巻 (ファミ通クリアコミックス)
格闘ゲーム部「格芸部」の日常を描いた4コママンガ。ちびっ子だがエースのウメちゃん、部長のときと、読者モデルのマコ、露出狂のアレクなど、個性豊かな部員が揃う格芸部に、空手少女のさくらが間違って入部してくる。格ゲーマニアにはおなじみのザンギュラのスーパーウリアッ上ネタも満載だ。
ゲーム擬人化作家のIkaさんの商業誌でのオリジナル4コマ作品。「格闘ゲーム部」という色物出オチ設定でありながらストーリー4コマとして昇華させている面白さ。マニアックなネタもあるものの、全体的にはいつものIkaさんという調子。重い部分が全くないため非常にサクサク読むことができる。
今までのIka作品は元ネタがなにかあるか、設定に載せてあまりキャラクターの個性は重視されていない作品が殆どであったため、普通に女学生を書く際のポテンシャルをこんなに秘めていたことに驚く。「これがIkaのオリジナル漫画だ!!」とアピールしてもいいぐらい。漫画ってこんなんでいいんだよなー。楽しいー!

・作者の作品はいくつか読んでいるけど題材がゲームとはいえそれに頼らないキャラがたっていて普通に面白かった!
・Ikaさんにしてはマニアック度控えめな、普通(?)の部活少女4コマ。しかしノリや勢いはIkaさん全開で、どの娘もキャラが立っており愛着が沸きます。ライバルに名古屋弁喋らせるとかズルい。


36位:『魔法少女ほむら☆たむら / あfろ
魔法少女ほむら☆たむら ~平行世界がいつも平行であるとは限らないのだ。~ (1) (まんがタイムKRコミックス)
ほむらが時間を戻した先は、みんなうっかりしてたり、マミ(みたいな人)がたくさんいたり、色んな世界からほむらが集まる「あけみ屋」だったり、いつも何だか変な世界で…!『まんがタイムきらら☆マギカ』の中でも一際光るウワサの作品、第1巻!『月曜日の空飛ぶオレンジ』の作者あfろさんがおりなす「別の意味で最も混沌としたまどマギ」ワールド。まどマギは沢山のスピンオフがありますが、よくこんな作品まで許容してくれるなーと思います。ここまで世界観を崩してめちゃくちゃやってくれると一種の快感すら。でも可愛いんだよなー、みんな。この世界観が好きです。うわーい!!

まどマギの漫画、という基本をしっかりと踏襲しつつ、しかしあfろ漫画という部分はしっかりと屹立している、タツジン! な漫画。一回一ネタを貫いて、それをすぐ理解させ、そして一回で終わるという、普通に難度の高い事をさらっとやっている点はもっと評価されていいと思うの。
・公式アンソロに投票するとは予想していなかったが一票。各話の舞台設定を機軸に展開されるネタの威力も強力。落ちの強さから4コマにした甲斐もあるというもの
・劇場版「叛逆の物語」を観てからだと、またなんとも違った味わいがw
・今期のダークホースでは。『月曜日の空飛ぶオレンジ。』好きなら是非。


37位:『さえずり少女、しんしん鎌倉 / matoba』
さえずり少女、しんしん鎌倉 (まんがタイムコミックス)
ずーっと憧れていた鎌倉に一人遠いフランスから留学に来たコズリちゃん。元気いっぱいブロンド美少女はさっそくクラスの人気者! 歴史ある古都での毎日は新しい発見の連続! そこに、あまずっぱい初恋の予感も加わって…。とにかく、この作品は勿体ない。何故1巻完結なのだろう。もっとコズリが日本で暮らして色々な風景を見る姿を読みたかった。もっとコズリがクラスメイトと遊んでる姿が見たかった。静とラブラブチュッチュしていく展開が見たかった…。と、言い出せばきりがありません。とにかくも、全ての展開を消化するために早足で駆け抜けていく展開は残念の一言。これを何巻も通してやってほしかったなぁ、と思います。1巻完結だから残念、というのは勿論ありますが、1巻完結だからこその美しさもあります。コズリの日常は続いていくのだろう、と

