「この4コマが、好き。」4コマオブザイヤー2011、結果発表!!〜新刊部門〜

無事結果発表することができました。今年は総勢90名近くの方が今年は参加していただきました。去年の30人を大きく超えた人数の投票をいただき嬉しい限りです。投票の詳細についてはhttp://togetter.com/li/230747をご覧ください。
なお、既刊部門はこちら(http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20111228#p1

新刊部門


1位:きんいろモザイク
きんいろモザイク (1) (まんがタイムKRコミックス)
まんがタイムきらら系列、ふわっとしたカラーイラストには定評があり、着実にファンを増やした実力派。留学生のアリスを中心に楽しくも愉快な学園生活を描く。現行メジャータイトルだとAチャンネルに似た雰囲気があるが、作者である原先生の絵柄には温かみがあり他の漫画にはない独特のカラーを醸し出している。テコ入れに新キャラを入れてくるのも絶妙。可愛い絵柄だけでなく、時に狂気的とも言える破壊力のあるボケが恐ろしい。テーマは人間讃歌。


2位:セカイ魔王
セカイ魔王 (1) (まんがタイムKRコミックス)
双見酔、渾身のグダグダファンタジー。へっぽこ勇者と眠りから目覚めた記憶喪失の魔王の珍道中。RPGパロディネタをバンバン入れてくるあたり気軽に読め、双見酔らしい肩の抜いたファンタジー4コマ。しかし、じっくり読んでみると裏テーマのようにシリアス的な展開や先が見えない展開など骨太な部分があり興味深い。こんな4コマは現時点で殆どないあたりもっと評価されていい。


3位:チェリーブロッサム
チェリーブロッサム! (1) (まんがタイムKRコミックス)
園芸部の主人公とメインヒロイン2人のちょっとエッチで楽しい部活ライフを描いた漫画。決して主人公はイケメンではなく特別カッコいいわけでもない。どちらかといえば気持ち悪いレベル。でも、一生懸命な部分や園芸に対する情熱が好印象で嫌いな人はいないだろう。特定の女の子ルートが存在しないだけに、恋愛に発展しそうな部分も読んでいて興味深い。エロコメ的作品だが、それがあまり下品になりすぎず、女の子が可愛いのも好印象のポイントではないだろうか。


4位:ぱら☆いぞ
ぱら☆いぞ? (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
道満晴明が送る下ネタ4コマ。下ネタが常識となっている空間は価値観が逆転した藤子・F・不二雄の『気楽に殺ろうよ』的パラドックス感を感じる。多彩なキャラクター達が巻き起こす常軌を逸した狂気の世界観はまさにフェスティバル。でもねでもね、いつもペニスとかスカトロとか言ってるけど、時々は女の子らしくしおらしい回もある。こんな4コマ他にはない。ポップ&キュート!! アンドラブッ!!


5位:もっかい!
もっかい! (まんがタイムKRコミックス)
間違いなくM-1でいえば「麒麟枠」でありスリムクラブのダークホース。途中経過までは1位でした。1巻完結ながらその強烈な個性に魅了された人多し。女子高生二人組のゆるい生活を描いたテーマとしては平凡であり非凡。どちらかといえばシュールな世界観はコアなファンを作った。強烈な個性が万人に愛されるとは思えないが、間違いなく2011年を彩った4コマ漫画の一つ。期待以上か、期待外れか。それはあなたが決めればいい。他の4コマにないものがあるのは間違いない。


6位:レーカン!
レーカン!(1) (まんがタイムコミックス)
まんがタイムジャンボの看板候補作品。霊媒体質である少女のゆるふわコメディー。高い画力と女性作家らしい少女マンガ的なきめ細やかな画風作風で根強いファンが多い。単なるゆるふわと思いきや、霊媒を絡めたしっかりとしたストーリー性のある回も多くそこが高評価に繋がる部分あり。最近はAsuka等のどちらかといえば耽美的な画風の作家が4コマで活躍する例も多く、その代表の一人ともいえる。


7位:ねこのひたいであそぶ
ねこのひたいであそぶ (1) (まんがタイムKRコミックス)
苗、実紀、綾音、羊子の仲良し女子中学生4人がお送りする究極の箱庭ワールド。まさにねこのひたいであそぶ。どこかトゥーンなの匂いのするデフォルトの効いた絵柄は可愛くも暖かい。残念ながら1巻完結となってしまったが、それだからこそ語られる名作もある。4コマには背景も説明も省略されている場合が多いです。でも、この作品に関しては帯の紹介文がこの作品が名作だと教えてくれています。私たちは萌え4コマに永遠の日常を垣間見る。きっと、おんなの子は最強なんだ。

曲がったことのないあの角を、曲がろう。科学だいすき、ちょっと理系な中学生・苗。スポーツの成績(とノリ)だけはイイ実紀。いつだって本の世界にどっぷりな綾音。カメラのファインダーごしに世界を見つめる羊子。生まれ育ったこのちいさな街だって、まだまだ成長途中の彼女たちの目には、どんな世界よりも広いはず。今日も見知らぬ路地を求めて、ねこのひたいのように狭いこの街を、彼女たちは夢中で駆けまわるのです。
おんなの子が少女になる、ちょっと前のおはなし。


