「世界よ、これが4コマだ。」" 4コマオブザイヤー2012 "既刊部門、結果発表!!

既刊部門です。投票のまとめ(http://togetter.com/li/426996)。
なお、新刊部門はこちら(http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20121230#p1
はてなダイヤリーの字数制限の都合上、86位以下の順位は(年明けになりますが)新刊部門既刊部門合わせて後日発表させていただきます。(本当は全て書いていたのですが、トラブルで消えてしまったため…)コメント書きにご協力いただいた方々ありがとうございました。合計では107位になります。

既刊部門


1位:『きゆづきさとこ / GA-芸術科アートデザインクラス-』
GA -芸術科アートデザインクラス- (5) (まんがタイムKRコミックス)
アニメ化もされた美術系4コマ。4コマ好きに愛されてやまない作品。特にストーリーに大きな変化があるわけでもないにも関わらず、4コマで考えれば5巻は明らかに過度期であるが、5巻に至っても全く飽きられることなく、誰もが「新刊を読みたい」と切望しているのが分かる。きゆづきさとこの特殊な画風が他の4コマ漫画にはない圧倒的な存在感を発揮している。4コマ史に残る不朽の名作、と言い切って間違いないだろう。安定感に加えて、新たな世界観を発掘していくその意欲に拍手。間違いなく、今一番表現がスゴい4コマ。 


2位:『原悠衣 / きんいろモザイク
きんいろモザイク (2) (まんがタイムKRコミックス)
アニメ化も決定しノリにのるゆるふわ系4コマ漫画。まんがタイムきらら系列、ふわっとしたカラーイラストには定評があり、着実にファンを増やした実力派。留学生のアリスを中心に楽しくも愉快な学園生活を描く。現行メジャータイトルだとAチャンネルに似た雰囲気があるが、作者である原先生の絵柄には温かみがあり他の漫画にはない独特のカラーを醸し出している。テコ入れに新キャラを入れてくるのも絶妙。可愛い絵柄だけでなく、時に狂気的とも言える破壊力のあるボケが恐ろしい。テーマは人間讃歌。


3位:『きゆづきさとこ / 棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜』
棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (3) (まんがタイムKRコミックス)
棺を背負った旅人クロと言葉を話すコウモリのセン。謎だらけのふたりの旅の目的は…?連載開始より話題集中の童話風新感覚4コマ。話が進むごとに洗練され謎が解けては新たな謎が生まれていく。確実に完結へと近づいている。それは嬉しくも寂しくもあり。ファンタジー4コマとしての世界観は圧倒的。きゆづきさとこの名作。ニジュク「名作なのー」サンジュ「なのー」ニジュク「クロちゃなのー」サンジュ「なのー」作中のキャラクターもこのようにコメントしている。いえーい。


4位:『ストロマ / スターマイン』
スターマイン (3) (4コマKINGSぱれっとコミックス)
安定して4コマオブザイヤーで上位を確保し続ける申し子。ぱれっとの圧倒的看板作品。星空に彼女が欲しいと願った少年の元に、願いを叶えるために現れたのは嫁候補たちでした。「これなんていうエロゲー」という代名詞を持ちつつも、魅力あるヒロインを描き切っている。透のお泊まり回と行成の性欲発散回で、男1人と女10人が同居する陸田家はやはり普通の状態じゃないんだなと再認識した。ある意味一番恋人っぽい叶得、遊び友達から脱却した感のある潮、恋人を通り越してお母さんになってる牧乃等、見どころは尽きない。小原くんは俺の夫!!


5位:『三上小又 / ゆゆ式
ゆゆ式 (4) (まんがタイムKRコミックス)
中身はいつも通り、ゆずこがボケて唯ちゃんがツッコミ、縁さんが笑うの3点。そのハイセンスなコミュニケーションも最高潮に達したとの呼び声高い4巻です。「こいつにツッコミを入れさせたい」とか「こいつを笑わせておきたい」とか、そんなことを考えられるコミュニケーション相手がいるって素敵だと思うんです。それに応えて、思った以上の会話を作り上げてくれる仲間がいる。そんな素敵なやつです、ゆゆ式ってやつは。


6位:『ms / 少女公団アパートメント』
少女公団アパートメント (2) (まんがタイムKRコミックス)
高校進学を機におばと二人暮らしをするために美空台団地へ引っ越してきたちさ。同じ団地に住む芦花、中学生の七海、咲良らと過ごすまったりゆるゆるふわふわ団地ガールズ4コマ。まったりゆるふわガールズトーク。「雰囲気だけで面白く読めるんだよ!!」と声を大にして叫びたい。最初から最後まで暖かい空気で読む人を幸せにしてくれた一作。なにもなくても、事件がなくても、ドラマがなくても、こんなに4コマは読む人を魅了してくれる、それがうれしい。


7位:『鈴城芹 / くすりのマジョラム
くすりのマジョラム (3) (まんがタイムKRコミックス)
最初から完結までブレることなく名作であり続けた一作。薬剤師である"魔女"ラムとお客さんの交流を描く。この作品は魔法の薬とも呼べる薬剤をテーマに毎回毎回トリック的な何度も読み返したくなる1話が作りこまれている。人と人との交流を通してちょっとずつ心境や印象が変化しているのが面白い。可愛い絵柄の萌え4コマというジャンルに分類されつつ、その作りはファミリー4コマに近いかもしれない。表紙のデザインが素晴らしかったんだ、これ。


8位:『磨伸映一郎 / 氷室の天地 Fate/school life』
氷室の天地 Fate/school life (5)
既刊を評価するのは難しい。目新しい部分はないし、面白い4コマは安定して当然に面白い。安定は評価の基準になり得づらい。作中で募集し行われた「最強偉人企画」は4コマでかつてなかった企画で非常に面白かった。ただ読者から募集されたキャラクターを載せるだけでなく、磨伸イズムに手を加えられた偉人たちは孤高の存在。それが作品のイメージに合ってて「ああ、ひむてんらしいなぁ」という出来になってるのが素晴らしい。5巻でも全く作中のテンションは落ちておらず、最強偉人対戦やら氷室のいいなづけ騒動やらで新たな風が吹き込まれているのがまたまた読みごたえあり。面白いよ、氷室の天地は。


