日々893 『レポート 水曜スペシャル 池袋で放送禁止を見た!』

個人的に大好きな番組の劇場版『放送禁止 復讐執行人密着68日』を鑑賞してきました。シネマ・ロサは初めて行く劇場。
少し遅れてしまい予告編を飛ばして入館、元々最低二回は見るつもりだったので殆ど気にせずに見れましたが。実際、殆ど遅れてませんでした。
客は疎らですが、良い席は埋まってる感じでしたね。意外とカップルが多かったのが印象的。何を期待してるやら…。


えーと。まずは、とりあえず、何も参考にせず理解できたところまでを私なりの見解を交えて書いてみることにします。
(おそらく、私が理解できている所までは殆どの熱心な方が分かっていると思いますが、自己の確認も込めて書きます)
一回目見たときは繋がらない所も多かったですし、見落としていたことも多かったですが二回目を見ると細かいところが見えてきますね。
取材スタッフである神野光留(兄)は闇サイトの管理人であるシエロを江口だと思い、それに関わったものを皆殺しにする。
しかし、殺したのは死んでいたと思った妹のカミノルマ(七川ノラム)で兄は絶望し自殺するのだった。


ターゲットは全て事件絡み。記憶だけで書いてるので間違いはあるかも。
「自殺した教師」→「当時の担任」怪文書の中に「一緒にイジメをした」と書いてありましたから確定。当時のVTRでも不自然に止めますし。
「内田(ホステス)」→「外川(クラス一の美女)」名前を変えてるのはホステスとして活動している芸名か、結婚してるか。
「古茂田(ディレクター)」→当時のでっち上げドキュメンタリー制作者。この男が原因で瑠麻は命を落とす原因になった。
「深町(医者)」→「浅村(イジメのリーダー)」→なんで名字が違うんだろう…。この人は陰が薄かったですね。
(あくまで未成年だから報道を実名で控えてるとしたら江口が本名ですよね。写真はナレーションベースだから報道なのか分かりませんが)


依頼する人物の名前がアナグラムで謎を解明しているのも二回目は分かりました。何個は引っかかっていたんですが、一回目じゃ分からず。
「ミルク派の男子」→「みるくはのだんし」→「死んだのは胡桃」
「丸いな遺伝子」→「まるいないでんし」→「しんでいないるま」→「死んでいない瑠麻」
「村の初孫」→「むらのはつまご」→「ご 妻はノラム」 一つだけ「ご」が余るのが気になりますし、何かありそうな気もしますが。


表の真実「兄が殺したと思ったのは妹の留麻。江口だと思いこんでいたのは本当は生きていた留麻だった」
裏の真実。…あれ、裏の真実はなんなんだ。この答えが出ない。表の真実だけで、全部考えてるのをひっくり返す嘘はなんなんだ?
殺したのが妹…という答えは一応描いているわけだし…。うーん、私が期待しすぎてるだけなのか、もっと大きな答えがあるのか。


その1.「死んだのは胡桃。全身火傷は留麻。何故、その時誰も分からないのか?」
→死体を調べれば分かるだろうし、治療を施しても家族は分かるのでは? それに何故留麻は姿を消した?


その2.「江口(留麻)のために復讐をしている理由は?」
これは映画のキモでしょうね。妻とノラムが一緒にいる時は、服やペンダントが違う(+アナグラム)で別人なのは間違いない。
(いつもは白い服。でも、そうなると深町の病院に行った時は服装が違うし、初めて感情的になるんですよね…。別人…じゃないよなー)
「全てはシエロのために」=自分を江口と完全に思いこみ行動している…というのは考えられる。と、いうかそう思わないと納得がさせられない。
自分を江口だと思い「瑠麻の怨霊に取り憑かれてる」として行動しているなら、ある種の矛盾点が全て答えが出るのではないか。
(映像を渡した意図も気になるところですが…)


その3.「真津(ムラノ)が留麻だとすると火傷は? 兄は声などで分からないのか?」
→そう結論付けてしまうとこの謎の答えがまったく出ない。兄の記者会見の格好とムラノの服装が殆ど同じなのは関係あるのか?
あと何故ムラノは取材を許したのか。「私たちが警察に捕まるはずはない」これは深い意味があるのか。法が狂ってるといいたいだけか。
「誤 真津はムラノ」だとすると…、ああ、もう分かりましぇーん(台無しだな)


その4.「神野(兄)…取材ディレクターの行動」
→復讐は復讐しか生まない。妹が兄の復讐を代行していた…と考えるのでしょうか。
兄は「江口」だと気づくまでターゲットの関わりに気づいてなかったのか。妹の事件なのに殆どそれを気にするそぶりもみせない。
全部気づいてなかった、と理解するのが正しいんでしょうか。「相手の民族を皆殺しにする」はヒントですし、それを実行するわけですが。
途中までは止めて、最後は止めないのは「自分の復讐だと理解したから」ですか。「復讐の連鎖は止まらない」妹は殺すのを願っている、と。


とりあえず、こんなところでしょうか。あと一番初めの会社の名前もリベンジ(復讐)のアナグラムでしたね。それはいいですが。
面白いけど謎ばかりが残ります。さて、色々サイトを見ることで謎の解明、私の見方が正しいのかを考えてみることにします。
…あー、あと1回だけ見て理解したと思っている人は殆ど理解できてないんではないかと思います。表面的なところだけで…。


色々読んだ後の追記。


読み漁ってみると、『デスリミット』の資料(私は大分失念していましたが)真津(ムラノ)は取材スタッフが兄だと気づいていた描写があるようで。
つまり映像を渡したのは「私が誰か分かんないのお兄ちゃん? ほら、この映像を見て私が生きてたってことを理解して」ということか。
でも、留麻が江口となり留麻の意志を継いで復讐をし続けているいるのはどう説明つくのかねー。


その1に関しては『周りの証言・状況』から把握なようで。でも留麻がどういった人生をその後送ったのかがまったく謎なのは変わらず。
まー、特に疑いがなければ特に調べることもなく終わりますかね。これはそれほど問題ではないか。


その2は「江口が自分を助けようとしていたのに、自分は殺してしまった。その恨みを晴らすために関わった人間を皆殺しにする!!」と理解できる。
私の「怨霊説」に比べたら全然現実的ですけど、ちょっと理解しようとしすぎて妄想で埋めすぎる嫌いが少しありますね、これは。


その3はやっぱり分からない。最後に殺したのが真津であればペンダントを確認する方向に行くわけがないのは確か(妹だと感づいてた描写もないし)
別人で本人だとすれば…、やっぱり火傷の説明がつかないですよね。よし、火傷はそんなに重くないけど、江口だと思いこんでという怨霊説を唱えたい。
うーん、この説は完全にオカルトですもんね。さすがに「ねーよwwwwwww」と書かれますわ。緻密に作っててこれはさすがにないか。


とりあえず替え玉の女=深町の彼女は確定なようですし、問題もないと思いますが、彼女が何者なのかも分かりませんし。
替え玉が二人いたとしても、彼女を特定するような材料がある該当者がいないんですよね。重い役目を任せてますけど…。
まぁ、「よーく、思い出してください」という台詞から調書にあった「本当の事件の被害者」なんでしょうね、深町の彼女さんは。
依頼人であり、復讐者であるということかな。


その4は描写不足の説明不足? でもこちらが『完璧』だと思いこんでるだけで案外穴があるのかもしれません…。