漫画な話153 『別冊少年マガジン・オチつく家族』

別冊少年マガジン久米田康治原作『じょしらく』を読む。原作、っていうから『太陽の戦士ポカポカ』系のファンタジーとか、異色な作品を期待したのだけど…。
全然普通の作品で、最近の作風とまったく変わらないんでガッカリ。久米田てんてーはこういう作風の作品しかもう書いてくれないんだろうか…。なんだかなぁ…。
(※普通の作品…一つの題材でピン芸人のように広げていく漫画。今作は落語家の女の子がグダグダ話す漫画。毒が弱いため薄まった絶望先生にしか見えない作品)
『ポカポカ』のラストが大好きです。ポカポカは初期のイメージで下ネタギャグ漫画みたいに思われてるけど、まともなファンタジーで久米田イズム満載の作品。最高!
うすた京介のラブコメっぽい路線というか、『武士沢レシーブ』系の作風が好きなのと同じ。うすた先生はちょっと前野読み切りで久々にあれ系の書いてたけど。
あ、雷句誠はなんか見ていて辛いんだけど『どうぶつの国』はそれなりに面白かったです。それなり。元々そこまで好きな作家でもないんで。

オチつく家族 (akita essay collection)

オチつく家族 (akita essay collection)

重野なおき藤島じゅんの4コマ漫画家夫婦が家族についての日常を書いた漫画。重野サイドが前半、藤島サイドが後半という構成になっています。
どちらかといえば重野目線は妻中心。4コマ漫画夫婦についての内容が多く、一方藤島目線は子供中心。仕方ないけど、少々ネタがかぶっている部分も見受けられます。
前半後半で作者が違うわけですが、少々乱雑というか。重野なおきサイドは時系列がバラバラだったり、千葉県をテーマにした読み切りもあって構成に難あり。
あとは扉絵が凄い良かったので、表紙も合作にすれば良いと思いましたね。4コマ漫画家夫婦として内容は際立ってるけど、いっそ単独でタップリ読みたかったですね。作風も違うしね。