8位:ウチはおおきい
ウチはおおきい (KCデラックス)
1巻完結のアパート物コメディ。アパートというより屋敷ですか、そうですか。パロネタを存分に詰め込んだ『ふおんコネクト』と比べると、ある種正統派4コマ。とはいえ、やはりそこは「ざら」らしい漫画であり、随所で「いやらしい」小ネタを挟んでくる。課金ゲームの話は1話ながらいやらしい。個人的には1巻完結であるためサブキャラがサブキャラのまま終わってしまったのが残念でもある。マタンゴちゃん可愛い。ところで、この漫画色々な意味でダメ人間しかいないような…。あー、早くマタンゴちゃんうちに引っ越してこないかなー。


9位:ラッキーストライク
ラッキーストライク! (1) (まんがタイムKRコミックス)
4コマ漫画はある時期から「未参入のジャンルにどう切り込んでいくか」という土俵があるが、この漫画もそのフロンティア精神で「ボーリング」という土俵に切り込んできた。4コマでの部活物は「なんちゃって」が多いが、この作品はコメディ4コマとして成立させつつ、本格的にボーリングをテーマにしている。ほのぼのおんにゃのこ4コマという安心の安定感もあり、ぐだゆるっぷりにも癒される。想像以上にボーリング4コマ!!


10位:少女カフェ
少女カフェ(1) (まんがタイムコミックス)
2011年、ブレイクした4コマ漫画家の一人である板倉梓の初4コマ単行本。母親を亡くし、父親と三人でカフェを経営する親子のお話。父親を心配しつつ愛する娘、娘を心配しつつ愛する父親。この3人の関係性は暖かくも微笑ましい。母親の件は優しくもちょっと切ない。どうしようもない涙があふれてくる。でも、この親子は母親を決して忘れないが悲しみも寂しがりもしない。それは3人が支え合っているから、大丈夫なんだ。温かみに飢えてる人は必見。あ、ママンの友達もいます。


11位:ひなたフェードイン
ひなたフェードイン!(1) (まんがタイムコミックス)
結婚式場のアルバイト4コマという珍しいジャンルの4コマ。ちょっとずつ、ちょっとずつ成長していく主人公にはなんとも微笑ましいの一言に尽きる。大人の話だが、この作品には間違いなく青臭い「青春」が詰まっている。とにかく優しい雰囲気に包まれた作品。


12位:うちのざしきわらし
うちのざしきわらしが (1) (まんがタイムKRコミックス)
意外と多い座敷童ジャンルに投石を投じた一作。座敷童のわらが田舎から送られてきて主人公と共同生活を送ることになり、という本作。てっけんとう氏の脱力ギャグ全開。わらのダメっぷりが可愛い。何故これが『けいおん!』『かなめも』と同レーベルのまんがタイムきらら系列に連載されているかが疑問であるが、脱力ギャグとしては一流。後輩ちゃんの密かな恋心が可愛い。「頑張ります!!」にはニヤリ。


13位:椿さん
椿さん(1) (まんがタイムコミックス)
割烹着萌え必見4コマ。困ったときは家政婦の椿さんにお任せ!! そんな椿さんの縦横無尽な活躍っぷりを描く。とにかく、読んでいてストレスのたまらない漫画。ストーリー的な面白さはないものの、あらゆる案件に対してパパッと椿さんが時に見事に時に半端に解決してくれる様子は爽快。時にちょっと抜けてる様子も可愛い。大人の女性もイイヨネー。せーの「割烹着最高!!」


14位:でり研
でり研(1) (まんがタイムコミックス)
大学サークル4コマ。デリシャス研究部の楽しい日々を描く。今流行りの美食ではなく、どんな場面で誰と飯を食べるかに重きが置かれている。基本的にはおまぬけ青春コメディだが、時に同人誌でみられるひらふみ特有の「歪」が時に描かれている。恋愛的な一面が匂わされており、この先どうなるか気になる作品である。それにしても、カバー裏で描かれるひらふみ先生のエッセイ漫画は面白いですね。グルルー!! アキラさん美人ー!!


15位:遠野モノがたり
遠野モノがたり (バンブーコミックス)
『中央モノローグ線』の事実上の続編。前作は群像劇作品であり、その中の一人であるなのかが今作での主人公となっている。作者が遠野に引っ越してきたことから、エピソードも遠野での生活にて起きた出来事が多い。本作からは、なのかを中心に夢を見たり現実、生活と戦う人々の声が聞こえてくる。幸せの形は一つではない。作者である小坂俊史のユーモラスとセンチメンタリズムがいかんなく発揮されている名作。


16位:パンむすめ
パンむすめ (まんがタイムコミックス)
1巻完結。樹るうのコメディ魅力全開!!といった感じのパン屋の娘さんたち(店員・職人)のお話。この作品はとにかく「パンおいしそー!」に尽きる。『花のズボラ飯』同様パンがとにかくおいしそうです。「食べ物がおいしそうな漫画って名作だよね!」と以前発言したことがありますが、この作品が正しくそう。読むと幸せになれる作品。パンくいてぇぇ!!