9位:『宮原るり / 恋愛ラボ
恋愛ラボ (7) (まんがタイムコミックス)
アニメ化も決定した恋愛上手な女の子を目指す恋愛ラボの面々を中心とした正統派恋愛4コマ。理想を目指すはずが、だんだんと現実の男の子が接近してきたことでのニマニマが止まらない。女の子の前で見せてきた顔と男の前で見せる顔が違うことに興奮せざるをえない。これからも楽しみなストーリー4コマ。スズちゃんが小学生とラブラブになっちゃう展開はまだですか! 俺のエノはまだですか! 最近はちょっとラブ成分大目で好みを選ぶかもしれませんね。


10位:『黒田bb / Aチャンネル
Aチャンネル (3) (まんがタイムKRコミックス)
アニメ化もし、作品としても円熟期に入った印象。萌え4コマでありながらギャグのキレが半端なく、それが下世話な方向に行かないのが萌え4コマとして面白い。ちょっとした変化が成長を生んでいる。それは表面化されないけど。


11位:『てっけんとう / うちのざしきわらし
うちのざしきわらしが (2) (まんがタイムKRコミックス)
意外と多い座敷童ジャンルに投石を投じた一作。座敷童のわらが田舎から送られてきて主人公と共同生活を送ることになり、という本作。てっけんとう氏の脱力ギャグ全開。わらのダメっぷりが可愛い。何故これが『けいおん!』『かなめも』と同レーベルのまんがタイムきらら系列に連載されているかが疑問であるが、脱力ギャグとしては一流。2巻になってより安定してきた印象。相も変わらずわらちゃんはダメな子です。でも、わらちゃんは間違いなく、学たちアパートの住人に幸せをもたらしているね。


12位:『OYSTER / 光の大社員』
光の大社員(4) (アクションコミックス)
唯一無比のOYSTERワールド炸裂。「たくさんの社員の中において、ひときわ大きく輝く社員」を目指すサラリーマン必見、サラリーマン4コマ。勢い任せと言葉遊びのコント4コマを貫きながら、3巻に至っても全くテンションが落ちないのが凄まじい。大ブレイクはしないだろうけど、サラリーマン4コマ永遠の新機軸。巻を経てますます面白い!!


13位:『荻野 眞弓 / たまのこしかけ
たまのこしかけ (3) (まんがタイムコミックス)
35歳で“こしかけ”OL、さらに鉄道好き、そんなたまこさんの日々。35歳でいろいろ崖っぷちなたまこさんですが、それでも楽しく過ごす姿に安心感アリ。35歳でも大丈夫的安心感やら可愛らしさやらで面白楽しく読める。だんだんと周りの登場人物が充実してくることでの面白さがある。安定っぷりが際立ってますよ。


14位:『鈴城芹 / 家族ゲーム
家族ゲーム 9 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 96-9)
鈴城芹の大河4コマ。ただのゲーム好きの家族の話は巻を進めるごとに人から人へと繋がっていき、ゲーム以上に「恋愛」を軸にまわっていく。「キャラ大杉。」「ちょっとは失恋というものをだな。」と思いつつも、8巻を超えても求心力を落とすことなくむしろファンの求心力を高めていく。読者を飽きさせない展開。ある種、それは順当かもしれないが、着々と積み重ねられるハッピーエンドが待ち遠しい。


15位:『榊 / CIRCLEさーくる』
CIRCLEさーくる (5) (まんがタイムKRコミックス)
見事に完結した大学の漫研を舞台にした部活系4コマ。この手の部活系4コマにしては珍しく、男性キャラが多く登場する。主人公の小金井さんを中心に繰り広げられるサークルを中心とした青春模様だったり恋愛模様だったり。物語はクライマックスに向かっており、小金井さんと境くんの恋愛模様に決着がつけられようとしている。友達以上恋人未満、そんな二人の関係に終止符が打たれる。そして…。小金井さんはロリむっちり! ひゃっほう!


16位:『小坂俊史 / せんせいになれません』
せんせいになれません  8 (バンブーコミックス)
小坂俊史が送るモンスターティーチャー4コマ。8巻だけど、全くテンションが落ちることも上がることもなく淡々と破天荒に進んでいく。小坂俊史が持つ遊び心がプチ爆発。多分、今最も地味で面白い学園4コマ。


17位:『nino / まじん★プラナ』
まじん☆プラナ (4) (まんがタイムKRコミックス)
ついに最終巻を迎えたスーパー俺様ラブストーリー(ハーレム編)。4巻完結、休載・減ページがデフォルトだったため「あれ、こんなもんぁ。」と感じる部分もあるが非常に中身の詰まった「ブレない作品」でした。妖怪を美少女になんのてらいもなく擬人化していく姿はあっぱれの一言。完璧な結末かはともかく、ランプの魔人の伏線を生かしつつ最終章まで「まじん★プラナ」らしく物語を完結させたのが素晴らしい。4コマ史に残る名作。


18位:『丸美甘 / 生徒会のヲタのしみ。』
生徒会のヲタのしみ。(5)(完) (ガンガンコミックスONLINE)
安定したダメクオリティに根強いファンも多いヲタク4コマ。ロボや二次元オンリー等、普通のヲタクではない新たな領域に行ってしまった者たちを描いており、「うあー! 普通ならこんなに可愛いのにー!! 普通におっぱいならいいのにー!! 普通にえっちな展開になってくれればいいのにー!」と絶叫してしまう4コマ(※主催だけの場合があります。)個性を突き詰めたアクの強さをと可愛いキャラクターが魅力的です。永遠にこの日々が続くと思ったけど、終わりなんてあっという間だね。


