漫画な話129 『あずまんが大王の凄い所』

キミに幸アレ!!(1) (GUM COMICS)

キミに幸アレ!!(1) (GUM COMICS)

非4コマ誌の4コマ漫画。女子高生のダラダラした日常、というのはありがちですが、それに終わらない個性がある漫画になっています。
単純にキャラの書き分けができている、という基本でありつつ重要な事です。絵がゴチャゴチャしてるだけで読む気減退しますもんね。
説明しづらいんですけど、個人的には当たり。「パンプキン兄貴」とか「馬の仮面」とかは笑いましたよ。4コマで笑うって珍しいかも。
ポストあずまんが大王って紹介してるサイトに書いてありましたが、「非4コマ誌」「女子高生」「シャレじゃない暴走」ぐらいでしょうか。

あずまんが大王 (2) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (2) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王』が連載10周年で新装版出すそうですね。この漫画は4コマ・コメディでは殆ど『SLUM DANK』と同じレベルの評価ですよね。
今でも萌え4コマ漫画の金字塔として語られてますし。漫画のランキングとかやると絶対入ってくるし、ブームで終わらないインパクトを残しています。
人気作で延命なしの3年間の連載は結構短いですよね。『よつばと!』の方が全然長くなってるんですもの。古いけど、そんな前に感じないんですよね。
ここまでヒットした所以はなんなのか。メディアワークスの売り方が今までと違かったんでしょうか。私も帯に惹かれて2巻ぐらいから買った記憶ありますし。
今読んでも面白いし、キャラクターも愛されてる、それが一番重要なんでしょうけど。「隠れた名作」に終わってないのが一番凄いと思います。
雑誌が乱立して萌え4コマがブームになり、アニメ化が増えても、人気は一部の局地的なモノでしか評価されてないですもんね。
らき☆すた」は町おこしにも使われるぐらいになりましたけど、これは漫画というよりアニメ(+ニコニコ)が引き起こしているブームですしね。
漫画ありきでスタートしても、漫画がここまで評価されている、というのは自然な事に思えて凄い事だな、と改めて思いました。