日々384 『読書ナライフ』

私という運命について
白石一文私という運命について」読了。暇な授業中の時間を使って三日で読みました。
「この後不吉なことが起きるんだろうな」というのが手に取るように分かるのが…。それも上手さなんでしょうけど。
最後の新潟地震を絡める気でこの作品を書いたなら「ちょっとこじつけすぎじゃないか」と思いました。
「雪国」の厳しさを書きたいならまだしも、最後のオチのためにわざわざ新潟にしたなら…。それが運命だとでもいいたいのか。


最後まで息をつかないで読めたしいい作品でしたね。でも先がだいたい読めてしまうのが痛かった。
手紙で作品をまとめるというのも面白かった。だが上のに加えて最後がすこ〜し気に入らないので★★☆☆☆の二ツ星でしょうか。
運命とか人生についての私的表現は感心させられるものがありました。