19位:『水谷フーカ / うのはな三姉妹』
うのはな3姉妹 3 (まんがタイムコミックス)
水谷フーカさんが描く3姉妹4コマ。作者が女性であるが故の「女性観」が作風からも絵柄からも読み取れます。それは読んでいての違和感ではなく、女性故の温かみに繋がっていると私は思います。水谷フーカ先生のファンの人に「水谷先生らしい。けれど、それでいて違った世界観」を堪能して欲しい。勿論知らない人にもお勧め! ちょっとずつ、成長していく様子が微笑ましくも少しさびしい。


20位:『岬下部せすな / えすぴー都見参!』
えすぴー都見参!  (5) (まんがタイムKRコミックス)
美少女剣士、まさかのSP解任!? 一流の剣術を武器にSPとして働く都は15歳。大好きなご主人様・直人をずっとお守りする!と思っていたのに、直人の予期せぬ行動で別れの危機!大人気のロングラン4コマいよいよ完結!!  はぁぁ!! 都可愛いよ都!! この表紙の笑顔が素晴らしい。5巻完結、もはや感慨深い以外の言葉が出ないね。


21位:『OYSTER / 男爵校長High!』
男爵校長High!(2) (アクションコミックス)
無印、DS、High!と続いた『男爵校長』シリーズの完結作。主人公であるアリカを中心に個性ある仲間達が甘酸っぱくも口に出すにも恥ずかしい詩的な学園ライフを悩みつつも勢いのまま過ごす様子を描いた学園4コマ。ギャグ4コマとしても一流ですが、最初から最後まで思春期の感情を描ききった学園物としても大名作! 一気に通して読みたい一作です。


22位:『茶菓山しん太 / チェリーブロッサム
チェリーブロッサム!  (2) (まんがタイムKRコミックス)
園芸部の主人公とヒロインのちょっとエッチで楽しい部活ライフを描いた漫画。決して主人公はイケメンではなく特別カッコいいわけでもない。どちらかといえば気持ち悪いレベル。でも、一生懸命な部分や園芸に対する情熱が好印象で嫌いな人はいないだろう。特定の女の子ルートが存在しないだけに、恋愛に発展しそうな部分も読んでいて興味深い。エロコメ的作品だが、それがあまり下品になりすぎず、女の子が可愛いのも好印象のポイントではないだろうか。サブキャラも充実!


23位:『曙はる / ベツバラ』
ベツ×バラ (3) (まんがタイムコミックス)
曙はるのお仕事4コマ。別所たまきは、パッケージデザイナー21歳! 年上の後輩原田くんとの、ライバル&じゃれ合い関係に変化が…!? 年上の生意気な後輩原田くんと、年下の可愛い先輩たまちゃん。お互いちょっとライバルだけれど、お互い頼ってしまうこともある。そんな関係。無防備な姿をつい後輩に晒してしまうのは素なのか、はたまた心を許しているのか。読んでいてここまでニヤけてしまう作品もそうはありません。ラストまで目が離せないっ!!


24位:『みそおでん / ラッキーストライク!』
ラッキーストライク! (2) (まんがタイムKRコミックス)
4コマ漫画はある時期から「未参入のジャンルにどう切り込んでいくか」という土俵があるが、この漫画もそのフロンティア精神で「ボーリング」という土俵に切り込んできた。4コマでの部活物は「なんちゃって」が多いが、この作品はコメディ4コマとして成立させつつ、本格的にボーリングをテーマにしている。ほのぼのおんにゃのこ4コマという安心の安定感もあり、ぐだゆるっぷりにも癒される。想像以上にボーリング4コマ! もっと評価されて良かったと思います。


25位:『山東ユカ / ロボ娘アーキテクチャ
ロボ娘のアーキテクチャ 2 (バンブーコミックス)
2巻になってもまったくテンションの落ちない面白さを保っている。この作品の言葉センスやらギャグセンスは凄まじい。普通のヒロインとおかしな皆さんのバランスがすごい心地よい。私は4コマ漫画が大好きですけど、こんだけ笑いに特化した作品ってなかなかない。その一方でクォークを中心にキャラクターは凄い可愛い。クォークの「またこの世界を不幸のどん底に落としてしまったよ。」みたいな言葉選びのセンスはなんなんだろうか。もっと評価されるべき大名作だよこりゃ。是非とも長期連載になってほしい。


26位:『師走冬子 / うさぎのーと』
うさぎのーと (4) (まんがタイムコミックス)
ほかの先生との交流を描く。うさぎ先生の可愛らしさ、テンションの高さとノリの良さは相変わらず。随所に師走冬子らしさが読み取られ微笑ましい気持ちで読める。巻数が進むごとに好きになる、そんな魅力に溢れた作品。ん、この「そんな魅力に溢れた作品」って言い回し多い気がします。でも、そんな風に書きたくなる良い作品なのです。


27位:『カヅホ / キルミーベイベー
キルミーベイベー (4) (まんがタイムKRコミックス)
アニメ化もし脱力ブラックギャグとして定着した感あり。特にドラマも新しい出来事もないが、ループしていく暗殺グダグダライフは楽しくも眩しい。


28位:『松田円 / サクラ町サイズ』
サクラ町さいず(8) (まんがタイムコミックス)
長編大河4コマ。ゆっくりと徐々に進んでいく日常。誰も不幸にならない作風は読んでいる人を幸せにする。最初から最後まで暖かい物語でした。こういうのを名作って言うんだよ、覚えておいてね。サクラ咲け!


