今日は何を買おうかなっ。浪費のススメ、ライフ・イズ・ショッピング！『しょっぴんブギ』
今回は以前に取り上げた『わさんぼん』に続き、佐藤両々先生のお買い物４コマ『しょっぴんブギ』を語りたいと思います。まぁ、みんなこの記事を読む前後は「まどかマギカ」の最終回に夢中で４コマレビューどころじゃないかもしれませんが。私はさやかちゃん派です。
買い物に楽しさを見いだした浪費大好きなＯＬ、馬場麗の華麗なるしょっぴんライフ！ 買って買って買って買いまくる"" 今日買うのはお菓子？ 服？ まさか甲冑！？ 貯金大好きな定本月詠のすといっくライフもあるよ！
楽しいお買い物
買い物をする上で皆さんにも色々なルールがあると思います。例えば私でしたら「本とかＣＤならば一回の買い物では5千円まで」とか「イベントなら躊躇しない」とか「とりあえず初回限定生産は買う」とか。麗ちゃんにもそんな"買い物格言"とも呼べる素敵な名言が幾つかあります。それをご紹介したいと思います。
今日の買い物は今日しかできないもん
買い物は一期一会。
「買うんじゃなかったー」って後悔するより、買っとけば…って思うほうが悔しいんだよ
これはちょっと複雑ですけど、買おうか悩んで結局買わないで、次の日に売り切れていた時の絶望感をご存じの方には共感できるのではないでしょうか、例えば私とか。買わないで後悔した物っていっぱいある気がします。
良いと思えば安い高いは関係ないから
凄いシンプルなこと言ってるようで奥が深いです。値段で差別してる部分ってありませんか？
欲しいときが買うときだと思うんだよね
そう、欲しくなったら買うときです。そこを我慢してどうするっ！
麗ちゃんの買い物っぷりを見ていると「こんだけ気持ちよく買い物できたらなー」と定本さん派（リアル貯金派）の私は思ってしまうわけですが、改めて買い物の楽しさを思い出せてくれますね。ただこんな調子で買ってたら破産するがなっ！！ そして貯金ゼロってゾッとするがな…。まぁ、買い物にも色々なタイプがあると思いますが、私の場合「買うまで」が楽しいと思う派なんですけどね（つまりは経緯を楽しむ派です）
買い物ってカタログ見てるだけで楽しいですよね。デパ地下巡りとか、お店をうろうろしてるだけで楽しいっ…と、全編読んでいて「買い物って楽しいよなー」と再発見させてくれます。麗ちゃんよりはツッコミをいれる定本さんに感情移入して読んじゃいますけどね。甲冑を買いたがるヒロインに感中移入はできないよねっ！！（※甲冑以外は案外感中移入できます。）私は私で時々五月人形欲しいなーとか思うことがありますけど。
有意義なお金の使い方ってナンデスカ？
作品内では浪費家の麗ちゃんと貯蓄家の定本さんとの対比で「無駄遣いをするな」的なニュアンスのお話が複数回登場します。ある一編では「大きく溜めて大きく使うのも気持ちいいものよ？」と言われた麗ちゃんが99%貯金をするというお話があります。極端な節約をする麗に定本さんは「どうしてあんたは0か100しかないの！？」と怒ります。
食事は水のみ…浪費の帝王である麗がそんな状態なのでみんな戸惑う戸惑う。そんな日々が続く中ある日、麗の口から「口座なら０だよー。大きく使うって気持ち良いね〜」と貯金を使い果たしたことが判明します。
そんな麗が買ったのは…。
定本さんへ送るメッセージ付き花火
一瞬だけれど
お金は使えばなくなります。花火は一瞬にしか残りません。…でも、使った記憶は残ります。思い出はお金では買えないかもしれませんが、お金を使って伝えられることはあります。記憶に残るというのは最大の価値なのではないでしょうか。
買い物で得られる笑顔は宝物。
可愛いは正義！
主人公の麗ちゃんはお前いくつだよとつっこみを入れたくなるぐらい若々しくて可愛いです。まぁ、私が言いたいのは萌え絵じゃなくたって大人だって可愛いキャラはいるよということでしょうか。大人で可愛いって素敵ダヨネ！！
ウサ耳が似合う社会人って素敵やん？ 個人的には両々先生の漫画で一番可愛いヒロインだと思います。
ある種、最強のヒロインですね。このキャラに勝てるキャラはいないのではないでしょうか。
と、今回読んでいただいた方は分かると思いますが、いつもなら漫画についての文で構成されているわけですが、今回は個人的な「お買い物論」を結構書いてます。まー、つまりはお買い物について色々考えさせてくれる漫画なわけで。こんだけ読んでいて気分的に付加価値がある漫画も珍しいと思います。
佐藤両々先生は以前に取り上げた『わさんぼん』もそうですがドラマがありつつコメディ漫画として面白い。なによりも読んでいて楽しいっ。対照的な麗と定本さんの掛け合いはたまらなく面白いです。数ある4コマの中でも濃厚な世界を描いている漫画家さんだと思っています。例によってお薦めです！！
買い物も楽しいけど、貯金も楽しいですよね。ふふふー。
