「時は来た、それだけだ!」そろそろラブコメ4コマ『スターマイン』を本気で語る時期デスネ!

やー! 毎週更新を目指してきましたがいろいろあってちょっと空きました。また次回も頑張ります。まぁ、色々あるわけですよ。いろいろね。


スターマインの魅力とは?

一応ですがスターマインを題材にした記事は3年前に「ストロマワールド炸裂! 『スターマイン』『ふぃっとねす』から読み取れる「可愛い感」を語ろう』という記事で書いています。既に3年が経過しており、このころはサイトをはじめたばかりで「とりあえず画像」みたいなスタンスでやってたのでいつか再度書こうと思っていました。現在まで3巻までが発売されており、近く4巻が出る予定です。
個人的に3年経過しても「一部の4コマ読みに支持されてる」という印象は変わりません。萌え4コマはきららの一強であまり「ぱれっと」は迫れていない印象があります。『氷室の天地』『マジでかがく』等々、面白い作品はあるものの雑誌的にはコミカライズが多いこと、はっきりいって癖が多い作品が多いこと、一見さんが入りやすい入門作品がないこと…。そういった要素が原因なのかぱれっとは「4コマビギナー」にあまり浸透していません。
その中で一番お勧めしやすい作品はこの『スターマイン』です。特徴としては非常にヒロインが多いこと。4コマではキャラが多いとさばききれないためかキャラを絞ろうという傾向にあるため、ヒロインが多い作品はどちらかといえば珍しいです。んでもって、主人公が男性キャラ。星の数ほど4コマがある中でも「大人数ヒロイン」+「主人公男性」という要素の4コマ漫画は思い当たりません。
ネギま!』に代表されるように、ヒロインが多い作品は出番に明らかな優劣が存在します。どんな漫画でも「人気があるヒロインに出番が多い」のが常識であり、特にラブコメで複数のヒロインが存在していれば「本命・対抗・大穴」程度の扱いしかないのが普通です。そんな中、『スターマイン』が面白いのは「対抗しかいない。」ということです。ヒロイン達に優劣がなく、上も下もなく、すべてが対抗。その誰も不幸にならない「安心感」がスターマインの愛される要素の一つではないでしょうか。

長々しく書いてみましたが、端的に言うと「おまえらー!! ラブコメ好きだろー!! キャッキャウフフ好きだろー!!」ということです。Twiiterなんてやってると色々な人の漫画感が流れてきますが、やっぱり感じるのはみんなラブコメ好きなんですよねぇ。つまり、私が思うに『スターマイン』読めばハマると思うわけで。「4コマ一誰も不幸にならないラブコメ」というキャッチフレーズを私が勝手につけましたが、ヒロインと主人公の愛情の一方通行がまったくないのが素敵。ラブ、でなくてラブコメなのが読んでて楽しい。
恋愛漫画は「ラブ」になるまでの「ラブコメ」なのが楽しいと私は思います。「ラブ」になっちゃうと作品的に遊びの部分がなくなってしまうと思うんですよね。事実、主人公がヒロインとくっついた以降が面白かった漫画ってあんまりないと思うんですよ(そりゃ中にはあるでしょうが)『ラブひな』だって『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』だって、やっぱりくっつくまでが面白い。それ以降は「蛇足感」がやっぱり出ます。
ヒロインが多ければ多いほど不遇なヒロインが出るものですけど、それが全くないのがスターマインがおりなす幸せ空間の形。それぞれにメイン回があって、メイン回以外でも出番がある。むしろ、メイン回以外でちょっとしたスパイスになるのが読んでいて面白い。ゲームで「メインシナリオ以外だとこの子なにやってんの?」はなかなか永遠の謎じゃないですか。たまに不本意なサブキャラとくっついてる地獄篇パターンがありますけど。ま、それはさておき、その要素が垣間見えて楽しい。


王道…風見(ツンデレ王道ヒロイン。王道の割には不遇。)

不思議…郷(エロ。えげつない肉体的な下ネタをぶっこんでくる最強キャラ。)

ツンツン…叶得(可愛いもの大好き。ギャップ萌え。)

母性…牧乃(お母さん。むっつりスケベ。)

姉御肌…里梨(筋肉)

本能…雪華(おっぱい)

本の虫…繭(典型的なメガネっ子。メガネっ子の扱いが悪くない。最高だ!)