29位:『瀬野反人 / 残念博士』
残念博士 (3) (カドカワコミックス・エースエクストラ)
町の研究所に暮す、目が死んでる系天才美女博士と、博士に振り回される助手がお贈りする少し緩いシュールなギャグ漫画。ひたすらシュール&シュール&ギャグ。ただ博士は可愛いよ!! このなんともいえない世界観が癖になってきて面白い。コンプティークとかエースはこういう漫画が生まれるから4コマ誌とは違う面白さがあって素晴らしい。


30位:『双見酔 / セカイ魔王』
セカイ魔王 (2) (まんがタイムKRコミックス)
双見酔、渾身のグダグダファンタジー。へっぽこ勇者と眠りから目覚めた記憶喪失の魔王の珍道中。RPGパロディネタをバンバン入れてくるあたり気軽に読め、双見酔らしい肩の抜いたファンタジー4コマ。しかし、じっくり読んでみると裏テーマのようにシリアス的な展開や先が見えない展開など骨太な部分があり興味深い。こんな4コマは現時点で殆どないあたりもっと評価されていい。


31位:『佐藤両々 / そこぬけRPG
そこぬけRPG (6) (まんがタイムコミックス)
最後まで泣くんじゃない。


32位:『空木あんぐ / 聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会 タベルナ』
聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会 タベルナ  WIN SELECTION 2 (バンブーコミックス WIN SELECTION)
理研究会が舞台だけどあまりお腹はすかない4コマ。久米田康治先生の『ギャグなんてものは、狭ければ狭いほど面白い』という言葉を地で行くような『パッとすぐわかるような小ネタ』、『ググってようやく分かるような小ネタ』、『ググってもヒットしないような難易度の高い小ネタ』の3つがこれでもかとカオスのごとく詰め込まれてるなかに、ほっと一息つけるように百合風味を加えた作品。食欲ではない別の何かが刺激されてお腹いっぱいになる漫画。


33位:『ゆとり マツダ 靖 / ちいさいお姉さん』
ちいさいお姉さん 5―電撃4コマコレクション (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 140-5)
アカリはちっちゃいけれど立派な社会人。でも弟のコウに肩車をねだったりと、とってもキュートなお姉さんなのです。(HPより抜粋)主役のアカリさんが適度にゲームをして、適度にゲームを語って、適度にお姉さんして、適度に仕事して、適度に酔って、と言うゆるゆるとしたこの漫画の基本の中に、仄かにラブの香りが漂ってまいりました。果たして山本さんは自分の超絶理想であるアカリさんに思いを告げられるのか? そんな事はさておいて、今日もアカリさんはゲームながら酔いつぶれ、あるいはみんなとわいわいしながら酔い潰れるのでした。


34位:『瀬田ヒナコ / レーカン!
レーカン!  (3) (まんがタイムコミックス)
まんがタイムジャンボの看板候補作品。霊媒体質である少女のゆるふわコメディー。高い画力と女性作家らしい少女マンガ的なきめ細やかな画風作風で根強いファンが多い。単なるゆるふわと思いきや、霊媒を絡めたしっかりとしたストーリー性のある回も多くそこが高評価に繋がる部分あり。最近はAsuka等のどちらかといえば耽美的な画風の作家が4コマで活躍する例も多く、その代表の一人ともいえる。


35位:『樹るう / わたしのおじょうさま』
わたしのお嬢様 メイド服のお嬢様編 上巻 (タツミコミックス)
産業革命直後のロンドンで天衣無縫な中流階級マーチ家の人々が巻き起こすなんちゃってヴィクトリアンメイドホームコメディ4コマ。美人巨乳メイドのミリーと、8歳ながら株を転がすメリーお嬢様。最終回時のブーストのかかりっぷり。歴史的背景を組み入れての物語運び。時代の変わり目を目の当たりにできる展開。そしてタイトル『わたしのお嬢様』のダブルミーニング、サブタイトル『メイド服のお嬢様』の意味するところが素晴らしい。


36位:『異識 / あっちこっち』
あっちこっち (5) (まんがタイムKRコミックス)
アニメ化もしたきらら発学園4コマ。主人公であるツンデレ娘と究極朴念仁の友達以上恋愛未満な学園ライフ。時折二人のニマニマしたやり取りが挿入されるが、それ以上に周りのキャラクターとこの二人を中心とした大騒動が面白い。かくれんぼでも掃除でもゆかいな仲間たちにかかれば全部遊びとなる。そんな大暴走が他の4コマにはない妙に派手なアクションで描かれていて面白い。楽しいよ!! サブキャラが充実してきて一皮剥けた感あります!


37位:『Ika / えすえぬ家のひとびと』
えすえぬ家の人々 2巻 (ファミ通クリアコミックス)
えむぶいえすこ、通称ねおぢおさんはその昔、舞台で活躍した小さな大女優さん。マネージャーのあて菜さんやゆかいな仲間達と一緒にまったりゆるゆるな生活を送る日々。細かいことは気にしない! ねお子とぢお子もあるでよ!! 今作はタイトル及びキャラクターの名前からも分かるとおりSNKを中心とした擬人化4コマとなっています。確かにゲームネタは随所に織り交ぜてくるのですが、Ika漫画の真骨頂でもある「中身のない勢いだけのギャグ、掛け合い」が絶好調ですのでゲーム知識は皆無でも全く問題ない漫画になっています。


38位:『NYAN / 看護学生のないしょ。』
看護学生のないしょ(3) (ぶんか社コミックス)
『病院のないしょ』から続いて描かれた本作。薀蓄を混ぜつつ時にリアルに、時にコミカルに、おそらく作者の実体験であると思われる看護学生あるあるを描く。フィクションながら読んでいて興味深い作品。意外と評価する人多いんですよ、この作品。


