4コマ読み目線でお送りする「この同人誌面白かったですよ。委託されるから読んでみては?」

コミケお疲れ様でした。今回は1日目と3日目に参戦しました。1日目は目的が少なかったので相当まったり参戦だったのですが、今年は日差しが厳しく非常に暑さに悩まされました(去年は涼しかった記憶があります。)当然、暑さ対策はしていったのですが、あまりの暑さに途中でTシャツを買って着替えました。コミケはTシャツが沢山売っているから便利ですね(なんか違う。あとは初日は企業がグッズで阿鼻叫喚だったようで。冊子ぐらいが目的の人は、売り切れた2、3日目に行けってことでね。あっかりーん。
それから、3日目は目的が多かった日。私は元々壁サークルにあまり行かない人で今回も壁は避けたのですが、それでも全然買い物が終わりませんでした。コミケは人が多く密度も濃いのでスムーズに買い物ができないのもあるのでしょうけどね。暑さも疲れも酷かったですが非常に楽しいコミケでした! 全体では色々問題もあるでしょうが、個人としては充実してました。私信としては、お世話になった方々ありがとうございました。またお願いします。


今回は、前回の更新でも分かるように「今回のコミケは4コマ作家さんも豊作!」でした。そこで"4コマ読み的「この同人誌面白かったー!!」"をお送りします。つまりは題材が4コマ、もしくは4コマ作家が書いているかです。「全体的なこの同人誌面白かったー!!」でも良いのですが、キリがないので。


昭和歌謡大全集10(んじゃめな本舗

今回の夏コミでは磨伸映一郎先生が所属する『んじゃめな本舗』の新刊である「昭和歌謡大全集10」が発行されました。『んじゃめな』については、以前にもご紹介したのでなんとなくどのようなサークルかは皆さんご存じと思います。未読でご存じがない方はこちらの記事をご覧ください。(前回の記事 http://d.hatena.ne.jp/hachinohe/20110511#p1)一行で要約するとパロディとメガネ愛に溢れている…です。要約しすぎという意見は受け付けません。
過去の『昭和歌謡大全集』ではまるでアイマスのキャラクターは出してはいけないというルールがあるかのようにまともなアイマスキャラが登場せず、「4巻目にして普通のアイマスキャラが追加されたー!!」と登場するキャラクターに驚かれる始末。そして、今回ついについに10作目でアイマスキャラが全員登場しました!! 本気で驚きました。「それってどんなアイマス同人誌だ!」とツッコミを入れたくなる方もいるかもしれませんが、ごもっとも。安心しろ、私もだ。
今回の内容はアニメ『アイドルマスター』に準拠したネタになっています。過去の同人誌もはこまるさん→L4Uアイマス2となっているので順当といえば順当ですが。

アニメ「アイドルマスター」がついに放映! 千早が律子にパーティだと起こされ「1話完成記念パーティ?」かと思いきや「アニメ完結記念」のパーティで…。

今回は以前に発行した『Fate/Extra』をテーマにした同人誌『あの夏、いちばん静かな海。』(※『Fate/EXTRA』とは、TYPE-MOONビジュアルノベルFate/stay night』を原作とするダンジョンRPG。『Fate/Extra』本は発売前の情報のみで内容を予測して書いた同人誌。本編にはまずないであろう設定でストーリーが進み『まさかの金太狼』『三丁目の夕日』のパロディがあるなど例によって酷い。)と同じく今回も詳細の分からない内容を妄想で補完する内容となっています。
以前作中で「まだ発売してない題材をネタすると後々悶絶することになるからなー」と書いていましたが、今回も悶絶していそうです。まさか途中で竜宮小町が登場するとは「うがー!!」となっていることでしょう。まぁ、発売前にドリクラを散々ネタにしてましたので「やれやれだね」という感じでしょうが。

今回の内容は1話だけを見て最終回までを妄想するという内容になっており、第1話を見た人には相当おいしい内容になっています。「第1話が伏線」というネタバレをしており、まさか誤植と思われた津子や荻原雪歩が間違いではなく伏線だったとは…!! まさかやよいのゴミ捨てやちひゃーの機械に弱い発言が伏線だったとは…!! まさか第3部は月に行くなんて…。つーわけで、小ネタが満載の10巻ですが有名同人ショップに委託されたり、今後即売会に参加された際に売られると思われますので興味がある方は是非読んでいただきたいです。正直な話、過去の同人誌の中でもズバぬけて面白いです!! 

やよいが可愛すぎて辛いです。磨伸先生はこう、真とかセブンとかアホな子を普通に書く時がすげー可愛いです。りっちゃん、まこちー、あずささんの「コイヘルペス」はいいユニットでしたね!と言わざるをえない。また読みたいです。
今回の本に関しては1ヶ月前程度に「シュタゲ本頓挫したー!!」と磨伸先生が言っていたので「じゃあ薄い本かなぁ、さすがに間に合わないだろう。」と思いきや、最近はプロレスネタが本編の殆どを締めていたため「これアイマス同人じゃないよ!!」と心の叫びをあげる事態になっていましたが、久々に20ページ近くが本編というので大満足でした。