・留学生がヒロイン...と書くと、今年はアニメ化も成した「きんモザ」を浮かべる人も多いでしょう。「きんモザ」はアリスも含めた忍『達』の物語で、話の中で誰か欠けてもストーリーが成り立つ、きららのガールズ4コマとしては割と見かけるフォーマット。「さえずり〜」は、コズリから見た学校や日本(鎌倉)のお話。コズリが居ないとストーリーが展開しないので、その点でも「きんモザ」とは方向性がまったく違った作品となっています。クラスメートや、(コズリの下宿先の)お隣さんの交流など、まだまだ続いていくお話もあるのでしょうが、性急感もなくキレイにまとまった1巻モノになっています
・鎌倉へ留学してきたフランス産のちんまいJKを描いたこの4コマを読むと、鎌倉を舞台にしたマンガやアニメや小説には名作が多いという実感を新たにする。


38位:『ケイくんとアヤメさんがルームシェア / ボマーン』
ケイくんとアヤメさんがルームシェア(1) (アクションコミックス)
小学生のケイくんと、バリバリキャリアウーマンのアヤメさんの同居生活。でも、私生活では立場逆転。オカンなケイくんと子供なアヤメさん。おねショタ系のようですが、ケイくんは思春期を迎えてしまっているため、ラッキースケベイベントでケイくんのドギマギっぷりを楽しむ作品。いやー、思春期っていいですよね。思春期さいっこう!! ひゃっはー!!

・アラサーヒロインのアヤメさん…だけど実はケイくんがヒロインなのでは?と思うことも多々ある作品。ボマーン先生のキャラは特徴的で素晴らしいです!
・仕事は出来るけど私生活はダメな女性とおさんどん少年・・・大好物です!


39位:『f人魚 / G3井田』
f人魚 1 (ヤングジャンプコミックス)
地上には艶かしい“BL”の世界が広がる…。なんて期待して海底からやってきた腐女子な人魚のメロと!! 1組の“攻め”と“受け”が織り成す4コマGAG!!腐女子×BL×人魚=f(腐)人魚!! あらすじを説明してもわけわからないと思うが事実なのだから仕方ない。バカとアダルティな部分が融合していて非常にバランスがいい作品。中性的で「良いよー!!BLやってもいいんやでー!!」的な絵柄が作品の魅力を高めている。10年ぐらいたったら「そういえば俺が若いころ、こんな作品があったな…」と思い返したい名作。

・BL脳な人魚のお話し。BLが苦手な人でも楽しく読めるし、キャラクターがみんなかわいい!
・勘違いトライアングル!
・げすい


40位:『ぼくの奥さん / 樹るう
ぼくの奥さん (アクションコミックス)
「おおかみ貴族のキャロとルイ」。じゃなくて、オオカミに育てられた貴族の娘キャロと、彼女に嫁いできたルイ。突飛な行動をするキャロを徐々に理解し打ち解けてゆくルイの物語。同じくヨーロッパ貴族社会を描いた「わたしのお嬢様」で培った樹るうさんの愛が光る作品。 眩しい夫婦愛とともに、中世ヨーロッパの貴族の闇を垣間見よ!

・架空中世ほのぼのラブコメ。最終的にタイトル通りに綺麗に終わったところがお見事。
・ルイがキャロの特殊な境遇に振り回されつつも、次第に心が通じ合って行く様が胸を打った作品です、幸せが形になるのが見えますね。
・1冊完結で読みやすいが、もう少し続いて欲しかったとも思える。話自体は面白いけど、説明がされていない部分とかがやはり気になる。しかし主人公たちの周りは基本的に良い人ばかりなので、読んでて心がほっこりとする。