39位:『まつもと剛志 / きみとおやすみ』
キミとおやすみ 3 (ジェッツコミックス)
小学校の先生、三枝未来子はみっこ先生と呼ばれて、生徒たちに慕われている。みっこ先生の特技は「予知夢」で、誰かの未来の事を夢に見ることができる。また同僚のまこと先生と同棲中なのだが、その事はみんなには秘密にしている。そんな2人の先生とそれを取り巻く他の先生や生徒達とのほのぼの&ラブラブ4コマ。ほのぼのとラブラブのバランスが素晴らしいの一言。タイトルからなにまで秀逸。もっと売れるべき一作。あ、いや、売れてるかもしれませんが。


40位:『重野なおき / Good Morning ティーチャー』
GoodMorningティーチャー 14 (バンブーコミックス)
10巻を超える長期連載もついに佳境。恋愛、友情、受験…数々のイベントに決着をつけつつ「卒業」というフィナーレに向かって物語は加速していき、ついに完結。いわゆる4コマ史上に残る見事な大団円。世界は大きく変わらないけど、ゆるやかに変化して変わっていくものある。炎の国語教師東の戦いははじまったばかりだ!!


41位:『稲城あさね / 四季おりおりっ!』
四季おりおりっ! (4) (4コマKINGSぱれっとコミックス)
春夏秋冬、四姉妹の物語もついに完結。時が経つにつれて環境も気持ちも変わるけど、姉妹の愛は変わらないってことさ。ぱれっとを初期から支え続け看板作品としてやり切った不朽の名作。何回もいろんな作品にこの言葉書くけど、もっと評価されていい。


42位:『小箱とたん / スケッチブック』
スケッチブック 8 (BLADE COMICS)
まったり、ゆっくり、日常は続く。大したことないちょっとした出来事とゆかいな仲間たちに囲まれて空の日常は続く。川が空がちょっと綺麗、今日も愉快、そんなんでいいんだよ。ちょっとだけ虫に詳しくなれるほのぼの4コマ決定盤。


43位:『ももせたまみ / せんせいのおじかん』
せんせいのお時間  11 (バンブーコミックス)
進級だと…!? 不朽のももせたまみワールド、まさかの進級で淡々と進行中。かわいいはせいぎ!!


44位:『かつまたかずき / たたかうおんなのこたち』
たたかうおんなのこたち 2 (KTCワイドコミックス)
人間社会を守るため、日夜邪悪なモノと戦い(?)を繰り広げる。巫女、魔法少女宇宙刑事、シスター、おまけに魔王&竜姫様! でも、にぎやかな日々にもやがて終わりの時が……? はっきりいって意欲作。無事完結に拍手。終わったけど、きっと終わってないんだろうなぁ…。こういう作品が売れるべきだと思います。


45位:『楯山ヒロコ / 椿さん』
椿さん (4) (まんがタイムコミックス)
楯山ヒロコさんの作品も円熟期に入ってきた感あり。割烹着萌え必見4コマ。困ったときは家政婦の椿さんにお任せ!! そんな椿さんの縦横無尽な活躍っぷりを描く。とにかく、読んでいてストレスのたまらない漫画。ストーリー的な面白さはないものの、あらゆる案件に対してパパッと椿さんが時に見事に時に半端に解決してくれる様子は爽快。時にちょっと抜けてる様子も可愛い。大人の女性もイイヨネー。せーの「割烹着最高!!」


46位:『大沖 / はるみねーしょん
はるみねーしょん (3) (まんがタイムKRコミックス)
\ や べ え /


47位:『宮成楽 / 晴れのちシンデレラ』
晴れのちシンデレラ  5 (バンブーコミックス)
正しいファミリー学園4コマ。毎年年末近くになったらこの作品ですよねー「はーい!1」宮成先生の明るいほっこりした作風に和まされつつ、この作品の安定した面白さはもっと拍手されるべき。


48位:『蛇足せんたろう / ヒメとトノ』
ヒメとトノ (2) (まんがタイムKRコミックス)
ヒメが男子で、トノが女子。名前はねじれているけれど、恋焦がれる気持ちはストレート!好きな気持ちを表に出せず、日々を悶悶と過ごす女子高生、トノ。でも、いつも、その気持ちを素直に表すことができません。あたふたしすぎて逆に大胆になっちゃったり…、なんてこともしばしば。密着度はもう普通のカップル以上なんだけどね☆非常にけしからんラブコメ、完結! 恋はギラギラ!心キラキラ!どうにも止まらない!恋がはじける!心はだける!キミと繋がってたい!まわれギラギラ!光れキラキラ!運命のリズムで歴史刻もう!まわれまわれ!恋のミライボウル


49位:『十野七 / 放課後のピアニスト』
放課後のピアニスト(2) (まんがタイムコミックス)
なんちゃってピアニスト4コマ。タイトル、単行本デザイン、ストーリー全てにおいて秀逸。天才ピアニストのレミと秀才ピアニストのソラの対比が熱く切なく面白い。ソラがレミの存在に負けていた感情を払拭させピアニストを志す、それはレミという存在を乗り越えようとする回は大名作。そこには一般漫画のようなドラマチックやカタルシスはないが、間違いなく読む者に訴えかけるなにかがある。かるーいコメディ4コマとしても楽しめる。なによりラストへの件がベタだけど素晴らしい。


50位:『荒井チェリー / 未確認で進行形
未確認で進行形 (3) (4コマKINGSぱれっとコミックス)
ごく普通の生活をしていた少女・夜ノ森小紅は16歳の誕生日に、小紅の許婚と名乗る少年・三峰白夜と、その妹・三峰真白に出会い、彼女の家で一緒に生活することになる。小紅の姉・夜ノ森紅緒を巻き込み、奇妙な同居生活を描くラブコメ風味のストーリー。荒井チェリーはここまで進化した、と思わせる一作。いつもながらのクオリティを維持しつつも「新しい」がある。荒井チェリーの独壇場!!


