日々987 『レポート グラン・トリノ』

今月はクリントンイーストウッドの最後の主演作かもしれない『グラン・トリノ』を見てきました。色々迷ったんですけど、久々にコメディでもアメコミでもない映画が観たくなったのでした。
隣がお爺さんだったり、大量の荷物を持ったおばさんが私が置いたポテトをヒップで潰してきたりいつもと違う感じでした。久々にハズれでしたね、隣。飯食うわ匂うわ音するわ…。


息子からも疎ましく思われる偏屈な親父(クリントンイーストウッド)が隣に住む中国人の家族と知り合い、ダメな息子と関わっていく事で二人の間に変化が生まれてゆく…。というあらすじ。
見ていて珍しく不満がまったくない映画。イーストウッドも年とったなぁ、と思いつつも老練とした演技は無骨ながらも優しい。最後の展開も不満がないんですよね。ちょっと温いですけど。
でも、最後はソファ譲ってあげても良かったかもね…とどうでもいい所を気にしてみたり。現代の『スタンドバイミー』と言ってもいい少年と老人の成長物語でした。
まぁ、あのビッチ達がフラッシュバックして「なんだかなぁ」と思うのはともかく。結構笑えるシーンも多くて久々に「良い映画観たな」という感じ。たまにはこういう映画もね!


しかし、私の感想は「不満」「気になるところ」で構成されてるのが良く分かりますね。クリントンイーストウッドの孤独な老人の不安と希望がほんとよく描かれてるだけに不満なし。