17位:もこもこBOX
もこもこBOX (1) (まんがタイムKRコミックス)
「萌え」でも「面白い」でも「可愛い」でもなく、完全に「癒し」という言葉がぴったりな本作。ストーリーも山もオチもなにもないけど、とにかく「なんでもないようなことが幸せだったと思う」という感じ。耳としっぽでモフモフ。布団が今日も暖かい。今日もご飯がおいしい。今日もみんなと一緒で楽しいな、そんな当たり前のことが幸せと改めて感じられる本作。絵本みたいな作品。


18位:サーバント×サービス
サーバント×サービス(1) (ヤングガンガンコミックス)
WORKING!!でブレイクした作者の公務員お役所漫画。出落ちの集合体のような漫画ではあるが、各キャラクターに個性があって面白い。眼鏡とか巨乳とか巨乳とか眼鏡とか。作者特有のズレた人間観が面白い。とりあえず、1巻のラストが「酔った同僚をホテルにお持ち帰りする」なんて場面で終わってるのはどうなのでしょうか。ええいけしからん。私も女子高生の可愛い妹とか欲しい! ブラコンの!


19位:ヒメとトノ
ヒメとトノ (1) (まんがタイムKRコミックス)
ヒメが男子で、トノが女子。名前はねじれているけれど、恋焦がれる気持ちはストレート!好きな気持ちを表に出せず、日々を悶悶と過ごす女子高生、トノ。でも、いつも、その気持ちを素直に表すことができません。あたふたしすぎて逆に大胆になっちゃったり…、なんてこともしばしば。密着度はもう普通のカップル以上なんだけどね☆非常にけしからんラブコメ、完結! …と、たまには公式サイトの引用だけで成立する場合もあります。


20位:ふーふ
ふーふ―電撃4コマコレクション (Dengeki Comics EX)
電撃4コマ発の"ガチ百合"4コマ作品。絵柄が巧なわけでもなく、万人に受け入れられる作品ではない。だが、4コマ読みの『もっかい!』以上に話題を集めた作品であり、愛するファンが多い作品。単純に「百合」という言葉ではくくれない、純愛かつ歪んだ恋愛感、もはや恋愛とは言えないやり場のない愛情が作品を支配している。明るく楽しい「ふーふ」は間違いなく面白い。


21位:ラッキーブレイク
ラッキー・ブレイク (1) (まんがタイムKRコミックス)
デザイン会社を舞台の社会人ライフ。2011年の4コマ界でセンセーショナルな存在だったと個人的には思っている作品。個人的に大人を中心とした「大人」の作品。絵はギャルゲ系で萌え漫画風だが「大人」を描けている。『みそララ』と並んで評価されるべき「大人」の作品。「デザイン」という部分でも面白い注目作。とりあえず、読んでみるべき!!とお勧めします。


22位:アンティック
アンティック (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
杏音(あんね)は骨董品が大好きな少女。ある日、彼女は家の蔵で、中から声のする箱を見つける。声に導かれて箱を開け、中に入っていた懐中時計のゼンマイを巻くと、懐中時計から精霊・オロが現れる。話を聞くに、オロは懐中時計がどこか壊れていて記憶喪失だという。こうして、オロを直すため、杏音とオロの一緒の暮らしが始まった。デザインがいちいち可愛くてシャレオツ。見ているだけで楽しめる1作。連載終了が惜しい。


23位:ののことのらと
ののことのらと (まんがタイムKRコミックス)
1巻完結。柚木ガオのコミカルで可愛い絵柄が特徴的である仲良しの"ののこ"と"のら"のコント漫画。中学生と言いつつ幼くみえてしまう辺り『ねこのひたいであそぶ』に近しいものがあるかもしれない(立ち位置的にも…)。ちょっとネタ的にはシュールな部分も。設定的には超能力少女とか怪力少女とかあるけど…、まぁそこまで重要ではないと思います。大事なのは二人の空気感だと思うんだ。うん。


24位:働け!おねえさん
働け!おねえさん(1) (まんがタイムコミックス)
「性格はいいのだが成績がダメダメな30歳・来島凛子」と「成績はいいのだが性格に難ありの22歳・馬渡かの子」という2人の女性営業社員の日常を描くもの。働かないのも大変、働くのも大変、そんなことを思わせてくれる1本。基本的には明るく楽しい4コマなのだが、時々ドキッとさせられる。きっと、あなたにもそんな「働く」の意味が分かる日がきます。多分。


25位:ホイップノート
ホイップノート (1) (まんがタイムKRコミックス)
イチロー』でスマッシュヒットを飛ばした作者の新作であり、連載当初から雑誌の顔として活躍している。。お嫁さんクラブで立派な女の子を目指す物語。作者の百合路線が加速し甘々度がヒートアップ。「女の子が可愛い」という萌え4コマなら当然の部分を三段飛ばしで駆け抜けていくようなレベルの高さを感じる。かわいい子が黒い下着をつけてるってだけで勝利ですよね!