51位:『むねきち / まーぶるインスパイア
まーぶるインスパイア (5) (まんがタイムKRコミックス)
マイパソコンを買いに行ったつもりが、今日も今日とて寄り道買い食いに勤しんでチャットにもネトゲにもinしていたら、お泊まりイベントも発生して気が付いたらなぜかネトゲ空間で大集合!!? 何を言ってるのかわからねーと思うが、これがありのまま起こった事なので仕方ない。そんな最終巻、お見逃しなく。 最初から最後まで厨二病廃人であり続けた作品。間接的エロと厨二病でここまで続けた作者は天才と言わざるをえない。


52位:『王嶋環 / 紫乃先生〆切前!
紫乃先生〆切前! (2) (まんがタイムコミックス)
敷島家の長女、姉である紫乃は人気作家な上、人も振り返る美人。しかし正体は理不尽で横暴で、でもちょっとだけ純情な、世界一めんどくさい生き物。 作者は同人でも活躍しており、4コマ層だけでなく幅広い層に読まれた1作。キャラクターに引き込まれる魅力があり、姉のどうしようもないギャップが魅力的でいつまでも読んでいたくなる。表紙の色使いといい、デザインも美しく秀逸。破壊力はないけど、じわじわくるギャグが素晴らしい。


53位:『佐野妙 / 森田さんは無口
森田さんは無口 6 (バンブーコミックス)
アニメ化作品。ブレないクオリティの高さと女の子の可愛さがグンバツ。作者である佐野妙の優しさがにじみ出ている。無口ながらも、思考がめまぐるしい森田さんの様子が面白かったするのはもちろん、周囲の人たちとの関わりも楽しい雰囲気。 口が少ないだけによく周りを見ている彼女と、そんな彼女を見ている周囲の視点の入れ替わりが、飽きさせないリズムになっている。あと、エロい。うん、エロい。素足で踏まれたいって思います。


54位:『こもわた遙華 / ら〜マニア』
ら~マニア 3 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
ラーメン擬人化4コマ。ラーメンを擬人化したことで生まれるキャラクターの濃さ、裏にあるテーマとバランスが非常に良かった。ゲテモノと思いきやなかなか正統派4コマで完結まで一度としてバランスが崩れることがなかった。あなたが好きなラーメンはなんですか? え、豚骨? またまたご冗談を…。


55位:『荒井チェリー / ワンダフルデイズ
ワンダフルデイズ (6) (まんがタイムKRコミックス)
終わることのないワンダフルデイズもついに大団円。きらら最大の長編、荒井チェリーの全てが詰まってます。


56位:『Ika / P.S.すりーさん
P.S.すりーさん・よん (GAME SIDE BOOKS) (GAMESIDE BOOKS)
ゲームハード擬人化4コマ。色々と語るべきことはあるが、なによりはずせないのはPS2時代の終焉、つーさんに引導を渡すエピソードが書かれたことだろうか。時代という言葉だけでは終われない、なんともいえない気持ちになる。でも、すりーさんの涙を見れば頑張れる。


57位:『平つくね / ラッキーブレイク』
ラッキー・ブレイク (2) (まんがタイムKRコミックス)
デザイン会社を舞台の社会人ライフ。2011年の4コマ界でセンセーショナルな存在だったと個人的には思っている作品。個人的に大人を中心とした「大人」の作品。絵はギャルゲ系で萌え漫画風だが「大人」を描けている。『みそララ』と並んで評価されるべき「大人」の作品。「デザイン」という部分でも面白い注目作。とりあえず、読んでみるべき!!とお勧めします。


58位:『ぷらぱ / R18!』
R18! (4) (まんがタイムKRコミックス)
気づいたら長期連載。女の子だらけのふわふわ、ちょいエロ空間を覗き見できる萌え4コマ、堂々と胸を張って発売! エロいかエロくないかはあなたしだいです!


59位:『30M先 / SUN×GIRL』
SUN×GIRL (2) (4コマKINGSぱれっとコミックス)
大自然の残る、海に囲まれた常夏の島「姫子島」。そこに住む朴念仁の少年「りゅう」と、りゅうのことが大好きな、無口でやさしい少女「うな」…。生徒数わずか4名の小さな分校で起きる、騒がしくも楽しい毎日を描いた青春ラブコメディ! ああ、もう可愛い!! 日焼けっ子ラブ!! それだけで飯三杯は食べれる。可愛いけど、どこかズレてるぱれっとらしい作品。『あっちこっち』と並んで読んでニマニマ度の非常に高い作品。


60位:『高津カリノ / WORKING!!
WORKING!!(11) (ヤングガンガンコミックス)
ついに主人公山田の家族の秘密が明らかになり、山田一族の秘密が暴かれる。いったい山田葵はどうなってしまうのか!? 山田兄の運命はどうなるのか!? WORKING!!史上最大の危機が訪れる! その時、伊波さんのバストサイズにとんでもないことが! 風雲急の11巻!!


61位:『師走冬子 / あいたま』
あいたま(6) (アクションコミックス(乙女ハイ! ))
アイドルの卵たちが寡欲学園でおこるあいを中心としたどたばたコメディ。基本的に一芸に秀でたアイドルの卵たちにたいして、超アイドルオタクのあいが暴走していくお話。アイドル…というか、学生タレントたちの中で特別扱いをしつつ等身大の友人でいられたり、時にはタレント以上の存在感を発揮する主人公は素敵だ。主人公からアイドルである友人たち両方のキャラクターが魅力的な1本。いや、ほんとアイドルはいいよね(心から)
62位:『小池恵子 / あれるげんR』
あれるげん。R (バンブー・コミックス)
男運のない(?)女子大生かなこを中心に、ダイエット惨敗女、片付けられない女、浮気男、ストーカー男等が登場するちょっと毒入り4コマ。毒はあるけど、案外可愛いもんですよ…それは小池先生の絵柄の影響でしょうか。いけいけバカ女!


