中堅作家をまんがタイムきららはアニメ化する気がないのだろうか問題

いやー、ごちウサアニメは大名作ですね。これは100年に一作品の作品ですわ。早くも今年の覇権で決まりでしょう。問題は私は殆ど見てないことですが。今回はちょっとアニメのお話。きららでアニメ化された作品は幾つあるでしょうか。その中でほぼ全ての作品がきららデビュー連載作品であることに気づきます。

アニメ化作品 きららで何作品目か

ドージンワーク…一作目
ひだまりスケッチ…一作目
GA-芸術科アートデザインクラス-…きらら一作目(正しくは『棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜』が同年1月号で連載を開始してるが、きらら初連載とカウントして。厳密には元雑誌が潰れての移籍連載ですけど。)
かなめも…二作目(一作目はスズナリ!
けいおん!…一作目
あっちこっち…一作目
Aチャンネル…一作目
キルミーベイベー…一作目
ゆゆ式…一作目
きんいろモザイク…一作目
ご注文はウサギですか?…一作目

等々ですが(まー、大体ね。)。他雑誌の掲載歴はあるもののきららデビュー連載がそのままアニメになっている例が非常に多いです。デビュー作を完結した後に2作目を発表する例が数多くありますがその作品がアニメ化した例が全くない。
かなめも』の石見翔子が本当に例外なだけだったりします。スズナリはヒット作だとは正直思ってないので、もしもヒットしていたらかなめものアニメ化もなかったんでないかなーと思ってしまうぐらい。
きららの中堅作家、『ふおんコネクト』『しかくいシカク』のざら、『看板娘はさしおさえ』『くすりのマジョラム』の鈴城芹、『イチロー!』『ホイップノート』の未影等々、ある程度の人気を博して第2作を描いた作家はアニメ化をしていない。
とは言っても、きららという雑誌は2作品程度しか連載しない雑誌ですが。『うぃずりず』の里好、『二丁目路地裏探偵奇譚』のコバヤシテツヤ等、ある程度の実績を積んだきらら作家は、きららを卒業して別雑誌に行くことも多いイメージです(鈴城芹のように連載を続ける作家も多くいます。)
アニメ化のハードルが低いとは思いませんが、中堅作家のハードルは酷く高く感じます。中堅作家ともなると新しい色もつけづらいですし、カラーが育っていて固定層のファン以外に認知される機会も逆に少ないのかもしれません。


現在アニメ化している『ごちウサ』も大なり小なりヒットするでしょう。Aチャンネルきんモザゆゆ式と「頭からっぽのほうが夢詰め込めるでしょ。可愛いでしょ。」的作品のアニメ化を推進してきた中できららの次の一手はどうなるでしょうか。はっきりいって、このゆるふわアニメを継ぐ後継者は現在ではいません。
そういう可愛い系統の作品も幾つかありますが、この完成された雰囲気に匹敵する作品はない状態です。少なくとも私はそう思っています。だから、きららのメディア路線が次に打ち出す一手が私は楽しみなんです。評価の高い『箱入りドロップス』か、はたまた若干路線は異なるが力のある『幸福グラフティ』か。それとも、全く別の作品のアニメ化か。
きららの作品がすべて面白いなんて逆立ちしても思いませんけど、やっぱりアニメ化は強いです。アニメ化をすることで4コマ業界も活性化しますし。だからこそ、きららにはメディア化路線を続けてほしい。ぱれっとの『未確認で進行形』のように既存の物を作りかえてアニメ化することでヒットする例なんかも出てきました。
勿論オリジナルに忠実なのにこしたことはないですが、アクの強い作品をアニメ化するならこういう方法もありだと私は思ってます。だから、きららもこのアレンジ路線を追えばまた新しい流れが生まれることでしょう。できることなら中堅に花束を、そう思うわけです。


「中堅の作品をご祝儀でアニメ化なんて!」とか言われる方もいますけど、面白いのよ中堅の作品って。今のきららのアニメって期待値高い作品が順当にアニメ化してて、それと遜色ないくらいには面白いよ。
まぁ、アニメ化を推進する方々の思惑とかアニメ業界事情は私が知るよしもないのでそれは識者にお任せします。4コマ好きがウダウダ言うってのも必要だと思うんですよ。多分。それなりに。