「そう、4コマを読むキッカケは些細なことでいい。そう、例えば黒ロンとか。」初心者のための黒ロン4コマ入門2011

元々は、イカちゃん大勝利宣言!! 「侵略成功だゲソ☆!! 漫画、アニメ界は黒ロンが支配するんじゃなイカ!!」(と、いう釣りタイトルでした。)
これは水星さん主催の黒ロン祭り(http://d.hatena.ne.jp/mercury-c/20110905/1315238853)のために書いたものです。


<「全国10億人のイカちゃんファンの皆さんこんにちはだゲソ!! 年に1度の黒ロン祭り、Welcome to the crazy world!!だゲソ!」
<「管理人代理の姫ちゃんです。イカれた時代にようこそなのです。」
<「今現在のアニメ界、そして漫画界を支配しているのは黒髪ロングだゲソ!!」
<「そうなのですか。姫ちゃん知らなかったです。」
<「そうだゲソ!! いい感じ無邪気に進め!!」
<「はぁ。」
<「君の黒い髪が少し長くなりすぎたなら〜♪」
<「その歌はなんですか。」
<「これは今年の黒ロン祭りのテーマソングじゃなイカ! サニーデイサービスの「若者たち」という曲だゲソ!」

<「へぇー、知りませんでしたー。」
<「はじめて言ったゲソ!!」
<「・・・。」
<「それじゃあ、今年の黒ロン祭りは終わりだゲソ! サライを歌ってお別れだゲソ!」
<「早いですね。でも、姫ちゃんはかしこいからツッコミはいれません。さようならです。」
<「桜吹雪が〜」
<「遥かな空へ〜」





−と、まぁ茶番はこの辺にして。これだけで終わる予定もありましたが水星さんから怒られそうなので辞めました。さて、何を書こうかと色々考えましたが、例によって「どうやって4コマ漫画を読ますか。」という部分に焦点を置き、去年同様黒ロン4コマについて書くことにしました。まぁ、他の人は間違いなくやらないだろう、という判断もありますが。
そもそも、4コマ漫画における黒髪ロングキャラクターというのは決して多くありません。どうしても特徴として弱いからなのか、画面が地味になるからなのか、存在していてもなにかしらのパーツが付け足されていたり、トーンが貼られていたり、白黒だと黒ロンなのにカラーになると途端に茶色とか紺になったりするパターンが非常に多いです。あずささんとかちひゃーの髪の色って何色さ!
しかし、アニメ化されるような人気作品には黒ロンはつきものです。『あずまんが大王』の大阪、『けいおん!』の澪、『GA』のキョージュ、『生徒会役員共』の会長、『Aチャンネル』のユー子…、そして今回アニメ化するキルミーベイベー…。
もはや、アニメ化=黒ロンと言っていいほど黒ロンが4コマアニメ回を支配しています。おそらく、今後は4コマ漫画も黒ロンがいない限りアニメ化しないのではないでしょうか。イカちゃんに言わせたのも冗談ではなく、『日常』のまいまい、『神様のメモ帳』『BLOOD-C』等完全に4コマ以外のアニメも黒ロンが支配しています。しかし、これだけ黒髪がムーヴメントの中心にいると考えると本当に黒ロンブームが来ているのかもしれません。素晴らしいことです。
これをすべてイカちゃんに言わせようとしたのは内緒。


さて、本題にはいります。本当のところ、去年とは趣向を変えて真面目な論文を書く計画もありましたが、辞めました。私の扱うフィールドは主に4コマ漫画であるため、あまり真面目すぎる文章を書いても難易度が高いな、と。副読本が必要な文章はコンテストには不向きでしょう。黒ロンから興味を持っていただいて読んでいただければ幸いです、って感じでね。…このパターン来年もやりそうだなぁ。


まりかちゃん乙:まりかちゃん

学園コメディ4コマから。清楚な黒髪ロング、余計な装飾物もないまさに黒ロンの中の黒ロン。主人公であるまりかは自己中心的で頭の悪い自信過剰な女の子ですが、自分がマイナスの立場に置かれるのを理解できますし、弱みを見せるから可愛い。それに気づかないんじゃ可愛くなく、人間的に好きになれないでしょう。まりかは好感が持てるへちょい子であり、凹んでいる様子が面白い。
黒ロン美少女はどちらかというと、清楚な真面目系もしくは黒魔術をやりそうな根暗系のどちらかに分かれる気がしますがまりかは完全な後者。アホの子って可愛いよね!! 決して名作ではありませんが、面白い4コマであり、なにより黒ロン好きの方には楽しめると思います。オススメです。ただ、ウザさだけならば『WORKING!!』の山田も次ぐウザさなのではないでしょうか。ウザ黒ロンってジャンルもありかもね! 


