この4コマがすごいシリーズ番外編「ふおんコネクト考察・境譜音の正体とは?」

これはまんがタイムきららで連載されていた「ふおんコネクト」を全部読んだ人でないと理解できない内容です。
是非、読んでからこの考察をお読みください。
主人公・境ふおんの存在は色々と謎に包まれており、最終巻のざら先生のコメントではこう書かれています。

虫に話しかけるとか「どっちとも取れる」描写に留めてたし謎のままでもいいかな〜と思っていましたが…反省。
一応中二病的な裏設定も作って、伏線も仕込んでますので色々想像して下さるのも面白いかもしれません。
(今回のキャラ紹介とか外伝、前のクリスマス回とか…)それが真実かは皆様次第ということで。

ふおんに裏設定は確実にあるようですが、その設定を表立って語られることはありませんでした。
伏線から「境譜音の正体」考察してみたいと思います。
ふおんの謎とはなにか、という部分からピックアップしてみましょう。

・カブトムシと喋れる
・両親、出生が不明
・怪しい髪留めをつけている

初期のSF的ループ構造など、仕込んでいても使われなかった部分もあると思われますが主立ったところだとこんなとこでしょうか。
4巻のふおんのキャラクター紹介にはこう書かれています。

蔵浜地方の郷士であり、山林王「境佐」の跡取り娘だが約8年前に突如認知されており、それ以前の経歴は不明。
ちょうどその頃英夕が境家に出入りするようになったのだが…。

ここで、8年前というのが「どの時期」であるか考えてみましょう。「0」はふおん、交流が高校1年生です。

時期不明

・夕ちゃん、密航。
ノキア結婚。夕ちゃんが養女となる。


13年前(2年生の時点の12年前)

・師匠死去。夕ちゃんが養女となる。

・交流は5歳(来年小学生。小学生に入るのは6歳)


12年前

・交流、小学校入学。
・血のクリスマス勃発。


(時期不明)

・夕ちゃんが高校に入学。和理ちゃんと同級生に。
ポケモンをやってるところから1996年と推測し、連載開始が2006年なので10年前と考えることも可能。あくまで、推測レベル。


8年前(3巻カラー番外編から。7年後という表記がある)

・ふおんは海外から来た?(日本語が危うい。)

・夕ちゃんとふおんは知り合い。
・交流10歳・通果9歳(この時点ではみよさんはパパと出会ってない。)
・通果の隣に交流がやって来る。ふおん・交流・通果が出会う(3巻巻頭)



6年前〜1年前

ノキアとパパが離婚する。
・パパとみよさんが再婚。
・ふおんも引っ越し(両親にテストを見せるよう言われているので、親はいる。お爺ちゃんかもしれませんが)
・交流らが同居する(中学入学以降)。


0
・ふおん、交流高校一年生。通果、中学3年生。
・1巻の冒頭もこの時期の話だが、夕先生はふおんの詳細を知らないように書いてある。
(真面目に勉強している〜といった夕先生の独り言)
(逆に、ふおんも夕ちゃんのことを「先生」としてしか知らない。つまり、ふおんは夕ちゃんと幼少期に少し会ったきり)
・1巻の冒頭は雛祭りの前(ふおんが交流の家を知っているため)
・(3月・雛祭り)この時点で交流とふおんは携帯で連絡を取り合う中。
三学期の終わりにふおんと通果が出会う。二人とも認識はなかった(覚えてなかった、と思われる。雛祭りの回でもふおんは通果の名前を知らない)

(再婚し、関東圏に転居したのは通果中学入学以降、交流は一年時からふおんと交流があるため高校入学前)


01

* 通果入学(#2)

つまり、8年前とは大体3巻に収録されているファーストコンタクト番外編の時期ということになります。



12年前のクリスマスに夕ちゃんとノキアが交流にプレゼントしたのは「ふおんの形をした人形」です。
夕ちゃんがサンタの特殊メイクをし、交流にプレゼントをあげる回です。
ざら先生もこの回を重要な「伏線」の回としており、譜音の正体を読み解く重大な鍵となります。

もちろん、ふおんは「年齢的」には存在していますが、ふおんは交流達の近くにはこの時点でいないはずです。
何故なら、この4年後が交流、ふおんのファーストコンタクトになってるからです。

なお、高校1年生の際にふおんとノキアママが会っているようですが、過去にノキアとふおんの交流はないようです。
(幼少期に会っていれば、ふおんはともかくノキアは憶えているはずである。)

ここから考えられるのは、ノキアが力を注いだのは「特殊メイクサンタクロース」作製であり、「ふおん人形は夕ちゃんが作った」ということ。つまり、「12年前の時点でふおんを知っているのは夕ちゃんのみ」ということになります。
何故、ふおん人形をプレゼントしたのでしょうか。
1年前のクリスマスにはノキアは「夕ちゃん」という「家族」をプレゼントしています。

