漫画な話139 『4コマを読もうという名のコント』

「博士、けいおん載ってる雑誌ってどれ？」
「けいおんが載ってるのは『まんがタイムきらら』だよ」
（本屋に行く）
「4コマ雑誌がありすぎてワカンネェェ！　ホームだのくらぶだのジャンボだの！」
「初めは分かんないよなー。好きな作家とか出来て分かってくるんだけど」
「一応買ってきたけど」
「なんで百合姫を買ってきてるんだ」
「女の子がキャッキャウフフやってる雑誌が読みたかったんだ。後悔はしてない」
「素直でよろしい」
「なんかきららだけでもいっぱいあったよ？」
「きららはきらら、きららCarat、きららMAX、きららフォワードがあるからね」

まんがタイムきらら 2008年 06月号 [雑誌]

まんがタイムきらら Carat (キャラット) 2008年 07月号 [雑誌]

まんがタイムきらら MAX (マックス) 2007年 11月号 [雑誌]

まんがタイムきららフォワード 2008年 10月号 [雑誌]

「何が違うの？　やっぱりコンセプトが違うわけでしょ？」
「フォワードは4コマのコマ割じゃないストーリー漫画なんだよ」
「なるほど、他は？　ヤングジャンプみたいに大人な4コマでMAXエロいとか？　ふひひー！」
「違う！　初期はコンセプトとか方向性もあったけど、段々とそういう方向性は見えなくなってきたな。姉妹紙での同時連載もあるし」
「ふーん…、ガンガン、WING、Gファンタジーみたいな関係なのか」
「違うけど…、まぁ、それでいいや」

「つーか、4コマって何が面白いの？」
「そこを説明させる？」
「ページ数も少ないし、大してストーリーもなくね？　あっても進展遅いし。退屈なんだよな」
「私も昔はそう思ってたけど、その1回の中にイベントだったり、大事な事は詰め込んでるからね。むしろ濃度は濃いよ。ストーリーだって確実に進んでいくし」
「濃度って…。ひだまりスケッチなんて毎月のようにイベント尽くしだもんね」
「そう。中にはサザエさん時空の上にコントを詰め込んだだけの作品もあるけど。それはそれ」
「はるみねーしょんとか面白いしね」
「キミは4コマに詳しい設定なのか詳しくない設定なのかはっきりしなさい」

「まぁ、コミックスで読めばいいよね。雑誌って高いしー」
「3冊買っても1000円ぐらいだけどな」
「コミックガムなんて一冊で800円になったよ？　しかし、なんという買いにくい表紙」

Comic Gum (コミック ガム) 2009年 07月号 [雑誌]

「それは言うな！　好きな作品を青田刈りしやすい長所もあるし」
「青田刈りって聞こえは悪いけど、確かにいきなりでも基本的に読みやすいね。人間関係とか知らない名前とか出てくるけど」
「ヤングキングアワーズを買ったら殆ど途中からじゃ分からなかったからな」
「それまち！　惑星のさみだれ！」
「そこは引っ張らなくて宜しい」

「で、気軽に女の子のキャッキャウフフが読みたいんだけど（ハァハァ）」
「きらら系は基本そういうのが多いよ。勿論、男女中心の恋愛物もあるけどね」
「ゆるめいつ？」
「ゆるめいつはsaxyun先生のだけど、百合要素薄いぞ。それに芳文社のきらら系じゃないし…まぁ、これは別の機会に」
「くんずほぐれつでうはうはなのは？」
「あくまで少年向けの雑誌だからそういう直接的なのは…」
「じゃあどれ？」
「『ゆゆ式』とかドストライクじゃない？　けいおん！はそういう百合っぽい感じが直接的じゃないから好きなのかもしれないけど」
「紬ちゃんの妄想とかモロそんな感じだけどね。アニメじゃその辺は描写が弱い気もするけど」
「あんなにけいおんがブレイクすると誰が予想しただろう…」
「京アニ！　京アニ！」
（続くかもしれない）