最近は非常に雑誌に小冊子がつくケースが多いのではないでしょうか。電撃マ王では毎回のように『ぷちます！』等の漫画を中心とした小冊子がついており、電撃プレステでは電撃4コマという4コマ連載の小冊子がついています。一般漫画誌でもアフタヌーンも四季賞をはじめ、最近では歴史を総括した小冊子をつけています。
小冊子は主に記念の号でつける場合、付録として日常的につける場合の二種類に分かれます。さて。では、4コマ漫画誌においてはどうでしょうか。これは圧倒的に後者です。それ以外で付録になる例は殆どありません。
前回はきらら100号ということでの特別企画でしたが、今回も同様に特別企画。4コマ漫画誌における小冊子を紹介していきたいと思います。他にも店頭で配られた珍しい4コマ冊子の紹介もしたいと思いましたが、私の家にある魔窟の中から発見することが叶いませんでした。へこー。それはまたの機会に。
まんがタイムきららいちまるまる
今回の特集のきっかけになった『まんがタイムきらら』100号の記念冊子。100Pと大ボリューム。
・メモリアルすごろく
・100にまつわるエトセトラ
・あの子とあの娘が出会ったら。
・She is Kirara!
・性癖大公開！
・スーパーゲストコメント
非常に書き下ろしが多く、レアな雑誌掲載の再録ありと本当に豪華。Kiraraの擬人化漫画あり、レジェンド的な作家のコメントがあるスーパーゲストコメントあり、編集者の愛が伝わってくるぐらい作り込みが凄くて、それでも100円程度しか値段が変わらないのが凄まじい。まだ買えるので是非とも買ってください。
キャラットちゃん
『まんがタイムきららCarat』5周年の際に付録としてつけられた小冊子。連載陣が「わたしがかんがえたきゃらっとちゃん」を書き下ろしています。きゆづきさとこ、蒼樹うめ、黒田bb等連載陣だから当然の参加とはいえ豪華！！ 絵本上のデザインになっているのもグーです。まさに「波にのっているキャラット」と勢いがひしひしと伝わってくる完成度の高さ。ただの冊子ではなく、こういう一捻りしたアイディアを加えてくるのが面白いです。
4周年ありがとう まんがぱれっとBOOK
『まんがぱれっと』4周年の際に付録としてつけられた小冊子。各作品で4周年を祝うという内容になっています。当時の連載陣の大体が参加しており、基本的にオーソドックスな内容。「5周年こそは…」的なネタが多いのですが、今となると「5周年は完全にスルーされるんだよな」という事実が悲しいです。5周年の年はぱれっとLiteが休刊となり、ぱれっととしては結構お寒い状況で芳しくなかったことから仕方ないのでしょうが。個人的にはきららにはないものを打ち出す萌え4コマ冊子としてぱれっとにはきららのライバルとして頑張ってもらいたいと思っています。一迅社はゆるゆりの売り上げを少しでいいので分けてあげてください…。頑張れぱれっと！
miniMOMO
2005年に発行されたまんがライフMOMOの小冊子です。この年はMOMOの単行本が6ヶ月連続で2冊同時発売するということで、毎月本誌にその単行本を発売する作家がお互いの作品を使って4コマを書く、ということをしていたため、この小冊子ではそれらをまとめた物になっています。ちなみに収録作品はこちら。
ちとせげっちゅ！×天使のお仕事
びーんず石油×ほんわかちづる先生
おうちでごはん×サイダースファンクラブ
あぼばクリニック×パール横丁奇譚
ぽよぽよ観察日記×千秋しまってこー！！
必殺白木矢高校剣道部×お菓子な片想い
うひょー、『びーんず石油』とか超懐かしい。結構な印象強い作品揃い。ちなみにまだ連載してるのは『ポヨポヨ観察日記』『ちとせげっちゅ！！』の二作品のみです。まさか『ちとせげっちゅ！』がこんなに長期連載になると誰が予想しえたでしょうか…。私はしていませんでした、はい。
それから、4コマ作家陣が書いた『せんせいのおじかん』（6巻発売記念）のアンソロ集（書き下ろし！！）が収録されてます。それも含め「どうした竹書房！！」と思わざるをえない豪華な内容の小冊子になっています。MOMOと関連薄いみずしな孝之先生、私屋カヲル先生なんかがアンソロ集に参加してますからね。豪華ー。
4コマ漫画誌で小冊子がつくのははっきりいって珍しいです。○周年以外でつくことは殆どありません。○周年でもつかないことがあるくらいですからねー。まぁ、とりあえず「小冊子がついてたら買っておけ」ということです。まぁ、好きな人は毎月買うでしょうけどね。特に小冊子目当てで買う人なんかは…。それでは次回の更新でお会いしましょう。