ところで、TYPE-MOONのオールスターアニメ『カーニバル・ファンタズム』ですが、年内に第2弾、第3弾が早くも登場するようで。もっと長いスパンとか先の話かと思ったら10月、12月には出る予定のようです(もう公式に詳細が出ています。「風雲!イリヤ城」ってなんですか。http://www.typemoon.com/products/cp/outline.html)。まぁ10周年企画なので当然といえば当然ではありますが。何を生き急いでいるのだがとも思いますが。
今後発表される2,3も武梨えりさんの原作で構成する感じのようで。特典映像でいいから磨伸映一郎エディションとかないんでしょうか。シェルが仮面をつけて耐震偽装を暴いたり、ライダーさんが空を飛び回ったり、メカシェルが登場したりするエディションはないのでしょうか。見たいなー(遠い目)
カーニバル・ファンタズム1stはコミケで購入しましたがキャラがイキイキしてて面白かったです。本編は基本的に武梨えりさんの原作エピソードにオリジナルを加えてアニメ化する構成でした。監督のインタビューを読むに、今後壊していくようですが。なら磨伸エディションで世界観を破壊してもいいんじゃないかな。ちなみに、本編以上にコメンタリーが面白かったですけど。まぁ、イリヤたんとさっちんが可愛いから全て良し。あと、メインヒロインの桜さんの出番はありませんでした。どうしてこうなった…。


それゆけ!!全滅学園(DANGER=ZONE)

RPG的職業を育てる全滅学園に入学した勇者を目指す人間ケイコの楽しい日々!

ケータイまんがタウン」で連載され単行本化されなかった4コマ漫画再録本。2年間近く連載されていたため大ボリュームです。単行本化されなかったのは惜しいもののケータイでしか読めなかった作品であるため、普通に4コマ誌のサイズで読めるのは嬉しい。ただ、「にいちゃん、なんで双葉社単行本化せえへんの?」と言ってしまうぐらいに面白い。以前に連載された『スットコ図書館』は単行本化されたのに、と思うと口惜しい限りですが。まぁ、今のご時世色々厳しいので仕方ない部分もあるのでしょうけどね。「震災以前と以降だとまったく状況が変わってしまった。」なんて言う方もおりますし…。
人外学園漫画は色々あるのですけど、よくある人外物だとキワモノの人外が主張しすぎて主人公が微妙な立場で影が薄くなる場合が多い。この作品の場合は上手く人外を絡めつつも、主人公を中心とした女の子が可愛いのが大きい。『マンション&ドラゴンズ』とか『ぷちモン』とか『怪物王女』(共通点としては人外とかダンジョンとか)は化物と戦う以上にキャラクター同志の掛け合いが面白いと思うんですよ。「バトルしなくていいから永遠に日常が続けばいいのにね!」と時に思ってしまいます。この漫画はその要素が全開なんですよね、真面目なバトル一切なしっ!

この表紙にもなっているメイン三人(いや、人じゃないけど…)である人間・ケイコ、本の化物・ミコ、猫又の姫のヒメのバランスが凄い良いです。ピンク脳のミコ、ケイコに恋するツンデレガチ百合のヒメ、そして主人公のケイコ。ただの学園コメディに終始せず、関係が進んでいくのが読んでいて非常に心地良い。最終回が「あぁ、この先も読みたいなぁ。」と思わせてくれる作品って素敵だと思うんですよ。この作品にはそれがあります。もちろん、「これで終わりかぁ。良かったなぁ。」という作品もベストですけどね! この作品もとらのあな等有名同人ショップに委託されるようなので是非購入してみてください。お薦めです!


遠野へ行ったよ物語。(CUTIE KIDS CLUB、カンプ。)

4コマ漫画家である北条晶(お父さんは年下、2-Aの魔法使い)、カワハラ恋(カポーン、東京!)の二人が岩手県遠野市へ旅行に行くエッセイ物。"4コマ作家・小坂俊史のサイン会に行く"というのが目的になっており、この3人の視点で"それぞれの1日"が書かれていて「同じ場面なのにこんなにまで考えてることが違うのか!」というのが面白い。サイン会で好きな名前を書いてもらえるからって「俊史たんキュンキュン」って書いてもらおうとする北条さんが素敵です! 
全体的な印象として「どんだけ王子(小坂俊史の愛称)愛されてるんだよwwww」という印象を持たざるをえません。サイン会の打ち上げ前にわんこそばを100杯近く食わせられるとか…。この本はサイン会レポートだけでなく、遠野旅行全体の旅行記になっているので私みたいなエッセイ漫画大好きッ子にはたまらないものがあります。この本に関しては今現在で委託されるか分かりませんが、なにかの機会があれば是非読んでいただきたいです。お薦めです!


まだ色々あるのですが、今回はここまでです。「なんか長い文章書いてるとゲシュタルト崩壊起こすよね!」って感じで。次は4コマ作家である「内村かなめ、カザマアユミが参加!」という"カムゴル2nd season"という同人誌等の紹介も考えていたんですけどね。「内輪受けレベルじゃねぇ。」「ハァハァ、カムゴル…。ふぅ…。」「水瀬総受け…か。」という感想です(どんな感想だ)内輪受けであれ、情熱を持って作ったものって面白いんですよね。うん、いいこと言ったぞ私。
夏コミを挟んで小休止しましたが、次回は通常営業に戻りたいと思います。本当は羽海野チカ展に行った話、夏コミ時に参加したオフ会の話とか色々と書きたいこともあるのですが「そろそろレビューが書きたいブヒー」という感じなので。また次回お会いしましょう。あ、漫画ナツ100…。