妹…鈴(おませさん)

ちびっ娘…潮(子供)

ロリ婆…志染(婆)
幼馴染(番外)…透(攻略外)

これだけの属性のキャラが多種多様なラブコメを繰り広げるのだから面白くないわけがない。キャラがこんだけいれば間違いなくお気に入りのキャラがいる。実在のアイドルから『ラブライブ』『アイドルマスター』なんかに繋がる要素ですけど、「推しのキャラ」を見つけるっつー要素もなかなか楽しいんではないかな、と。アイドルの面白さは「推しを見つけるまで。」が半分ですからね(ドヤ)ストロマ先生には早くアイドル4コマを描いてもらいたいものですねー。私の周りにもこの作品のファンの方がおられますが、一番好きなキャラかぶらないですからね。そうなると楽しい。独占欲!
ただ、ラブコメブコメと強調してきましたが、そのラブコメを支える「ラブコメ外」のドタバタ感が面白いは忘れてはいけません。むしろそっちを楽しむのもありなわけでー。キャラクターが魅力的だからエピソードが映える、それがこの作品の全てだとも言えます。


私の好きな話ベスト3
今回ぱれっと本誌で連載50回記念で「スターマイン・ベストエピソード・オブマイン」という所謂「あなたが選ぶベストエピソード」という企画が開催されました。と、いうのも今回この特集を書こうと思ったのもこの企画があったからです。「もっとスターマイン、読まれてもいいんじゃないの。」と思いまして。4コマ読みの中では人気あるんでしょうけど、それ以外の支持が薄いというのはヒシヒシと感じていたので。
今回上位に入ったのはどれもラブコメ指数がなかなか高いエピソード。叶得さんのデートエピソードなんてその典型ですけど普段見えなかった女の子の魅力が強調されてる回なんて支持されるに決まってますもんね。特にツンツン少女の叶得でやられた日にはギャップがパネェ。マジパネェというわけで。
さて、これは私が選んだベストエピソードタイプBです。雑誌に送ったのはちょっと違うんですけど。まぁ、特に理由はありませんが「今一番好きなエピソード」を選んでみました。


2巻(美容院・風見回)

「王道ヒロインなのに今回のベストエピソードで1本もメイン回がない」でお馴染みの不遇のヒロイン風見さんが美容院で髪を切るお話。風見さんは自己顕示欲が強すぎて逆に人気を落としてる気がしてなりません。風見さんは王道ヒロインな割にはガヤで実力を発揮するというよくわかんないヒロイン。風見さんがコミカルで可愛らしいのが印象的なエピソードです。
3巻(ラストエピソード・潮回)

このエピソードは素晴らしい。今まで子供で恋愛対象では到底なかった潮がちょっと背伸びする回。潮は鈴とは違う子供らしさが魅力ではありますが、女の子らしさが強調されてて「潮にこんなポテンシャルがあったのか。うおおおお!」と発狂したファンもいるとかいないとか。スターマインはラストのエピソードの主役キャラが表紙になりますが、ここで潮が来るのを意外に思った人も多いはず。それにふさわしいエピソードに作者が答えた名作回。
スターマイン (3) (4コマKINGSぱれっとコミックス)
このエピソードで潮は3巻の表紙を飾っています。
3巻(野球・繭回)

野球回のある4コマは名作!


スターマイン (2) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
私が一番好きなキャラクターとなると郷ちゃん(2冠メイン表紙)ですが、今回選んだエピソードに郷ちゃん主役回はありません。それ以上にこの3話が魅力的なんですよね。そのエピソードを脇で暗躍する郷ちゃんもいいってーか、この作品のキャラの多様性が発揮されててどれも魅力的ーというか。
ま、「ベストエピソード」と括ればこう選びますが、他も魅力的なエピソードばかり。50話すべてに票が入ったというところからもそれが伺えます。きっと、アニメ化したら人気でると思う典型なんですけどね、スターマイン。ぱれっと起爆剤はアニメ化だと思うんですけどねぇ…。やっぱりぱれっとはきららのライバルだと思っています。何十馬身も差をつけられてますし、萌え4コマ雑誌としての作りは下手ですけど。『4コマnanoエース』とか色々萌え系の4コマを中心に構成する4コマ雑誌は増えていますが、やっぱりきららのフォーマットを越えられてないです。ぱれっとは上手くそのフォーマットにすら乗れてない印象がありますが。でも、乗れてない異文化だからこそ新たな可能性があるのではないかな、と。きららならMAXという異分子に近いものがあるのがぱれっとですからね。と、いうわけでエールを込めて頑張れぱれっと


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久々に力入れて書いてみました。ハーレムエンドを期待したいところ。でもロリ婆がおいしいところ持っていくんだろうなぁ。