どーもー。今年はいっぱい文章書きます！ 更新します！ さてさて、今年は「売れたい」を目標に頑張ります。どうなりたいのか、どうなれば「売れた」とかは分かりません。特に決めても考えてもいません。まぁ、言っておけば案外なんとかなるよね。うわーい。
さて、今回は『メガドラ部長りるなちゃん』をご紹介。何気にIkaさんの作品を取り上げるのは3回目だったりします。おなじみ！ こうれい！
15年分のゲーム愛、SE●A愛についてこられますか？ とある大学のマイコン部で繰り広げられる、ディープなゲーム・ホビー好きたちの日常。IKaが15年に渡って描き続けてきた「メガドラ部長りるなちゃん」が、ついに1冊に！ 30代以上推奨（！？）な細かなネタの数々をお楽しみください！
MD部長でなく、メガドラ部長。商標の問題でしょうか。え、メガドラの商標…？ なにそれ食べられるの…。
15年の月日にカンパイ
この作品はIka先生が同人誌「殺しのメガドライブ」で羽田いかおとして活動されていた1996年から最近の2012年までの作品をまとめた作品集になっています。この作品はとにかくIkaさんの趣味が反映されてる作品。キャラクターの名前はユニコーン（Ikaさんが好きなバンド）ですし、ロリータですし、メガドライブですし。最近の作品は積極的に4コマをぶっ壊してますが、初期はちゃんと4コマをしています。「ちゃんと4コマしてる」が言葉としてどうなのかと思いますがIkaさんなので。ええ。じょじー。
15年近くの月日が経っていますから、初期から現在まで絵柄はもちろんのことネタのタイプすら違います。年月が経つごとに洗練されていくものはありますが、4コマとしてのいい加減さも増しています。それは、むしろ「Ikaさんらしい」という印象なのですが。15年の歳月を経ても意外と部長のテンションと阿部Bのスタンス、手島くんの健気さと作品の随所に盛り込まれるゲーム愛に変化はないので『MD部長りるなちゃん』へ作品にブレはあまり感じません。
その「いい加減さがIkaさんらしい」というのは『P.Sすりーさん』『えすえぬ家のひとびと』の根底にあるシリアスでブラックなネタも勿論Ikaさんらしいとは思いますが、Ikaさんが最も力を発揮するのは「脱力ギャグ」だと私は感じているからです。その要素を一番感じる（他のシリアスになるような要素が全くないからでもありますが）のはこの作品。肩の力を抜いて読めるなんもメッセージ性のない作品、だからこそ『りるなちゃん』は15年以上も書き続けられているんでないかなーと。おそらく、これからも偽ロリータは書き続けられていくでしょう。うん、これがいわゆるライフワークだと思うんで。
地味に15年の月日も経過してると『ガラスの仮面』で「あれ、携帯電話出てきたよ！？」と感じたのと同じような印象を受けます。『天からトルテ』とかミニ四駆がネタになってると思ってたら、「あれ、ニコニコ動画出てきたよ！？」とか「スパ4出てきたよ！？」とか。まぁ、部長のりるなちゃんが「いつの時代だよ」ってネタを平気で持ち込むんで時代がよくわからなくなりますが。平気でメガドライブ出てくるし、ドラクエⅢネタは出てくるし。まぁ、この玉石混淆なカオスな状況が常に現在進行中なのが『りるなちゃん』らしさだと思います。
中には「総集編持ってるんだけど」的な人もいるかもしれませんが、すでに所持している私からもおすすめできる構成になっています。編集部からの用語解説がとにかく便利。「ダイノレックス」とか「宇宙戦艦ゴモラ」とか「ちょっと、ちょっとちょっと」と言いたくなる単語の解説が地味に嬉しい。『P.Sすりーさん』もそうですが、こういう解説があると読み応えありますよね。ソーサルキングダムとか作中で伏字になってるのを堂々と解説してるってどういうことなの！！ あ、あと単行本のデザインが『P.S.すりーさん』のつくりに似通っているのが嬉しいです。
内容的にはマニアックな部分あり、絵柄が稚拙な部分あり、ぐだぐだな部分あり…と全くおすすめできませんが私は大好きです。この紹介を読んで「面白そうだな」と思った人なら読んで損はないと思います。もはや私はIkaさんの作品に親しみすぎてて「なにがふつうなのかわからない」という状況になってる部分あるんですけどね。ダイノレックスー！（挨拶）
今のシンプルなIka作品も大好きですが、りるなちゃんを読み返すとゴチャゴチャしてて犯罪チックなロリータの雰囲気が充満してる漫画もまた読んでみたくなりますね。初期のロリータ写真とかパンツ売るとかはIkaさんのフェチズムと当時の雰囲気が出てて好きです。え、これが好きってどうなのかしら、というのはさておき。この「誰も損しない雰囲気」はどの作品よりも好きなんですよね。手島くんがパンツを欲しがる話が本当に好きです。パンツ手に入れてどうするつもりだったんだ手島くん！ 部長、手島くん、阿部さんの関係性っていいですよね。