41位:『オトナのいろは / あさのゆきこ』
オトナのいろは (1) (まんがタイムコミックス)
「最後に花マルをもらったのはいつですか?」
仕事も恋愛もパッとしない新米社会人、滝村が出会ったのは、美人だけど少し変わり者の書道講師、綾乃。書道を通して人間的にも成長していく姿と、いろいろな人間関係が絡み合った大人の「習い事」を舞台としたドラマチックストーリー4コマ作品です。基本、ストーリー4コマで、どちらかといえばシリアス。作者他作品でも見せる微妙な人間関係の見せ方もさることながら、あさのさんの作品のヒロインには笑顔が非常に似合うと思います。これを読んでいる皆さんの中にも子供のころには通ったことがある方が多いと思われる書道教室を舞台にしたヒューマンドラマをご堪能くださいませ。

・過去のいざこざを吹っ切れない書道家・綾乃先生と、覇気もなければ趣味もないサラリーマンの滝村くんという、接点がなさそうな二人が偶然にも書道教室を軸にして互いの運命を回していく筆致はさり気なくも絶妙ですね。人生を賭けて道を極める厳しさと、人生に張り合いを持てないもどかしさが二人の主人公によって語られるシリアスさと、何だかんだで書道バカな綾乃先生&押しが足りない純朴青年な滝村くんのラブコメ未満な日常のバランスも見どころの一つです。
・書道教室という大人の世界と子どもの世界が交錯する場とあさのゆきこ作品の持つ懐かしさが合わさって良い感じ。
・かつては一世を風靡したが突然引退した孤高の天才女性書家だったが、引退して小さな書道教室を開く綾乃と、冴えないけど実直なサラリーマン・滝村の少しずつ近くなる心の距離と恋模様……も面白いですが、綾乃さんが見せるギャップもまた楽しみの一つ。服や顔を墨で汚しまくったり、服を前後ろに着たりするかと思えば、書に対する真剣さを見せるところも魅力です。そして綾乃が自分のもとを去った彼氏を回想する場面で見せる陰りもまた心惹かれる要素だったりします。
・個人的に一押し作品。読んでいて引き込まれる。
・4コマ作品で、ここまでせつなさをたたえた作品もそれほどないよねえ。マイナーコード好きの自分としてはいろいろ心に突き刺さります。今年の新作イチオシ。


42位:『ミッソンインパッセボーゥ / 大川ぶくぶ
ミッソンインパッセボーゥ(1) (バンブーコミックス/WIN SELECTION)
拝啓、僕はミッソンインパッセボーゥが大好きで、24時間いつでも外出先でも読んでいたいので、このたび携帯をスマートフォンに機種変更しました。するとどうでしょう!仕事の効率が向上、営業成績もあがり、上司には褒められ、同じ部署の憧れの女性ともイイ感じになれました! こんなことならもっと早くスマートフォンにすればよかった! スマートフォン最高!感謝してま〜す! 伝説のスパイレジェンドとその相棒の物語…ではありますけど、とにかくくだらない。とにかく面白い。堂々とこんなにくだらないことを書いてもらえる嬉しさ。4コマの途中で迷路になったり、嘘最終回を書いたり、4コマに勝手に自己紹介をつけたり、反則技をたっぷり繰り出してくるこれが新しい4コマだ!! これを読まずに年が越せるか!!という感じ。超お勧めです。多分、「どこがおもしれぇんだ!」と言う人もいると思いますが、責任は持ちません!!

・同人時代から好きな作家さんです。多彩なキャラクターで押す作風が好きです。
・このフリーダム感がたまらない。


43位:『放課後プレイHighHeels / 黒咲練導
放課後プレイHigh Heels (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 127-5)
シリーズを変えては主役が変わるシリーズでお馴染みだが、今回は初期のシリーズの主人公ヒロインに回帰。描写やグダグダ具合、そしてアダルティな演出まで作品的にもキャラクター的にも成長を遂げておりファンからそうじゃない人まで必読の面白さ。新しくて懐かしい放課後プレイ、はっじまるよー!