26位:キミとおやすみ
キミとおやすみ 1 (ジェッツコミックス)
小学校の先生、三枝未来子はみっこ先生と呼ばれて、生徒たちに慕われている。みっこ先生の特技は「予知夢」で、誰かの未来の事を夢に見ることができる。また同僚のまこと先生と同棲中なのだが、その事はみんなには秘密にしている。そんな2人の先生とそれを取り巻く他の先生や生徒達とのほのぼの&ラブラブ4コマ。ほのぼのとラブラブのバランスが素晴らしいの一言。タイトルからなにまで秀逸。もっと売れるべき一作。あ、いや、売れてるかもしれませんが。


27位:教師諸君!
教師諸君!!(1) (まんがタイムコミックス)
西名先生with愉快な社会科教師たちと一緒に笑いながら賢くなれる懐かしいようで新しいなんちゃって学参4コマ。 どっちかというと「ダメだこいつらなんとかしないと…」という教師たちの「なんともいかんせん」な職員室(を中心とした)のやり取りが描かれる。教師って大人だと子供の頃は思ってましたけど、今となると私たちと変わらないんですよねって気分になります。


28位:やさしい教師の躾け方
やさしい教師の躾けかた。 1 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
狡猾な小学生女子たちに弄られまくる。可愛い女教師のゆるカワライフ。主人公の女教師は、子供が苦手で弄られキャラというある意味無敵の天然素材。精神的にも肉体的にもエロい。…でも主人公は歌和多さんだよな! まぁ、とにかく「ダメだこの4コマなんとかしないと…。」という漫画。エロさを強調しつつも破綻してないあたりがレベル高し。4コマ好き以外の「俺…、エロいのとか嫌いじゃないよ。」という紳士に読んでほしい一冊。


29位:田中さんちの白米ちゃん
田中さんちの白米ちゃん ? (バンブーコミックス)
あきたこまち」である白米ちゃんをはじめ、相棒のみそ汁ちゃん、トマトちゃんなどなど、愛らしく擬人化された食材たちがくりひろげる、面白ギャグ・コメディ4コマ。作者である池尻エリクソンが描くギャグはハズれがなく、お笑い4コマとしての「宿題」をしっかりこなせる作家であると分かる。ギャグも下品に感じられず、むしろ可愛いと思える。これからが楽しみな作家。


30位:ヘン集女王
ヘン集女王 1巻 (ヤングキングコミックス)
すご腕編集と新人編集のコンビを中心に、編集者としての“マンガ道”が描かれる。マンガ業界の中における編集者という仕事や、業界のお話、漫画家先生との関わりなどが描かれる。作者のコミカルでデフォルト気味の作風からはリアルに感じ得られない部分もあるが、それでも今までになかったスタンスで漫画業界が描かれていて面白い。非4コマ誌ならではの面白さがここにはある。


31位:チカちゃんは知りたがる
チカちゃんは知りたがる (1) (バンブーコミックス)
今日も先生やクラスメイトを巻き込んで――チカちゃんは色んなコト知りたガール♪ おませな小学生は大人の世界に興味津々!? もはやこの作者はある種の天才としか言いようがない。ただ、4コマ誌だからかちょっとマイルド気味(男はバカ)でチカちゃんが普通に可愛く感じられる(アホですが)下ネタというこの作者らしさを残しつつも、4コマとして楽しめる新たな世界観を開拓した気分。Dr.リアンに聞いてみて!


32位:放課後のピアニスト
放課後のピアニスト (1) (まんがタイムコミックス)
なんちゃってピアニスト4コマ。タイトル、単行本デザイン、ストーリー全てにおいて秀逸。天才ピアニストのレミと秀才ピアニストのソラの対比が熱く切なく面白い。ソラがレミの存在に負けていた感情を払拭させピアニストを志す、それはレミという存在を乗り越えようとする回は大名作。そこには一般漫画のようなドラマチックやカタルシスはないが、間違いなく読む者に訴えかけるなにかがある。かるーいコメディ4コマとしても楽しめる。


33位:ぽちゃぽちゃ水泳部
ぽちゃぽちゃ水泳部(1) (まんがタイムコミックス)
ぽっちゃり体系の主人公が憧れの先輩のためにダイエットをかねて水泳部に入部し…。一般紙から4コマ漫画まで幅広く活躍する作者の4コマ新作。綺麗で繊細なタッチながら時に「これは酷い!」というスタンスの作風で面白い。密かにラブがコメってるのがちょっと微笑ましい。しかし、痩せるのとぽっちゃりとどっちが幸せなのだろうか。きっと、どっちでもカツ代は可愛いだろう。時よ止まれ君は美しい!!