63位:『北村游児 / 美少女いんぱら』
美少女いんぱら! 3 (ジャンプコミックスデラックス)
女子高生の蒼たちと担任教諭の弾馬との学園バイオレンスラブコメディ、いわゆる暴走流血4コマ。4コマとしてあまりにもバイオレンスな存在。美少女にはとげがあるということで。表紙のデザインが面白く、この作品のギャップを象徴している。バイオレンスすぎて「あかんwww これワロエナイwwww」という展開になってしまう場合があるのはともかく、卒業まで走り切った学園4コマとして名作の1本。


64位:『守姫武士 / お願い神サマ!』
お願い神サマ! (2) (まんがタイムKRコミックス)
熱暴走連発の百合青春4コマ、ここに完結!柚梨子(ゆずりこ)と実優(みゆ)、二人のTM(トキメキ)シチュエーションは最後までフルスロットル!! 好きだと言えたらどんなに楽なことだろう。でも言えない、言えないからこそ………、永遠の斜め上へ…。うふふな二人にレッツ・TM! 正しいきらら的百合4コマであり続けた作品。甘々な世界観を守り続けた姿勢に拍手。正しい百合4コマがここにある!


66位:『おおた綾乃 / からぶきしてね』
からぶきしてね(2) (アクションコミックス)
ケータイまんがタウンだけの独占掲載で。モテない大学生の主人公は、ある朝目覚めると、半裸の美女ふたりに囲まれてい。いったい彼女たちの正体とは?いきなりハーレム状態になってしまった彼の運命やいか。4コマ界の実力派が贈る、ちょっぴりエッチなホームラブコメ! 机と椅子の化身とのキャッキャウフフ。非常に肉感的な絵が素晴らしい。けど、4コマなんでほのぼの。それがいい。


67位:『桜沢鈴 / 義母と娘のブルースFinal』
義母と娘のブルースFinal (ぶんか社コミックス)
義母と娘の邂逅を描き、感動の涙を流すファン続出の泣ける4コマ! ある種、他の4コマとはまったく違う世界観を描く異色の存在。こんな4コマもある、なんてタイトルを知らなかった方にこそ触れてほしい一作。


68位:『駒倉葛尾 / 教師諸君!!』
教師諸君!! (2) (まんがタイムコミックス)
西名先生with愉快な社会科教師たちと一緒に笑いながら賢くなれる懐かしいようで新しいなんちゃって学参4コマ。 どっちかというと「ダメだこいつらなんとかしないと…」という教師たちの「なんともいかんせん」な職員室(を中心とした)のやり取りが描かれる。教師って大人だと子供の頃は思ってましたけど、今となると私たちと変わらないんですよねって気分になります。


69位:『くずしろ / げきぶの。』
げきぶの。(3)(完) (ヤングガンガンコミックス)
転校してきたばかりの倉本蒼也の新しい学校には、謎ばかりの『演劇部』が存在していた!無個性存在薄な蒼也は自分を変えるため、その『演劇部』に入部し……後悔する!! えん“げきぶの”おバカコメディー!! ガンガンが得意とする「綺麗な絵柄でとんでもないギャグをやる」系の4コマ。期待を裏切らない個性的なキャラクターが繰り広げるズレた世界が面白い。突っ走ったままついに完結!


70位:『高津 カリノ / サーバント×サービス
サーバント×サービス(2) (ヤングガンガンコミックス)
WORKING!!でブレイクした作者の公務員お役所漫画。出落ちの集合体のような漫画ではあるが、各キャラクターに個性があって面白い。眼鏡とか巨乳とか巨乳とか眼鏡とか。作者特有のズレた人間観が面白い。とりあえず、1巻のラストが「酔った同僚をホテルにお持ち帰りする」なんて場面で終わってるのはどうなのでしょうか。そして2巻であんなことになるとは…。まさか…。ええいけしからん。私も女子高生の可愛い妹とか欲しい! ブラコンの!


71位:『佐藤両々 / しょっぴんブギ』
しょっぴんブギ  3 (バンブーコミックス)
佐藤両々先生のOLお買い物4コマ。これを読むと散財したくなるか無駄遣いをやめたくなるかどちらかです。とにかく買い物って楽しい!!って思わせてくれる4コマ。徐々に、徐々にだけどストーリーが恋愛にシフトしてる気がしなくもなくもない。多分しそうでしない。難しいことを考えずに読める意味では最もお薦めかもしれません。


72位:『みなづき忍 / ひみつの花園
ひみつの花園  2 (バンブーコミックス)
私立美園女学院の女子寮「第二花園寮」を舞台とした賑やかな日々を描く4コマ漫画。寮に住む事になった寮母「紅葉」の弟「青葉」と寮に住むお嬢様達の個性的で楽しい姿がコミカルに描かれる。もっとショタであることを全開にしてくれれば屈指のショタ作品になったはずなのだが、その色気がなかったのが惜しい。あ、いや、ショタ目線で語ってるだけで4コマとしては面白いです。


73位:『橘紫夕 / ひよわーるど
ひよわーるど ? (バンブーコミックス)
風が吹けば飛んでいくようなひ弱な女の子の怠惰な日々。もはや「ひよわ〜るど」というタイトルの時点で勝ちだと思います。ダメな女の子って愛おしい!作者のシンプルな絵柄が相まって不思議な世界観を確立している。萌え4コマとファミリー4コマ感。二つの世界感が垣間見える作品。


74位:『美月李予 / 貴美TALLEST』
貴美TALLEST  6 (バンブーコミックス)
コンプレックスもでかいのだ!!身長180cm女子の恋の二等辺三角関係!? 貴美の恋の行方は……!? 身長が高い、というところからスタートし、それをコンプレックスとしつつも面白くも展開している。身長以上に天然っぷりが炸裂していてもはやそっちが気になってしょうがない。読後感が素晴らしいですよ。


