日常96

スプートニクの恋人』読了。
最初から最後まで作品のテンションが上がりきらないで終わっちゃった感が少々。
良くも悪くも綺麗にまとまっている作品。一気に読めて面白かったけど。
村上春樹の作品ではよくある「主人公の喪失」の後に主人公が最後には自分から行動をおこして終わるパターン。
と、いうパターンではなく「最後まで主人公がなにもしない」というのに違和感があったんだろう。
「すみれ」のキャラはたってて良かったとは思うけど。「すみれ」だけにすれば良かったんだ。
主人公はあくまでも途中からの語り手だけで終われば良かったと思う。中途半端に存在感を作ったのがなぁ・・・。



村上春樹じゃ丁度真ん中ぐらいの面白さでしょうか。読みやすいけど。