34位:30歳の保健体育〜恋のステップアップ編〜
30歳の保健体育  恋のステップアップ編(1) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
まんが4コマKINGSぱれっと』で連載中。恋のステップアップ、つまり草食系男子がどのようにセックスに持ち込むかという段階を描いた素晴らしい4コマです。作者の可愛らしくも艶やかな絵がまたエロい。ガチエロじゃないですかー!! と思わず叫んでしまう1作。つーか、4コマってなんでもありなんですね、ってぐらいにエロい青春4コマになってます。主催もこんな恋がしたいです。つまりセ(最低


35位:紫乃先生〆切前!
紫乃先生〆切前!(1) (まんがタイムコミックス)
敷島家の長女、姉である紫乃は人気作家な上、人も振り返る美人。しかし正体は理不尽で横暴で、でもちょっとだけ純情な、世界一めんどくさい生き物。 作者は同人でも活躍しており、4コマ層だけでなく幅広い層に読まれた1作。キャラクターに引き込まれる魅力があり、姉のどうしようもないギャップが魅力的でいつまでも読んでいたくなる。表紙の色使いといい、デザインも美しく秀逸。


36位:少女公団アパートメント
少女公団アパートメント (1) (まんがタイムKRコミックス)
高校進学を機におばと二人暮らしをするために美空台団地へ引っ越してきたちさ。同じ団地に住む芦花、中学生の七海、咲良らと過ごすまったりゆるゆるふわふわ団地ガールズ4コマ。まったりゆるふわガールズトーク。「雰囲気だけで面白く読めるんだよ!!」と声を大にして叫びたい。ひだまりスケッチAチャンネルと同じ様なことをやってるはず…カラーの独特さやテンポ感が個性的なことからまったく違う雰囲気で面白い。


37位:じょしもん
じょしもん (1) (まんがタイムコミックス)
山園(やまぞの)高校に通う、何のとりえもないごく普通の高校1年生、横山美々。部活を探している最中、生物部の顧問の教師に呼び止められる。「カワイイ動物たちと毎日触れ合える」との声に興味を示し、入部することになったのだが……。女の子の可愛さ、コミカルさ、学園生活の騒々しさを最大限にまで拡張して描いた重野なおきの怪作。完全に学園コントの世界です、ありがとうございます。


38位:墨色えれくとろ
墨色えれくとろ (バンブーコミックス)
なんちゃって書道4コマ。単行本デザインからカラー、作風までとにかく限りなくポップな作品。竹書房のエロ漫画雑誌からこんな素敵な萌え4コマが出るなんて奇跡すぎて奇跡すぎて。雑誌がメジャーでないこと、1巻完結であることから地味な印象しか残せていないのが悔しい。独自的な形の枠を使用しているなど、なかなか実験的な要素もあり面白い。"先輩の引退"というラストで締めくくられる1巻完結ならではのラストにはちょっと感動。


39位:ドリーム百合姉
ドリーム百合姉 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
百合の世界に憧れたヒロインの沙良が、お嬢様女子高で自身がお姉さまになる事を目指していろいろ頑張ったり暴走したりする学園モノ。百合漫画を超えたバカ漫画。ラストまで突っ走る展開が凄まじい。個人的に「あれ、これなんだっけ。」というタイトルであったが、ググると本誌で読んでいたことを思い出し、コミックまで買ってきてしまった。「こんなぶっ飛んだ4コマ漫画は思い当たらない。」と思ってしまった。決して名作ではないが、埋もれることはない永遠の奇作。


40位:中二限定!?ガールズトーク
中2限定!?ガールズトーク 1 (まんがタイムコミックス)
中2の女の子3人の日常系4コマ。作品女子三人集まればかしましい。先生に恋をして頑張ったり、バカなことを企んだり。でも女の子が集まってわいわいやってるのって、ただそれだけでかわいい。やっぱり小憎たらしさなんて全然ないや。恋する女の子はそれだけでステキなのです。ちょっとだけ背伸びしてみるけど、その背伸びした方向が間違っていたり、背伸びしたことも忘れちゃったり。おバカな子は可愛いよね、そんな4コマ。


41位:絶対☆霊域
絶対☆霊域(1) (ガンガンコミックスJOKER)
兄の帰りを待ち続ける少女の霊が棲むアパートがあった…。それは、つまり霊の見える彼にとっては少女と同居できるというチャンスに他ならない! 怖がり幽霊少女ひな子と変態紳士・後藤の無理やり同居生活4コマ。変態紳士の存在と怖がり幽霊少女のバランスが凄まじく良い。かーわーいーいー。女の子たちがいちいち可愛くてエロくてみなぎります。こんな言葉はなんですが、普通に「面白い」4コマ。


42位:聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会 タベルナ
聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会タベルナ(1) (バンブーコミックス WINセレクション)
食べることが大好きな主人公のアイは、真面目に料理を勉強したい幼なじみのサクヤに連れられて、超名門と名高い聖ジョルジュ女学園の料理研究会に入部する。しかし、そこは現部長であるスー先輩の改革によって、あくなき情熱と創作意欲のみをレシピとし、非実在系料理(ヘンテコマンガゴハン)を現実のものにする放課後部活動(プレイ)へと変貌を遂げていた…。なにが「変」かが分からなくなる作者の個性に溢れた1本。


43位:えすえぬ家の人々
えすえぬ家の人々 1巻 (ファミ通クリアコミックス)
えむぶいえすこ、通称ねおぢおさんはその昔、舞台で活躍した小さな大女優さん。マネージャーのあて菜さんやゆかいな仲間達と一緒にまったりゆるゆるな生活を送る日々。ゲーム業界及びSNKを中心とした擬人化系パロディ漫画。ただ、擬人化といえどゲーム業界の風刺は殆どなくアイス食ったりまんじゅう食ったり食われたりが殆ど。作者であるIka特有のどうでもいいネタ満載。


