日々1015 『レポート ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観てきました。都心の映画館じゃ満員とか聞きますけど、私の地元(都内だけど)じゃ大した事ありませんでした。入ってはいましたけど。
この作品は映画館でみるべき作品。時間を逆算して展開を読まないのも映画館の良いところ。誰か行くのならば付き合っても良いと思えるぐらいの作品。お薦めしますよー!
「すげー」「もう一回観たい」の気持ちが凄い分かるんですよ。そういう部分が沢山ある映画です。あと、新キャラのマリちゃんが凄い好き。巨乳! メガネ!(下世話な感想)
今回はヤシマ作戦直後のアスカ来日から3号機暴走までの話。書くと簡単ですけど、全然内容は違うんですけどね。


つーわけで、すげー面白かったです。『序』との反響が比にならない理由も分かりました。進む方向は同じなのだけど、細部も流れも全然違います。同じ部分の方が少ないかも。
アスカの初登場シーンも大幅にカット(元を紛失したそうですけど)30分かけたのを10分以下にまとめてましたね。使徒殲滅のアクションシーンはどれもアスカらしくて良かった。
でも日常パート+使徒を大幅にカットしてるのでアスカの影が薄くなってましたね。パンフレットにもある通り、ある種の役割は与えられてましたがマリに持ってかれましたな。
予想通りではあるけど、使徒で面倒そうなのは殆どカット。マトリエル観たかったなー、マトリエル。ある種、アスカの倒した使徒の体系と似ているといえば似てるけど。ムー。


破からの新キャラクター、真希波・マリ・イラストリアスが個人的に凄い清涼剤。アスカもレイも個人的にハマれなかったんですけど、マリちゃんはハマれそうなキャラクターです。
変な癖がないんだよね、二人みたいに。殆ど内情は描かれてないし詳細は不明なんですけど。初めの歌でもってかれちゃう、バトルジャンキーっぽいアホな所とか。アホの子大好き!!
まったく新たな部分として登場してるから違和感が出るのかと思いきや、ごく自然に必要な部分で登場。その割を食ったのがアスカではあるけど。登場した時間の割にインパクトが凄い。
改変でいえば、レイの追加パートも好感。人間味がより増したというか、大切にされてるというか。確かに持ち上げて持ち上げて急降下させるエグさはあれど、結果的に救われてるし。
「ぽかぽかして欲しい」はレイの人間的な未熟さと幼さが象徴された良い台詞(母親的愛情?かは置いといて)全体的にみんな人間味が良く出てて好感。カジさんは相変わらず素敵だし。
シンジの精神内(電車での脳内対話)のシーンも殆ど無いのも良かった。さすがにあれを何分もやられると食傷気味ですしね。あれ観てると個人的にもクルんですよ、色々と。


エヴァは元々戦闘シーンが良いのだけど、今回は特に良かった。使徒は全部作り直されているし、CGでウネウネ動くからカッコ良い。でも、それ以上に表情がどれも良いですね。
零号機とバトルするシンジのイッちゃってる表情が凄い好き。同じように、マリのビーストモードになる件も燃える。「なにこれすげぇ! 倒しちゃうんじゃねーの?」って思うぐらい。
変わらないかもしれないけど、ダミープラグのエグさはちょっと押えられてたような。TV版の時はもっとマウントポジションでのタコ殴りがエグかった気がします。それでもエグい…。
そのシーンを含め『今日の日はさようなら』『翼をください』と歌が印象的でしたね、凄い演出でした。特に前者を使ったシーンのエグさが…。子供が観たらトラウマ確定モード。
に、してもトウジが死なないで良かったなー…。バスケのシーンとか思わせぶりにありましたけど。いいんちょといい、クラスメイトの存在が希薄なのは少し気になるかも。


『Q』がどうなるのかが楽しみ。カヲルの「今度は救ってみせる」という発言が、パラレルワールド的な世界の証明でエヴァという物語が救われるのか。あと2作もあるとどう転ぶか分かりませんね。
マリちゃん生きてるの?状態でしたが、Qでも出てくるようで安心。本当に「もう一回観たい」という人の気持ちがよく分かる。眼帯アスカといいQが楽しみすぎる。