日々936 『テンダラー』

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

読了。「黒髪の乙女」に尽きる。羽海野チカ先生のイラストで脳内変換されて、可愛らしいけどズレてるでお馴染みの羽海野キャラのイメージで読んでました。
詭弁踊りとかバイオレンスとか再現具合がベストマッチ! パンツ総番長と韋駄天コタツとか古本の神もイラストが見たかったですね。
逆にイメージをつけないで読めばどんな風に脳内変換されたのでしょうね。もう二度と叶わない「if」ではありますけど。まぁ、表紙のイメージではないでしょうね。


非現実と現実の境目が曖昧ですが違和感を感じず受け入れられます。乙女も先輩もその中で普通の日常を生きる人物だから安心して感情移入できるんでしょうね。
樋口さんや東堂などのサブキャラクターが個性的で素敵。私が一番好きなキャラクターは乙女以上に羽貫涼子さんが好きです。不安定な清涼剤みたいなイメージ。
樋口さんは天狗で完全に非人間的なイメージがあるので、羽貫さんが普通の人として接してくれてるから安心して好きなんだと思います。顔ベロベロも好き!
『四畳半神話体系』にも出てくる(と、いうか『太陽の塔』と『乙女』を繋いでいるとか…)そうなので読むの楽しみです。次はデビュー作の『太陽の塔』を読みます。


作中に出てる言い回しで「なむなむ!」という言葉は私も使う機会が増えると思いますので皆様宜しく。なむなむ!
もう知名度も高い大人気作品ではあるけど、お薦めの作品。私の生涯ベストのランキングに入ると思う作品でした。なむなむ!