44位:ロボ娘アーキテクチャ
ロボ娘のアーキテクチャ  ? (バンブーコミックス)
なんちゃってロボ4コマ。ロボで歪な存在ながら、可愛くも愛おしい存在であるクォークは愛さざるをえない。ある種、山東ユカのキャラクターが備え持つ"変人性""異常性"が最もプラスに働いた作品であり、全く嫌悪感も違和感もない。どのキャラクターも発育が普通より良くて巨乳である意外は平凡すぎるヒロインを除いては、どのキャラクターも変人で異常で愛おしい。「キャタピラー欲しいよー。」は屈指の名言。


45位:Felice
Felice (1) (まんがタイムKRコミックス)
ガサツで粗暴なロリ少女氷室凛は、幼馴染みの姉弟が経営する喫茶店「Felice」に入り浸る日々。ある時、不良に絡まれた灯里を助けたことで「女の子らしくしてあげます!」という勝手な行動に凛は振り回されることになり…。門瀬先生の書く女の子の可愛らしさ。「台詞などいらない!」というぐらいに強いです。愛すべきヒロインが一人いるだけで漫画というのは10倍面白くなります。この凛を中心に大地、灯里のバランスも凄い良い。


46位:SHUAS
SHUAS (電撃コミックス EX 159-1)
アスキー発のなんちゃって学園4コマ漫画。可愛らしいけど、どこかズレてる漫才のようなコントのような変な4コマ。でも、その変さが癖になる。女の子が可愛いだけじゃなくて、どこか変なのが魅力的。なんつーか、女の子可愛いなぁ!! でも、女の子ってこんなもんだよなぁ!! と力説したくなる。ちょっとラブコメ展開見たかったもね!! すぐにでも次回作が読みたくなる1本。


47位:SUN×GIRL
SUN×GIRL1巻 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
大自然の残る、海に囲まれた常夏の島「姫子島」。そこに住む朴念仁の少年「りゅう」と、りゅうのことが大好きな、無口でやさしい少女「うな」…。生徒数わずか4名の小さな分校で起きる、騒がしくも楽しい毎日を描いた青春ラブコメディ! ああ、もう可愛い!! 日焼けっ子ラブ!! それだけで飯三杯は食べれる。可愛いけど、どこかズレてるぱれっとらしい作品。『あっちこっち』と並んで読んでニマニマ度の非常に高い作品。


48位:あわーちゅーぶ
あわーちゅーぶ (1) (まんがタイムKRコミックス)
4コマとしての常識を逸脱した力技ともいえる技法と普遍的な4コマとしての在り方が注目を集めた一作。「楽しそうなことを見つけたからよしやってみよう!」の間に最初の原動力が全く擦り減らない、つまり全力で遊ぶ子どもの頃を思い出す漫画。サークル的に人が集まるのではなく、物理的に動くことで人と人とが関わっていくという当たり前のことがどこか懐かしい。決して埋もれるには勿体ない作品。


49位:異形たちによると世界は
異形たちによると世界は…
世界はこうしてはじまった!!!!


50位:かみしゃーまっ!
かみしゃーまっ! (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
彰の家に届けられた大昔の棺から現れたシャト。 彼女は5000年前から過去の世界の猫型神様ネグレド様に巫女として仕えてきた。 眠りから醒めたシャトは彰の家に居候しながら現代にネグレド様を布教することに。 小さなことからコツコツと、呪術や過去のアイテムで世のため人のため(時にはちょっぴり邪悪なかんじで)ネグレド様布教のためシャトは頑張ります!! 「あらすじを読んでもさっぱり分からない…だと!?」単巻作品にしては骨があるしよくまとまっているストーリー、笑い的にハメを外しすぎることなく、恋愛感情に事寄せたヒロインふたりの人間的な"気づき"を描いて、とても清清しいエンデイングは一読の価値アリ。


51位:球場のシンデレラ
球場のシンデレラ (まんがタイムコミックス)
小坂俊史の女子プロ(?)野球4コマ。1巻完結で小坂俊史特有の淡泊感はあるものの、他連載と比べるとキャラクター陣のキャラがたっており面白い。ただ、その分主人公のキャラが薄味な気がしてならない。ヘタレの女子を書かせたら4コマ王子の右に出るものはいない!! というのは過言ではないだろう。ラストのオチと合わせて秀逸な4コマ漫画。


52位:けもののの
けもののの (Next comics)
ここは、獣人の世界。台東区立けもの幼稚園。歌って踊って戦わないほうのアイドルうさみは、ひょんなことから保育士さんになったけど、毎日ドジばっかり…。それでも、へんてこで個性豊かな園児たちや先生たちに囲まれて、元気いっぱいに過ごしています♪ かわいくって抱きしめたい、ゆるカワホ乳類4コマ! 獣好き、必見な4コマ。ともかく読んでいて元気になれるパワー溢れる作品。なんか、頑張ろうって思えます。