75位:『結城心一 / ちろちゃん』
ちろちゃん (5) (4コマKINGSぱれっとコミックス)
ぱれっとを支え続け、時に放り投げだしてきたぱれっとの名作がついに完結。しかし、かなり毒がありつつも結城先生にしてはグロテスクな要素も少なめで結構可愛らしいガールズ4コマだったのではないでしょうか。これで普通なんだから恐ろしい…というのはさておき。いい作品だった、と評価させてください。


76位:『ひらふみ / つくねちゃん+30』
つくねちゃん+30 2 (バンブーコミックス)
独身女の憂い。他の作品にはないひらふみ先生の毒が炸裂。でも、美人さんだよね。でも、残念だよね。ファンタジックなのになにより現実的。


77位:『カワハラ恋 / 東京!』
東京! (2) (まんがタイムコミックス)
地名の名前を持つ学生たちの物語。どこか地名のイメージを持ちつつもそのイメージを越えて「東京!」のキャラクターとして新たな存在となっている。女性作家特有の艶やかさが作品に彩を与えた一作。


78位:『橘紫夕 / となりのなにげさん
となりのなにげさん (3) (まんがタイムコミックス)
困ったときにはなにげさん。あなたのおそばになにげさん。もはや妖精・都市伝説レベルのスーパーお助け人、なにげさんの縦横無尽の大活躍を描く。そのちょっとしたなにげさんの行動がしっかり解決につながっており、「おいおいwwww」的な笑いがある。作者の簡易的な絵柄がなによりの個性となっており、ファミリー4コマとしても一級品の人気作品となっている。


79位:『尾高純一 / 勤しめ!仁岡先生
勤しめ!仁岡先生(7) (ガンガンコミックス)
もはや鈴木先生に対抗しうるは仁岡先生しかいないはず。4コマ誌の連載ではないものの、4コマ誌以上にしっかりとどこかガンガン的な4コマ漫画として長期連載を築いた。評価されるべき作品。


80位:『いしいひさいち / ののちゃん
ののちゃん 8―全集 (GHIBLI COMICS SPECIAL)
まさかランクインするとは思わなかったが、不朽の名作のはず。ののちゃんは不条理なところ若干抑え目マイペース。いしいひさいちはもっと評価が目に見えてもいいですよね。


81位:『重野なおき / 信長の忍び
信長の忍び 5 (ジェッツコミックス)
大河4コマ。戦国時代を信長、そして忍びである千鳥を中心にコミカルに描く。後にも先にもこの4コマを除いては到達しえない「コメディ4コマでの戦国時代」を描く。名作となるか、そこそこ面白い作品になるかは「最後への過程」次第であり、これからも続く。鬼才・重野なおきの最高傑作と呼んでも過言ではない作品。コメディに走りすぎて時に緊張感が得られない場面もあるが、それもこの作品の魅力だろう。
82位:『寺本薫 / はじめ×くろす』
はじめ×くろす ? (バンブーコミックス WIN SELECTION)
榊一は一族の掟で代々一宮家に仕える執事になるために、修行を重ねてきた。そしてついにその日が…と思ったら、女子寮に住む一宮ほのかを警護するため、女装メイドとして付きっきりで警護することになり…。そして女子校に通うことになり…女装男子が女子と一緒に生活するというのにいやらしさや下品さがまったくない清々しい4コマ。ちょっと下心はあるけど。和やかでまったりとした温かい空間は他に変えがたいものがあります。ところどころで、一が一人の人間としてのほのかを大切に思っていることが伝わってくるのがなんとも素敵な一幕。


83位:『大沖 / ひらめきはつめちゃん
ひらめきはつめちゃん 3 (BLADE COMICS)
大沖が描く天才発明少女と発明お父さんのゆかいな漫画。シュールなギャグの連発でいつもと変わらぬ大沖イズムであるものの、他作品と比べてシュール以上の印象をもつのは親子であるはつめちゃんとお父さんのやり取りが微笑ましいからだろう。きっと、これははつめちゃんが子供だから見られる風景。そう思うと目を細めてしまう。これからも読み続けていきたい。あ、親目線で。


84位:『蒼樹うめ / ひだまりスケッチ
ひだまりスケッチ (7) (まんがタイムKRコミックス)
期間外だった気もしますが、名作なのでとりあえず「ひだまり荘の住人です!!」ということで。もはや説明不要かもしれないが、アニメ化をし4期まで放送した本作品。まさに「ファンに愛されている作品。」の代表格。高校で美術を学ぶひだまり荘の住人を中心とする学園コメディ。巻数が進み、永遠のユートピアにも変化が見えてきている。フレッシュな1年生、安定の2年生、修学旅行、進路決め、と岐路を迎えている3年生らが描かれている。若干の変化が飽きさせない。蒼樹うめの期待を裏切らない魅力があふれた作品。


85位:『黒咲練導 / 放課後プレイR』
放課後プレイR (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 127-4)
歴代の彼氏彼女がテーブルトークRPGに挑戦する、本格的ゲーム4コマ!!(HPより抜粋)上記通り、今までの放課後プレイ彼氏彼女でTRPGをする、ある意味完全にTRPGリプレイ漫画という、良く分からない境地に到達した放課後プレイシリーズ。彼氏彼女は、放課後プレイ3の主役である“部長”のガチの殺る気が漲るシナリオを一体どう切り抜けるのか、というのを素人制作TRPGらしい適度なグダグダを織り交ぜてお送りされます。あ! 後、放課後プレイシリーズにしてはエロが少ないですよ。 安心!


既刊部門に関しては安定して評価されるべき作品が評価されたな、という感想です。安定して票は集まりましたが、去年票を得た作品、投票する幅の広さを考えると来年も行うのであればシステム、もしくは部門自体を見直さないといけないかもしれません。既刊を評価したい、という主催の想いからやっている部門ではありますので、連載を続ける難しさというのを考えつつ新たなシステムを考えていきたいですね。