大河ドラマ『天地人:第一話 五歳の家臣』

天地人第一話。

長尾政景が死亡したことで、上杉謙信阿部寛)の暗殺説が流れ長尾家は一種即発。謙信が相手側に出向くと柵で塞がれているが、それを叩き斬り相手は警護を解く。
与六(直江兼続)は上杉謙信阿部寛)の堂々たる様子を見て感服するのだった。喜平次(上杉景勝)は父を殺されたと思い、謙信を刺すが失敗に終わる。
謙信との交流の中で喜平次は謙信を信頼し養子になることを受け入れる。その後寺で学ぶが、周りと打ち解けようとせず、母である仙桃院は心配する。
北斗七星のように寄り添う家臣の話を聞き、誰かを学ばせようと考える。そこで、以前喧嘩をした与六を一緒に成長し、心を打ち解けられる友として連れてこようと考える。
そこで、与六の母に頼むも一度は断られる。母は父の願いも受け止め心を鬼にして与六を奉公に出すと決める。与六も嫌がるため、父は納屋に閉じこめる。
幾度か挫けそうになるも母は納屋から出さずに一晩たつ。そして、早朝に納屋から出した母は「幹のために自らを犠牲にする紅葉になれ」と教えるのだった。
与六は嫌がりながらも奉公に出る。別れた母は悲しみに打ちひしがれる。寺にやって来た与六は「こんな所に来たくなかった」と本音を言ってしまうのだった。

折角毎年一年間見ているのだから、毎回あらすじと感想を書く事にしました。…あらすじ、こんな長くなるなら書かないでいいかな。


○OP
以前トリビアでも紹介された「愛の兜」が登場。知らない人見たら笑うだろうな、と思いつつ。創作だと思うんではないか。
愛の兜の「愛」の由来に関しては諸説分かれているので何とも言えませんが。おそらく最後の舞台紹介で写真がのちのち登場すると思います。


○兼続と秀吉
成長した妻夫木の印象は「ただ軽い男」です。それをこの秀吉拝謁までにどんな人生を送り、どんな魅力のある人物なのかが楽しみです。
しかし、過去から現在までの笹野高史の秀吉を見ていると石田三成小栗旬)は若すぎるというか青いというか。思ったより悪くなかったですが。
ただ、爽やかで若い妻夫木と共に人生を歩んでいくのを思えば、悪くないキャスティングなのかもしれませんね。異論も多そうですが。


長尾政景の死因
ドラマを見ていただけでは長尾政景が殺された死因・理由は分からないですね。歴史的には曖昧な「溺死」なんですけど、イメージ映像も分かりづらいです。
「不審な傷がある→謙信の仕業」かと思うも、それは特に消化されず。喜平次が心を許した時点で関係ないのですが気にはなりますね。


阿部寛
義経』の平知盛で主役以上に魅力があり、重圧な演技をした阿部寛が3年ぶりに再登板。『隠し砦の三悪人』での活躍も記憶に新しい。
今年放送される『坂の上の雲』もあったので長期ロケは厳しいかと思っていましたが、意外な配役かと思いきや結構ハマリ役です。
「丸太を叩き斬る映像は失笑もの」などとネタにされてましたが、それほど気になりません。謙信を印象づけるのに一役買ってますしね。
今回の謙信は『風林火山』でのGacktのエキセントリック謙信と比べて非常に魅力的。前半までの主役の一人ですし、舞台の雰囲気を作る一人。


○信長
織田信長は吉川晃司! 単なるうつけでも乱暴者でもない織田信長を久々に見たような。むしろ太鼓持ちの秀吉演技に違和感!


個人的に幼年期は退屈な場合もありますが、今作は非常に面白く見れています。阿部寛の謙信や高嶋政伸の好演も大きい。
子役くん(可愛い!お腹ぽっこり!)や田中美佐子の演技の上手さも光ってますね。ある種、ベタな流れであるのに飽きずに見れました。
高嶋政伸には周りからバカにされているので、子供には侍として偉い家臣になって貰いたい、その一方で手放したくない。悲哀を感じます。
篤姫」が女臭さかったので、男臭いドラマが見れて単純に楽しいのかもしれません。逆に篤姫ファンは離れていきそうな気がしますけど…。
次回も楽しみ、と言える大河ドラマが久々に見れるかも。次回が『おしん』みたいな人情ドラマ風だったのが不安要素ではありますが…。