音楽149 『年末アルバムレビューシリーズ フジファブリック/フジファブリック』

フジファブリック
実質フジファブリックの1stアルバムです。春夏秋の3曲を収録しているのがポイントでしょうか。
シングルだけしかフジの音を知らない方にはカルチャーショックかもしれない楽曲が多いと思います。
知ってても『追ってけ追ってけ』とか作り直されてるから新鮮すね。イエス!!


シングル曲はいかにもシングル曲らしく勢いがある楽曲ですが、他はその流れをくまないまさに変化球。
志村のボーカル、金澤のキーボードが印象的ですが、志村より私は特に金澤のキーボードが印象的です。
赤黄色の金木犀といいサボテンレコードといい金澤のキーボードがめっちゃアピールしててこれがないと曲が成立しませんからねぇ。
ここまでキーボードが主張してるバンドも他にないんじゃないですかねぇ。素敵ですよ、ええ!!


俗に80年代テイストというらしいですが音が面白いですよね。80年代を知らないからその辺はなぞですが。
私がその中で好きなのは「夜汽車」です。アルバムの終わりに向いててなんとも優しくなれますよ。
収録曲は10曲と少ないんですけど(少ない!)この楽曲が「終わりだな」と思わせてくれるまったり具合がいい演出だとおもいますた。
シングルに向いてそうな勢いのある「TAIFU」(最狂)「サボテンレコード」(ボサノバ)もいいんですけどね。


今年の新人さんで一番良いアルバムでした。まさに新人賞!!とでも言いましょうか。
メンバーチェンジ繰り返しながらも経験積んでますし新人とは思えませんね。志村の不思議楽曲の雰囲気も変わってません。
冬版は2月発売だそうですが楽しみです。季節が終わった後の動向も気になるところです。ライブ行ってみたいすー。