漫画な話142 『ふおんコネクト・総括編』

ふおんコネクト! 2 (まんがタイムKRコミックス)

ふおんコネクト! 2 (まんがタイムKRコミックス)

ふおんコネクト! (3) (まんがタイムKRコミックス)

ふおんコネクト! (3) (まんがタイムKRコミックス)

良質なパロディ漫画、と言う事はいくらでもできるのであえてそこは切り離して語ろうではありませんか。
この作品は言葉にしなくても繋がっているような人間関係、誰かの行動や言動に影響されている様子が凄い素敵だ。4コマ漫画には時々「感動系」の話が挿入される事が多いがそれが癪に触らない。しっかり笑いに繋げてくれる安心感もあるのだけど。
唐突に「は じ ま っ た な」感がないのですんなり受け入れられる兆候がある。結構交流のギザギザハートは時々食傷気味に感じてしまうのだけど。「あーまたかー」みたいな。
それぞれのキャラクターが細かく描かれていてキャラが立っているし、心情が細かく描かれているから読んでる側も理解してすんなり受け入れる事ができる。理解するのも大事!
と、言いつつ私が一番グッときた、というか泣きそうになる回はバレンタインデーの白金さんなわけだけど。もう「人の関わりってお互い変わっていくのが醍醐味でしょ?」がもう、ね。
「キミの憧れの白金さんですよ?」と。予想してない展開というか、意表を突かれるのが素敵。ある種、ギャップ萌え。うん、上の内容とあんまり関係ないんだ。
あー、別に感動物が好きなわけじゃないです。2巻収録の体育祭の話や生徒会選挙の話(こっちは感動系ではないけど)は好きじゃないです。なんか回全体に広がる雰囲気が苦手というか…。
(むしろ感動系の話って苦手というか好きじゃないというか。甘酸っぱい話も苦手かも。それは全ての物語に言える話。ドラマは特に見られません。虫ずが走っちゃう)
そういう意味で「名作になれる4コマ」だと思います。4コマで名作、というのは色々と難しいと思うんですけどね。まぁ、当然ながら名作の定義は人それぞれだと思いますけど。


夕ちゃん先生がデートをする回は色々と思う所があるよね。和理先生を好きなのを知ってたのかな、とか。デートを名乗る辺り、どうなのかな、とか。