53位:青春甘辛煮
青春甘辛煮  ? (バンブーコミックス)
まんがライフMOMOで連載中の、湯けむり剣道部4コマ、あえていえば大雑把に青春4コマ。登場人物がどれも強力で読者にインパクトを植え付ける1本。本格派というよりはなんちゃってではあるものの、世にも珍しい剣道4コマでもある。いちいち面白くて強烈な印象を残す。キャラクターが少しずつ変化している要素があり、先が楽しみな漫画。表紙もインパクトあり。


53位:はじめ×くろす
はじめ×くろす (1) (バンブーコミックス WIN SELECTION)
榊一は一族の掟で代々一宮家に仕える執事になるために、修行を重ねてきた。そしてついにその日が…と思ったら、女子寮に住む一宮ほのかを警護するため、女装メイドとして付きっきりで警護することになり…。そして女子校に通うことになり…女装男子が女子と一緒に生活するというのにいやらしさや下品さがまったくない清々しい4コマ。ちょっと下心はあるけど。和やかでまったりとした温かい空間は他に変えがたいものがあります。ところどころで、一が一人の人間としてのほのかを大切に思っていることが伝わってくるのがなんとも素敵な一幕。


54位:青春フォーゲット
青春フォーゲット!(1) (アクションコミックス(コミックハイ!))
「きっちり誠意」をモットーに生きる奈月太陽。高校の入学式のその日、日向こかげという不思議な雰囲気を持つ美少女にひと目惚れしてしまったことから始まる、彼の苦難の日々!! 4コマ誌で活躍するマルチな作者らしさを残しつつ、「青春」を感じられる作品になっている。ストーリー漫画としてお勧めの1冊。


55位:ちびミクさん
ちびミクさん・いち (マイクロマガジン☆コミックス)
かの有名な初音ミク…の妹であるちびミクさんの、ほのぼのな日常を描いたサイレント4コマ。可愛らしいちびミクさんや、周囲の人たちがくりひろげる日常の風景がユーモラスに優しく描かれている。「ミク」を愛している人が力を抜いて幸せなワールドを形成しており、どちらかというと絵本に近い作風に感じられる。こんなミクの描き方もある、そんな答えを提示したような作品。


56位:むかしむかしのきょうのぼく

むかしむかしのきょうのぼく 1 〜週刊はじめての初音ミク〜 (愛蔵版コミックス)
かの有名な初音ミクののんべんだらりとした日常を描いた4コマ。「ちびミクさん」とはある種対極であり、こんな初音ミクを提示した漫画がかつてあっただろうか、という作風。どこか懐かしい雰囲気がするのが不思議。


57位:中国嫁日記
中国嫁日記 一
センセーションを巻き起こしたブログ発4コマ。4コマ読者よりも一般向けに売れたという意味では801ちゃんと立ち位置が近い。重度のヲタが中国人の嫁を貰うことになり…というお話。まぁ、千夜一夜物語ということで。


58位:蝶のように花のように
蝶のように花のように!(1) (アクションコミックス)
こう、きらら系は鬼の首をとったようにナチュラル百合作品ばかりなわけですが、ファミリー系ではえぐりこむような百合作品を送りこんでくるから困る。基本的にはコメディ4コマですが、時にはガチネタありのOL系百合4コマ。「女性が好きじゃなかったら何が好きなの?」とか常識の軸がここにあるから面白い。大人だけど子供っぽい。百合好きはとりあえず読むべき。


59位:つかえてコハル
つかえて!コハル (まんがタイムKRコミックス)
ハルはなつきに仕える「自称武士」。なつきの身の回りのちょっとした事を武士らしく解決しようとするハルだが、いつもそれが空回りして...二人の少女のちょっと武士風味な学園生活を描く緩やか4コマ漫画作品。ねことうふ氏らしい、可愛くてアホな子のコント漫才ワールドを堪能できる。『キルミーベイベー』と似た雰囲気のある、頭空っぽのほうが夢つめこめる的面白さ満載!!


60位:ただいま独身中
ただいま独身中(1) (まんがタイムコミックス)
30歳近くのお姉さんが主人公。こっちは、結婚を控える男友達の言葉で、うっかり恋愛が降ってきてしまった女性の話。しかし、相手は結婚を控える男友達。感情をもてあますなか、いろいろイベントが起こっていくという感じです。続きの気になるお話。永遠の女子高生4コマから、こんな独身女性をメインにしたちょっとむづがゆい重くも笑える話があるから4コマ漫画は面白い。


61位:トンネルの華子さん
トンネルの華子さん(1) (まんがタイムコミックス)
中学校[1]の通学路にある古いトンネル。そこに夏限定で現れるという地縛霊の華子さん。一見、幽霊とは思えない華子さんだが、悩みを話すとその悩みが解決するという。華子さんを通じ、自身が持つ悩みと向き合い、少しだけ大人になる。トンネルを舞台とした華子さんによる学生達の夏の間の成長記録を描いたハートフルなコメディ4コマ作品。松田円注目の一作。華子さんがお姉さんだけど可愛らしい。読むとちょっと大人になれます。


62位:南国チューばっか!
南国ちゅーばっか!(1) (KCデラックス)
太陽ギラギラ、海キラキラ、元気いっぱいの南国娘たちに、ほとばしる水しぶき! キラキラおチャメな、南国系学園ショートコメディー♪ ムッチリこんがり南国娘の、大はしゃぎにご注意! きららにて『天然あるみゅーむ!』で活躍する作者の新作。相変わらずエロ可愛い女の子を魅力的に描きつつ、漫才のような会話劇が楽しい。しかし、むっちりはエロいな。最高だ!! カーニバル!!


