日々678 『謎の村雨くんの大ファンだった人のいとうみきお打ち切りを考える』

謎の村雨くん』打ち切り。こればっかりは色々と正直書きたいことがあるので書かせてもらうとしましょうか。
ジャンプが求めてるものとは一体ななんなのか? その辺を他の漫画と一緒に改めて考えてみようか。

一.真っ直ぐな主人公
ニ.派手で分かりやすい漫画
三.とりあえず主人公&仲間が本気でバトルをする
四.ヒロインが活躍する&お色気要素
五.他の漫画とのつりあい(テニスの帰還がもう少し遅ければ斬が先に散ってくれたかもなぁ)
六.魅力的な仲間

この要素をほの全部ワンピースは満たしてるんだよね、他アニメ化するような作品もほぼ全部。

一.真っ直ぐだけど後ろ向きな主人公。バトルが続きすぎて主人公の意思はあまり目立たなかったですが。
ニ.スパイ…がテーマに関わりすぎて分かりやすくはなかったですね。あとでこれは書きます。
三.スパイ…だから大っぴらに戦えないのは痛い。
四.ほとんどいないようなもの
六.これは、いた。


いとうみきおの漫画に足りなかったのは…一番は「ニ」かな。スパイというのが少年誌で書くには合わなかった&大っぴらに戦えないといのは大きい。
あと主人公のビジュアルも失敗ですよね。みきおはマフラーが好きだけどビジュアルだけでいえば前作の主人公のほうがまだ良かった。
一般うけはしないよなぁ、マフラー、地味すぎるメガネ。目立たない普通の少年というテーマだししょうがないけど…。


現実的に考えて「へ?」というのが多すぎるのもいかがなものか。学園の一部の窓が防弾ガラス…というのはどうなんよ。
あと銃と普通に戦える高校生て。近距離でも中距離でも銃が下手でも戦えるってあまりにもとんでもすぎるでしょ。
もうちょっと、主人公が凄い修行した!とかそういう裏づけがあればもう少し読ませる側に作品に入り込ませることができたんじゃないか。


スパイだから…というけど、敵組織もどうなんよ。最後の敵もヘリでやってきて街中で車燃やす+一般人を巻き込んで暴行って。
どう考えても拉致だし、スパイが活動する前に警察も動けと。警察が預けたのか知らんけど、スパイ軍団もあっさり拉致られるなよ。
隕石もやっちゃったな、という感じだし。間違えた方向に進みすぎたなー…という感は否めませんね。何故担当も作者も止めない。


この中で唯一達成できてたのは「六」なんじゃないかと。もう一人の仲間、楓とのバランスは良かったと思うし。
打ち切り前じゃなければQとの展開ももう少し抑えられたんじゃないかと思う。まったくQの正体も意外性もなかったし。
「この先どうなるんだろう?」というのがなかったんだよね。主人公は大っぴらに戦えんし、敵キャラにあんまり魅力ないし。


いとうみきおはどうもアクが強すぎるから、もうちょっと一般受けするように魂売ってカドを削れれば一番でしたね。
ヒロインもいるけど、いないような漫画でしたしね。その辺のバランスは少年漫画の基本なんだから連載前に考えるべきだったのでは。
なんでヒロイン年上にしたのかも分からんし、幼馴染でええやん。幼馴染の鼻を折ったのが守ろうと思うキッカケて…。
みきおらしい…といえばらしいけど、初めから正体を隠すに重点おかないで「スパイミッション」を中心に書けば結果は違ったのでは…。


結論:『もうジャンプを出ましょう。雑誌が求めているものと貴方が書きたいものがあまりにも合いません』
月刊ジャンプとかサンデー行きましょうや。これ以上ジャンプに固執しても、雑誌のカラーにあまりにも合わない。
あ、短編集は出してください。ジャンプさんお願いします! 否定的な意見ばっか書いたけど、みきお漫画は好きですよ。
好きでもなきゃこんな文章書かないし、多分一部に熱狂的ファンはいると思う。しかし2ちゃんにこれだけ嫌われる漫画もないだろうね。