今、食漫画が熱い!! 創作料理≠奇食4コマ『聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会タベルナ』

久々に通常営業です。なんとなく考えてるのは2,3年後に同人誌作るぞーって感じ。言うと案外現実になるから書いておく。まぁ、聞き逃してください。 「夢は叶うよ!!」っていとうみきお先生も書いてたんですよ、はい。
今回ご紹介するのはタイトルが4コマ界でも随一に長い『聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会タベルナ』です。単行本化された4コマ漫画の中では一番長い…かも。まんがライフWINで好評連載中の作品であり、めでたく単行本化されました。作者の方は東方系の同人誌等でも活動されています。

聖ジョルジュ女学園に入学したサクヤは料理の勉強のため、アイはご飯を食べる目的で、名門サークルと名高い料理研究会を訪れる。しかし、部長のスー先輩の創作精神により出来る料理はハルマゲドン! 同じく一年生のレンゲを加えた個性豊かな4人の女の子が料理を創作するお料理4コマ。


今、食漫画が熱い!!
この漫画の三大要素は「奇食」「パロディ」「絵(キャラクター)」で構成されています。まず、その一つである「奇食」の部分から書いていきます。今回の記事を書くと決めた時から「もう表題はこれしかない!」とずっと思っていました。孤独のグルメ花のズボラ飯、メシバナ刑事タチバナガタピシ車でいこう!!、てんむす…ああ、飯を食ってる漫画って面白い!! 私は基本的に食事シーンがあるだけ幸せなのです。
今作はあくまで「フィクション学園4コマ」なので飯を食うの"だけ"がメインではないのが惜しいです。多分、私以外には正解なのでしょうけど。作中では一回ごとにテーマを決めて「奇食」が登場します(まれに登場しない回もあり)この漫画の場合、既存のメニューにあり得ない物をぶっこんで奇食にするという印象があります。バナナ入りおにぎり、パイナップルカレー、プレーン・いちご・チョコ味を混ぜたバケツプリンとかがいい例ですね。「ムチャしやがって…」というのが感想です。
こう「オリジナル奇食」という名の創作料理は、あまり他にない要素で面白いです。むしろよくこれをテーマにして連載したなと言いたいレベル(いい意味で。)ただ、この漫画が奇食中心でなくて、この部活に集まるキャラクターを中心に構成してるからネタ切れ感がないのだろうなぁ、と。なんか、すげー濃い漫画な割には1巻でお腹一杯にならないですものね。
もうあらゆるジャンルが開拓されている印象がある漫画業界もとい4コマ業界ですが。意外と食4コマってないんですよね。探せば他にもあるのかもしれませんが、周りに聞いてみても「ちぃちゃんのおしながき」ぐらいしかないんですね。まぁ、ネタがもたないとか「レシピ紹介」的な本が元々多いだけに、そこに独自性を付け加えるのは案外難しいのかもしれません。ただ、今狙い目なジャンルだと思うんですけどね、食4コマ。私が読みたいだけですけど。


ネタ優先で突き抜けてる!
漫画には色々なタイプがあると思うんですけど、個人的には久々に「すげぇネタ4コマがきたな!!」という印象です。完全に私感ですが、4コマには大雑把に二種類のタイプがあり「ドラマ優先」「ネタ優先」の二種類があります。

ドラマ優先…ストーリー及び場の雰囲気を作り上げることを優先した4コマ。結構コマの無駄遣いや淡々とした会話のみで終わったりもする。
ネタ優先…4コマかけて大喜利に挑戦しているような4コマ。とにかくオチとその過程が重要。

最近の4コマ漫画はドラマを作り上げることを優先してオチなしヤマなしの4コマが増えている印象があります。個人的な印象的なでは最近の「売れている4コマ漫画」はドラマ要素とネタ要素両方のバランスがうまくとれた4コマが多い気がします。この作品は完全にネタ優先4コマ。でも、ちょっとだけドラマがあるのにホロッときます。本当に、ちょっとだけだけど。でも、そのエピソードが好きだったりしますよ。

非常にパロディが多いのも印象的で、アニメ、漫画、ドラマ…。古今東西様々なネタを突っ込んできます。ただ、方向性がズレすぎててよく分からなくなる時がありますが。お好み焼き屋でゴットファーザーごっこ」をやるってどうしてこうなった…というレベル。シュールネタあり、古いジャンプネタあり、これは本当に萌え4コマなのかぁー!?と思うときがあります。ひょっとすると違うかもしれない。ひょっとすると。

ある種、『氷室の天地』や『ふおんコネクト』によく似た「濃さ」を持つ4コマなのではないでしょうか。これだけネタに走ったエグい4コマ漫画も久々な気がします。逆に「エグさ」を持った漫画って薦めづらい部分もあるのですけどね。濃い=面白いに直結はしないという問題。逆に、濃いのが好きになれないっていう人もいる世の中。世の中って難しい。あふん。


絵の要素を考えよう
ネタ的な要素を強調していきましたが、作者の方が同人経験者であることもあり絵が安定して高水準というのも大きい。とにかく完成度が高く最初から最後までブレがない。時折絵に癖があって違和感がある部分もちょっとあるんですけど。その違和感は顔の書き方のスタンスに変化がないからなのか、果たして…。いや、違和感感じてるの私だけかもしれませんけど。まぁ、読んでいると違和感は薄くなってきますしね。
声を大にして言いたいのは、最近は4コマだけに限らず漫画全般「書きたくないのか書けないのか、はたまた手抜きなのか知らないが、背景は真っ白でキャラだけいる。」みたいな漫画が多いだけに、白い部分が少ないだけで目の保養になるんですよ。それがトーンであれ、背景であれ「画面が濃いっ!!」その要素だけでこの漫画は強いと思います。

最後になりますが、キャラクターについて。この漫画の魅力はキャラクターです。イキイキとしててブレがない。そしてエロいっ! スー先輩は黒髪ロング! スー先輩は黒髪ロング!! 大事なことだから二回言いました。「これは萌え漫画なのか?」と数回書きましたが、キャラクターが可愛い。やっぱり絵が上手いだけあり、体のラインがエロい。コスチューム萌え的にもツボを抑えていてパジャマ、水着、私服と揃っております。あとはエロ下着と体操着をだな…(やめれ。

そしてみんな大好きソフト百合感! まぁ、スー先輩は後輩を全裸で抱き枕にしてるとかソフトどころじゃない気もしますけど。こう、ところどころでソフト百合を入れてくるから気持ちが良い。小さい頃はお風呂に入ってたとか、ちょっと口移しをしようとしたりとか。もう、百合男子精神ですよ。特に叫びませんけど。


と、いうわけで久々に通常営業更新でした。今回ご紹介した『タベルナ』は人を選ぶ漫画だと思うのでちょっと色々悩んで書きました。単に久々で勘を忘れているだけかもしれませんけど。個人的にはお薦めなんですけどね。エロいし。
私もこれからはモテそうなレビューサイトをやりたいと思いましたが、「エロい」とか「エロ下着」とか書いてたらダメですよね、どう考えても。 そんなんだけど女子からのコメントとかメール待ってるよー。イエーイ。12歳ぐらいのショタからでもいいよー。イエーイ。はい、どう考えてもイエーイじゃないですね、それではまた次回。