漫画な話163 『はじめてのあく・うらバン！・ささめきこと』

はじめてのあく 3 (少年サンデーコミックス)

サンデー伝統の漫画というアピール通り、今までちょっとこなれてなかった感じもあったラブ？コメも3巻になってすっかり油がのってきました。安定して面白いです。
今まではジローの個性が際立ってましたがサブキャラが良い味を出してきまして、それぞれの個性が発揮されてる感じ。むしろジローがおまけになってきた感あり。
私が一番好きな男性キャラは会長なんですけど、どうも地味な上に出番が少ないのが残念。自分が好きな漫画に使う表現で「温かい」というのがありますね。この漫画もそうです。

うらバン!浦和泉高等学校吹奏楽部 (2) (まんがタイムKRコミックス)

おそらく、3巻は買いません。この漫画に足りないのはキャラクターの温かみと成長だと思います。メインキャラクターのやり取りがワンパターンで成長がないんですよね。
『ひだまりスケッチ』『けいおん！』とかだと、登場人物がそのキャラクターを愛するのも分かるし、そのキャラクターをこっちも愛でたくなるんですよ。キャラに愛がある。
『うらバン！』ではゆみちゃんをそこまで愛する理由も伝わって来ないし、周りがバラバラの方向を見てて繋がってる感じがない。言葉にしづらいんですけど。
先生と先輩の他部員へのが愛が感じられず、先輩に不快感すら覚えます。「何様やねん」と思ってしまうんですよね、もはや。「合わない」というのを久々に実感した漫画。

ささめきこと 5 (MFコミックス アライブシリーズ)

サイン会にも行くし、という事で改めて購入。百合少女の片思い漫画。と、書くと「また百合か」という感じですけど下手なラブコメよりずっと丁寧に書いてあります。
むしろ少女漫画の作りに近いですね。過去の漫画だとどうしても個性とか女性的な可愛さが控えめでしたがこの漫画だと可愛さが全面に出ていて素敵。
ただ、少女漫画的に感傷的になられると苦手なんですけどね。今まで絵柄的にちょっとスルーしてた部分があったけどこんな面白いとは！　今更ながらお薦めです。