日々905 『レポート Piper/ベントラー・ベントラー・ベントラー』

全労済ホール/スペース・ゼロにPiper10周年記念公演第2弾「ベントラー・ベントラー・ベントラー」を見に行ってきたのです。
…ですが、用事があって大遅刻。OPと序盤を見逃してしまいました。筋は毎回同じなので問題ないんですけど、序盤少し分からない部分も。
お約束の後藤ひろひとの前口上と山内さんのハゲになるの件は見たかったなぁ(仕方ないのでDVDで確認することにします)


今回も前々回のお化け屋敷、前回のステーキハウスときて今回は軍施設。勘違いが勘違いを呼ぶドタバタ劇でお約束通りでした。
今回は腹筋さんのもじゃきも前回のキャラということで流用多し。まぁ、Piperはお祭りですしなんでもありなんですけどね。イェイ。


川下大洋さんは過去のシリーズの中で今回が一番でしょう、役の多さでは。あのテクノの格好で歩き回って出オチにならないんだから。
平田さん絡みのシーンは面白いけど、平田さんの強さでもあるからなぁ。お菓子は投げた後、何も生かさなかったのが不思議。何かあるかと思った。
川下さんが後半は普通なのか壊れてるのかが分からなかったのが微妙。なんか中途半端な感じがしましたねぇ、壊れるなら徹底的に壊れて欲しかった。


山内圭哉・楠見薫・平田敦子さんの家族はいつも通り。だけど三人に暴れっぷりがいつも以上に激しい。いつもより出番多く感じましたね。
特に平田さんのガマ娘の面白さが半端ない。ベロベロに始まりシンナー中毒になってお釈迦様を見る始末。もう一番笑わされたなー。
山内さんのひろゆきは金星人の件とか川下さんとの絡みが面白い。相変わらずだけどホスト役としての面白さが多かったかも。梅酒は別として。


竹下宏太郎さんは前回と役回りは同じでしたが、今回のキャラの方が断然面白い。エレベーターといい笑わせるポイント多かったです。
でもキレる場面での「俺が怒っちゃった」「ぶっ殺してやる」の件は消化不良な気がしました。結局川下さんが全部持ってくものなぁ…。
今回もダンスは絶好調で素晴らしかった。まさか「ひろゆきともじゃきの親友ソング」に合わせるとは!! 「ダンス・ダンス・ダンス」は分かってても笑った。


腹筋善之介さんは長髪をイジったりする細かい動きの切れ味がありすぎる。今回のひろゆきとの絡みは名作もんの面白さですよ。
エンディングの歌もそうだけど、いつか公演の全ての歌・曲ノサウンドトラック作って欲しいなぁ。今回のエンディングも良かった。
そういや今回の大暴れも例の曲だったのかな、すっかり忘れてましたけど。おそらく、うろ覚えですが「蛭田」ですっけね。


鈴木蘭々さんは久々に見るんですけど、篠原ともえといいこういうキャラの人を巧く使いこなすねぇ、大王は。舞台で素で笑ってるものなぁ。
動きがイチイチ芝居調で面白い上にフリーダムだから(年齢的に平山あやの方が合うのかな?)キレキレで面白かったですねぇ、大王の絶賛が分かる。


松尾貴史さんは宇宙人語とか泣真似とか面白いんですけど、前半だけで出番が少なかったような。「もーとーきー!」ぐらいでしょうか。
折角いいキャラなのに色々と勿体ない気がしました。まぁ、それでも殺陣の最中のイリュージョンのインパクトはさすがでしたけど。
もう二人でやる土壌があるからなのかなぁ、なんか勿体ない気がしました。もっと引っかき回して欲しかったんですけど。


今回は平田さんが一番面白かったのは間違いないけど、消化不良の部分もある反面(お約束で終わらせ過ぎて)一回目の殺陣の流れも強引だったし。
スプーキー、ひーはー、と大暴れが「ここぞ!」という時に入ってきただけにイマイチ。殺陣・ダンスはほんと素晴らしいんですけど。
めちゃくちゃ笑ったし面白いし、さすがPiperなんですけどね。後藤ひろひとさんはパコネタを使いすぎ。ザリガニ人間VSパコってなんですか。
あー、やっぱPiperはいいなぁ、と思いパンフレットを読むと来年は公演がないらしいです。何年後になるやら…。あと、川下さん愛されすぎだなー。