63位:パパLv1
パパLv1 (バンブーコミックス)
小笠原朋子待望の新作。香芝景樹が好きになった千代子さんは、娘のつぐみちゃん(5歳)がいるお母さん。そして娘のぐみちゃんも景樹さんが大好き! ちょっとドキドキハートフル4コマ。小笠原朋子の中性的な絵柄から生み出される作品は読んでいて心地よい。改めてタイトルが素敵。展開については触れませんが、安心のデキ。もっと読みたい、そう思わせてくれる作品。


64位:ひとより××
ひとより××(ちょめちょめ) (1) (まんがタイムKRコミックス)
容姿端麗・成績優秀、一見パーフェクトな保健委員・ひより。しかし彼女の大好物は…女子高生のエロスだった! 今日も隙あらば学級委員長・つばめにセクハラし放題。めくるめく煩悩の世界をお届けする4コマ、第1巻! あらすじが素晴らしすぎて言葉が出ない。なんつー、バカで可愛い漫画なんでしょう。萌え漫画らしい萌え漫画ですが、エロスって素晴らしい。


65位:ふたごもんじゃ
ふたごもんじゃ(1) (バンブーコミックス)
性格は対極、でもそっくりな双子を描くコミカルな4コマ漫画。今しかない「子供らしさ」が描かれており、萌え4コマとは違った意味での可愛さが感じられる。教師等も個性豊かで読んでいて楽しい。カバー裏のおまけ漫画である成長したAfter双子は読んでいて感慨深いものがある。ちょっと乱暴で粗雑に感じられる懐かしい絵柄が響くものあり。


66位:義母と娘のブルース
義母と娘のブルース (ぶんか社コミックス)
義母と娘の邂逅を描き、感動の涙を流すファン続出の泣ける4コマ! ある種、他の4コマとはまったく違う世界観を描く異色の存在。こんな4コマもある、なんてタイトルを知らなかった方にこそ触れてほしい一作。


67位:まりかちゃん乙
まりかちゃん乙 (1) (まんがタイムコミックス)
毒舌でちょっと変わった女の子、まりかちゃんの学園生活を描く。「ウザ可愛い」というコンセプトであるものの、ウザを通り越して新たな領域に達している。と、いうよりダメな子。時々挿入される「これは漫画だ!」的メタフィクション構造が面白い。主人公がいない回で「主人公がいない!」と騒ぎ立てる友人たちの回は傑作。「とにかく変な漫画」という着地点におさまる。お勧め!


68位:ミニパトっ!
ミニパトっ! (まんがタイムコミックス)
水原さんは天然、豪快、ときどきオトメ(?)なミニパトのおねえさん。凛々しい制服姿はもちろんのことオフの意外な一面にもドキドキが止まらない!?そんな彼女の毎日に密着24時!! 同人誌でも活躍する作者の一冊。なんちゃって婦警さん4コマ。コスプレではないんですよね、そうですよね。難しいことをなにも考えずに楽しめる一作。


69位:3.11 東日本大震災 君と見た風景
3.11東日本大震災〜君と見た風景〜
宮城県在住の作者が、東日本大震災の様子を描いた作品。前後に似たようなコンセプトの作品が幾つも生れ出たことも印象的。震災前の予兆から、震災当時の不安・混乱、親類縁者による助け合いなどなど、あの震災の様子がつまびらかに描かれる本作品は、ある種の記録として貴重なものと思われる。


70位:よゆう酔々
よゆう酌々 1 (まんがタイムコミックス)
バツイチのうえ失職してしまった主人公が、目玉焼きすら満足に調理できないのに小料理屋の女将になってしまうというドタバタコメディ。作者である辻灯子らしいといえば辻灯子らしいが、男性キャラが強い個性を発揮しており、他作品と比べて個性を放っている。小料理屋という舞台も読んでいて興味深い一作。


総評:今年の新刊部門は「混戦」でした。去年以上に「新刊3枠は少なすぎる。」という声を多くいただきました。私自身そう思います。それだけに、その中から皆さんが選んでくれた3作品は本当に好きな3作品なのだと思います。混戦の中で、「きんいろモザイク」「チェリーブロッサム」が首位を争い、最後は突き放しました。正直いえば、後者の作品はそこまで人気があるとは思っていなかっただけに個人的には意外でした。こんな結果が出るから面白い。なお、前者は評判が発売当時から良い作品でしたので、票が集まっていく中で「これなら納得だ。」と思っていたので順当でしょう。個人的にも「4コマオブザイヤー」にふさわしい作品だと思います。「萌え4コマ大杉」というあなたにこう問います。あなたが好きな4コマはなんですか?