うぃずりず:エロイーズ

本作は今年完結した作品であり、どんな作品かというと、欧米人なのに親父臭いリズを中心に描かれる学園ホームコメディです。ちなみに、例によってきらら系列4コマ。普段は髪を後ろで結っているのですが、黒ロン美少女としてのシーンがあれば見逃せないでしょう。
その中で登場するエロイーズは2巻から登場するのですが、主人公であるリズの学校に転校してくるアジア系のアメリカ人。「黒髪ロングといえば日本人!!」という常識を覆す外国人キャラ、まさに新機軸。里好さんの書く女児は元々妙に色気があるのですが、それを別にしても外国人でありつつ、黒ロンというのは幼さもありつつも奇妙な色気があります。
金髪であるリズに憧れて金髪にしようとするエピソードがありますが、その中で金髪であるリズはこんな台詞を言います。

リズ「イズの綺麗な金髪は私にとっても憧れなのですから。そのままのあなたが一番ですよ。」
イズ「ア、アリガト…」
リズ「どういたしまして。」

その後、リズも墨汁で黒髪に染めるというエピソードもあるのですが。黒ロンファン必見です。4コマ漫画としても名作の部類に入る作品ですので是非読んで頂きたい作品です。



ぱら☆いぞ:呪子さん

以前にレビューで取り上げましたが、4コマ史上最大の問題作『ぱら☆いぞ』に登場する呪子さん。元々は道満先生の短編集に登場するキャラクターです。まぁ、簡単に言うとクラスメイトの男子の部屋に夜ばいしに行ったり、下ネタを聞くと高僧300人いないと止められない化物を召喚したり、闇の中から生まれたり、「着床はじめました」と看板をたてて座ってみたり、残像を出したり、処女の不良に懐いたり…。
そんな可愛い行動をとる女子高生です。例の黒髪パターンだとこの子もパターン2の電波系です。確かに邪悪な存在ですが、性を迫ること以外は全て子供っぽくて可愛い女の子なのですよね。海に行って、帰りは疲れて寝ちゃったり。百聞は一見にしかず、難易度は高いですが是非読んでほしいところ。この『ぱら☆いぞ』は呪子さんに限らず黒ロンが多く登場するのでオススメです。


キルミーベイベー(呉織 あぎり)

アニメ化も決定した今作品にも黒ロンが存在しています。あぎりさんは美しき黒ロンをたずさえた美しき女忍者、そうくのいちです。どうもくのいちという存在は劣情をそそります。くのいちがエロくない媒体はいかがなものかと思います。しかし、くのいちに拷問と称してエロいことをするというシュチエーションは少々食傷気味ではないでしょうか。
もちろん、そのシュチが素晴らしいものであることは否定しませんが。さて、この漫画に至っては正体不明の黒ロンお姉様という感じであり、作者が意図的に削ってると思われるぐらい出番も非常に少ないですが、これからの注目作でありきっと薄い本も出ると思うので抑えといても損はないのではないでしょうか。個人的に無敵マイペースキャラは大好物です。さぁ、あなたはくのいちにいやらしいことをされたい派ですか、それともしたい派ですか?


さて、今年は4作品で書いてみました。前々回程度にレビューをした『タベルナ』にも黒ロンがおり、それらも取り上げようと思ったのですが、先日レビューを書いたばかりなので個人的に筆が進まないのでやめました。4コマというのは手軽に読めるものです。ほんの些細なきっかけでその作品を好きになれると思います。黒ロンをきっかけに4コマを読んでみませんか? この文章を読んだあなたに興味を持っていただければ幸いです。それでは、またどこかで。


<「どうだったゲソか?」
<「イカさんは何もしていないと思います。」
<「最後のキルミー紹介は酷くなイカ?」
<「否定できないのです。」
<「・・・。」
<「・・・。」
<「それではまた来年でゲソ〜。」
<「さようならー。」