漫画な話91 『なんか色々あるけどね』

いとうみきおの読み切り「謎の村雨くん」を読む。幻の迷作グラナダ終了後三本目の読みきりです。
世に出た現代劇では三本目ですけど、これまた連載がきつそうな作品。前作の読みきりの「秘密兵器」もそうでしたがこれも…。
藤子・F・不二雄のアクション版*1が書きたいのは分かるのですが、ギャグに突っ走れないせいかどこが読んだ後疲労感が残るんですよね。


赤マルで発表したバトル物が一番面白かったんですけど(珍しくファンタジー系)、現代劇二本を連載用に焼きなおすとなると難しそう。読み切りキング*2なだけに。
和月組で輝ききれてないのはイトゥーだけですし。と、いうか師匠のリベンジってことで西部劇をいい加減書きましょうよ。絶対面白いはずだ。
かなり読み切り溜まってますし短編集出してほしいところなんですけどね。軽く5本は溜まってるはずなので。ノルマンディーの前の二本の西部劇読み切りは秀逸!!


今更グラナダが何故失敗したかというと、いまいち科学と魔法の差別化ができなかったこと。それゆえに主人公が超人すぎて魅力がでなかった。
だから二人組みの利点を生かした「主人公の足りないところをパートナーがおぎなう」ってのができなかったし。世界観も分かりづらかった。
バカなのに主人公が苦労しないのもダメな理由。あとヒロインもいなかったしね。最後の残り火だった過去編が一番面白かったんすよねぇ…。
その辺の反省を生かしてほしいところ。お願いだからみきおには時間をあげてくれ。20週でも微妙なぐらいなんだ。

*1:日常に非日常がある、超人パワーをもってる人間が主人公。でもヒーロー漫画じゃないので…。

*2:読み切りだけは一級品な人