44位:『すいまさんといっしょ / みじんこうか』
すいまさんといっしょ (1) (まんがタイムKRコミックス)
「昨日2時間しか寝てねーわー、マジつれーわー。」そんなあなたにこそお勧めしたい、眠りの精すいまさんのドキドキ居候ライフ。表紙からも分かる通りすいまさんはかなり際どい格好をしているが、柔らかい絵柄と作風のおかげで下品さやあざとさは感じない。感じてくれてもいいのよ!! 男主人公のユウもイケメン過ぎずヘタレ過ぎずの絶妙のバランスを保っており「萌え4コマに男性の方はちょっと…」という人にも受け入れやすいはず。むしろ、すいまさんの天然エロスっぷりに慌てふためくユウを見るのが当作品の正しい楽しみ方かも知れない。むしろ男性に目覚めるのもありだと思う。あー、これでショタがいればなぁ…。


45位:『どろんきゅー / 吉村佳』
どろんきゅー (1) (まんがタイムコミックス)
とっても怖がりなのに幽霊に愛されまくりの女子高生、佐倉さんを 中心に繰り広げられる新感覚ホラーギャグ4コマ! 超美麗イラストで描かれる“コワ面白い”がクセになっちゃう人続出中!ほんわかしない方のギャグホラー4コマ。「恐怖に怯え、涙目になる女の子を楽しむ作品」と書くと語弊があるだろうか。ひょっとしてひょっとするとドS向け作品なのかもしれない。あ、別に怖くはないんで。あしからず。

・可愛さ、愉快さ、そして怖さ! 私の大好きな要素てんこ盛りでございます! って書いてたらオビにも「ホラー×女子高生×ギャグ」って書いてあってそのまんまじゃないか! 特にあとがきで作者さん自身ホラー好きとおっしゃるだけあって、実にホラー好きのツボを心得た作品となっております。ホラー苦手な皆さんも、可愛さと愉快さに手を引かれてこちらの魅力に踏み込んでみてはいかがですか。
・怖がりなのに幽霊が見える少女と、それを知りながら彼女をからかう友人。心霊プリクラに悲しみいっぱいの少女と、その様を笑顔でケータイカメラに収める友人の、キャラの両極端さにむしろ安心する。常識と非常識を極端に解放して可笑しさと安心感を共存させた作品である。


46位:『だから美代子です / むんこ』
だから美代子です 1 (バンブーコミックス)
笑って泣いて、ホロリもあるよ! お茶目でチャーミングなみょー子さんと義父母のなぜか楽しい3人暮らし。読むと笑顔になれること間違いなし! 新しいかたちのファミリー4コマ!! 『らいか・デイズ』のむんこ最新作。設定的には悲哀もありますが、あまりこの作品には悲壮感や戒め、社会勉強のようなテーマはなく全編的に明るい作品になっている。むんこ作品というと重いテーマが絡んでくるがこの作品はそれがない。むしろ、美代子の明るさで元気になって、というスタンスのように感じられる。全編コメディで送るむんこワールド。これがつまらないわけがない!!

・基本的に笑い+たまにしんみりさせるさじ加減が好み。とにかくテンポよくて笑える。愛すべき家族。おとーさんとおかーさん、点目キャラなのに個性が強くて驚いた。
・みょー子さんの笑顔はむんこのシリーズ中最高だと思います。
・むんこ氏の作品は、何かを喪っているけど精一杯幸せに生きてる人物、という結構現実的な所が魅力的なのかもしれない。
・旦那に先立たれた嫁と夫の両親の日常を描いた作品。先立たれた事が吹っ飛ぶレベルなパワフル養父養母の存在で日々楽しく過ごしています。最後の話は他界した夫への悲しみもありますが、それを乗り越えようとする絆が素晴らしいです。


47位:『JOB&JOY / 井上かーく』
JOB&JOY (1) (まんがタイムKRコミックス)
ハンバーガーショップ「ミラクルバーガー」でアルバイトをする舞花、優也、綾奈の女子高生三人組が繰り広げる、スラップスティックギャグコメディ。
典型的おバカキャラの舞花をメインに据えつつ、一見クールな優也が実は最大のボケキャラという変化球。
顔は怖いがとんだいい人である店長の登場以降はギャグのキレにもより一層磨きがかかり、読んでいるとまるでお笑い番組のコントを鑑賞しているような気分を味わえる。
知名度ははっきりいって低いが、純粋なギャグ4コマとして面白い。