そこから今回プレゼントした「ふおん人形」のコンセプトは「友達」なのではないかと推測します。


1つの結論として夕ちゃんとふおんは知り合い。結論。夕ちゃんは幼少期のふおんと知り合いだったのではないか説
これは結論というか過程ですね。

ふおんは日本語能力が低いことから海外で暮らしていたことが分かります。

しかし、知り合いではありましたが、高校1年生の冬休み時には夕ちゃんはふおんの本質を知りません。
つまり、幼少期を過ごした以降は夕ちゃんは関東に引っ越しふおんとは離れていたことが分かります。
交流にとって関西(京都)は「幼少期の因縁の場所」です。
おそらく、離婚後にパパが交流を引き取り(※交流は一人で生活することを望んだが)(幾月か時間が経過してから)
家族一同は交流の精神的なものを心配して関東に転居したのだと思います。
(おそらく、夕ちゃんのアイディア。夕ちゃんは家族も大事でしたが、友人とコミケも大事だったため関東圏で住むことを選んだと思われる。だが、夕ちゃんはふおんと交流を結びつけることはしなかった。もしくは、全て仕組んでいたか…。)


人形をプレゼントしたのは。夕ちゃん(そしてノキア)は交流に同世代の友人を作ってあげたかったのではないでしょうか。
心から笑わせてくれる友達を。その願望を具現化したのがふおん人形。
そして、ふおんは幼少期から海外で暮らしており「両親がいない」もしくは「両親が夕ちゃん(+師匠)と知り合い」であり、
境不動産の当主には跡取りがいなかった、もしくは子供が不動産を継ぐのを嫌がった…という状況だったのではないか。
ふおんが突然認知されたのは、夕ちゃんとお爺ちゃんは知り合いであるため、夕ちゃんは海外で過去に面識があったふおんを紹介したと思われます。
(もちろん、それは後々ふおんと交流を「コネクト」するため。仕込んでいた手の一つだった。)
「跡取りなら男では?」と思うかもしれませんが、師匠とお爺ちゃんが知り合いであれば極度のオタクでもおかしくはありません。だから、女の子成分を補給するためにピンク髪のふおんを養子にしたんではなかろか。
そして、ふおんにグレートオタクイズムを叩き込んだのもお爺ちゃん。
それなら、夕ちゃんがふおんの本質を知らなかったことも理解できます。


これらの説でふおんの出生については説明がつきます。
しかし、これだと「カブトムシと喋れる」などの説明がつきません。
ざら先生の言う「ふおんの正体が厨二病的設定」であるならもう一つのゲテモノ説。
ズバリ、夕ちゃんが作ったホムンクルスがふおんである。というトンデモ説です。
夕ちゃんが「友人として」ふおんを作ったのであれば、ふおんがクワガタと喋れるというのも説明がつきます。
夕ちゃんがそう作ったのですから。
何故「クワガタ」かというと、クワガタが交流のイメージになっているから、ふおんは交流(クワガタandカブトムシ)と繋がる存在ということでクワガタと話すことができる。

ふおんがカブトムシを助けるのも「交流を手助けする」という意味に繋がってくるのではないでしょうか。

この和服ふおんというのは、夕ちゃんが作ったふおん人形の格好と同じ物です。
そう、8年前の格好も和服なのです。それから導き出されるのは「境譜音の姿形」は夕ちゃんのイメージが投影されているんです。

この和服はあまり出てきません。おそらく、原作でも2,3回しか着てないのではないでしょうか。出てくるのは「交流の繋がり(コネクト)」するときだけです。
この頃のふおんは自我が発展しておらず、夕ちゃんの考えているようにしか服装も合わせられなかったとか妄想しましょう。
それなら、夕ちゃんがふおん高校一年生の時にネトゲで想定GUYの行動をしたのも、しばらく会っていないうちに「思った以上にふおんの自我が発展していたから。」と考えられます。

そう、夕ちゃんが本来必要としている用途の時のみなのです。


やわらに虫と喋れるのを気づかれていますが、夕ちゃんは「うまく誤魔化せたかしら」とふおんの秘密を「理解」し隠そうとしています。これは「特技」と考えるよりも、夕ちゃんはふおんの特性を理解していると考えられるでしょう。
そう、夕ちゃんが作ったのですから(しつこい。)。


さてさて、「一般的な説」と「厨二病的な説」の二つを立ててみました。なにか意見、反論があれば大歓迎です。
髪留めは…ざらてんてーに聞きましたがハグらかされてしまったのでよく分かりません。