・もしかしたら最初のほうはかったるいように思えるかもしれません。しかし、店長が登場してからがこの漫画の本番です。キャラの個性が冴えまくります。


48位:『踊る!アントワネットさま / にしうら染』
踊る! アントワネットさま (1) (まんがタイムコミックス)
時は18世紀、フランスにまだ王様がいた頃のお話。貧乏貴族の娘であり、絵描きの卵マリー・ド・ボヌールはある日ヴェルサイユ宮殿の庭園で17歳の王太子マリー・アントワネットと出会う。名前と年齢が一緒でも中身は似ても似つかない2人のマリーだがこの偶然の出会いがきっかけで友人となる。共に過ごす日々を通してマリーは絵描きとして、アントワネットはフランス女王として友情を深めながらお互いに成長していく…。『孔明のヨメ』もそうですが、その当時の時代背景を作品に上手く投影している時代物は増えています。それを実現できる画力と努力が必要になるわけですが、この作品はそれを体現しています。普通に4コマコメディとして面白くて作りこみも出来ているというのは素晴らしい。そんな大げさな作品ではないですが、お勧め!

・ほのぼのとした宮廷生活の中に時折顔を出す歴史の影。キャラの先行きが気になる
・18世紀のフランスヴェルサイユを舞台にした作品。にしうらテイストが今までにないヴェルサイユ時代を描いています。歴史物ゆえ結果はわかるのですがそこにどう向かっていくのか楽しみです。
・史実どおりであれば、やがて破滅へと向かうストーリーですが...そこに至るまでをどう描くのか、読んでみたい。
・歴史大河ロマンになりうる作品、と今のところは言うべきかなと。先物買い的に、すごく推したくなる作風です。


49位:『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた / 小杉光太郎
普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。1 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
おじさんからのお願いで「ローカルアイドル」になった奈々子。学校の先輩で完璧超人(ただしボケ気味)のゆかりさんと一緒に取材(ただし地元商店街)にテレビ(ただし低予算ケーブルテレビ)にライブ(ただし地元のデパート屋上)にと、時給1000円でけなげに頑張る姿を描いた、地元密着型アイドル4コマです。アイドル2人よりも先にゆるキャラ「魚心くん」の実物着ぐるみが計画されるという面白い展開となっていますが、文句を言いつつもけなげに頑張る奈々子と、温かく見守るゆかりさん含めた周りの人間関係にほっこりする作品です。アイドル好きじゃなくてもぜひ読んでもらいたいです。アイドル4コマというよりは、なんちゃってアイドル4コマぐらいに思っていただければ幸いです。


50位:『ロボ山さんGoFight! / まつもと剛志
ロボ山さん Go Fight! (ジェッツコミックス)
デビューした2003年から現在までの長い歳月をかけてついに単行本化!! 閑静な住宅街に暮らす梅小路家。母がいないことを除けば、どこにでもある普通の家庭。ただ一つ変わっていること、それはお屋敷の「執事がサイボーグ」ということだった──!!超絶的企業家だった父、マッドサイエンティストな祖父、対人恐怖症のマスク少女・百合、そして「夢は世界征服」の6歳児・綾芽、普通(!)の家族が送る、ロボ執事日常4コマ!いつものまつもと作品といえばまつもと作品ですが、いつも以上にシュールで面白い。ロボ山さん、きっとあなたも一家に一台欲しくなりますよ。私はちょっと遠慮しますけど。家狭いんで。

・1冊にまとまってほっとしています。でも、もっと続いてほしい作品。いつかやってくんないかなぁ。
・ロボ山さん、まさかの復活!この作者さんのノリが好きなら問題なしの一冊。
・ほんわかおもしろい。