「萌え系4コマはきららだけではありません!」きらら"外"萌え系4コマならこれを読め!10選!

きらら系4コマが「萌え4コマ」ムーブメントの中心に来てるのは周知の事実ですが、「きららブランド」に安心感を覚えそれ以上は求めない方も多いのではないでしょうか。私はきらら4コマも読みますが、悪食なので「きらら以外にも可愛い4コマはいっぱいあるし、面白い4コマはあるよー。」と思うわけです。
つーわけで、今回は「きらら外萌え系4コマ10選」をお送りします。萌え系の定義なんて人それぞれでしょうし、「きららを楽しめる人ならこの作品も楽しめるんじゃないの?」的観点でお送りしたいと思います。完結してる作品もありますが、これらの作品が新たな4コマ道を歩むきっかけになれば、と思います。
ギャグではなく「萌え系」を重視してみました。私は比較的ギャグ系の作品が好きなんですけど、今回はそんな感じで。ギャグ重視じゃなくても面白さは保障しますよ! ヤァヤァヤァ!!(なお、きらら系作家で他雑誌に書いている方はあえて除外しています。


1.スターマイン(4コマまんがぱれっと

どこにでもいる普通の高校生男子・陸田行成。夜空に光る流星群に「彼女が欲しい!超欲しい!!」と願いをかけるとたちまち恋人候補の女の子がやってきた!やったー!……が、その数なんと9人!(+お目付け役の女性が一人)恋も愛も友情もネタもオチも全部ひっくるめた行成と彼女たちとの星春が今、始まる。

元を辿ればきらら作家ではありますが。ヒロインが9人近くいながらも、それぞれを平等に「ヒロイン」として描かれており、どのヒロインも好きになっていく。「萌え系の4コマに男がメインだと!?」と思われる方もいるかもしれないが、その男性キャラがさらに女性キャラを魅力的なものへと引き上げていくことに着目したい。間違いなく面白くも魅力的な作品。ぱれっとの大本命!!


2.ちっこいんちょ(まんがタイムジャンボ

うちのクラスの委員長は、やさしくて、かわいくて、よく気がつくけどでしゃばらない縁の下の力持ち。 だけど、ひとつだけ違っていたのは、 なんと彼女は手のひらサイズの「ちっこいんちょ」だったのです━━!

手のひらサイズの委員長という出オチの設定ながら飽きずに読むことができる。現実味のあまりないキワモノ設定であるため敬遠してしまう人も多そうだが、「きららしか読まないな〜」という人には是非読んで欲しい一作。小さい委員長が可愛らしく、周りがいいんちょを好きなのが伝わってきて読微笑ましい。どこかほっこりくる作品の雰囲気はファミリー系らしい。今が買いでしょ!!


3.魔女とほうきと黒縁メガネ(4コマまんがぱれっと

女子高生の乃梨子は、魔法の練習と称して危ないことを繰り返す自称「魔女」の女の子・リアナと出会う。いつも一人で遊ぶリアナを心配して、彼女の家を訪れるようになった乃梨子。そこに怪我から復帰してきたリアナのメイド兼教育係のシェスカが加わって、巻き起こす魔法でドMなファンタジー4コマ!

可愛らしさと同レベルで変態ばかり出てくる作品。メガネっ子、ドM、百合…「ドストライクの属性が出てくるのに読まないような精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」と夏目漱石も「こころ」の文中で述べています。ドMとか百合とか変態要素が満載なのにキャラクターはみんな可愛らしくて面白い。雰囲気的に根本に「百合」があるのできらら系統が好きな人には受け入れやすいのじゃないかしら。ぱれっとの伏兵!!


4.墨色えれくとろ(ナマイキッ!)

女子高生・女子高生物部愛里は家が書道教室の娘。筆でノートをとる愛里がクラスメイトのモニカは気になってしょうがない。なし崩し的に友達になり、2人はモニカの友人である花と書道部(同好会)を結成することになり…。新感覚・えれくとろ書道4コマ漫画!

同作者さんは最新作の『ほめよめ』も素晴らしいのですが。女子高生のキャッキャウフフ感を楽しむならこの作品なのではないかな、と。黒渕かしこさんの描く女の子はどれも可愛らしい。1巻完結ではありますが、作品全体の完成度が高いんですよね。可愛くも透明感ある作風は色あせない。書道部だけど書道しない、とんでもない田舎、無駄にハーフ、エロ漫画誌に掲載されてた…どこか漂う違和感が楽しい!


5.恋愛ラボまんがタイムスペシャル

世間で「お嬢様学校」と呼ばれる名門校「私立藤崎女子中学(略称:藤女)」の生徒会執行部は会長の意向により「恋愛を研究する」場でもあった。後に『恋愛ラボ』(ラボ=laboratry:研究所)と呼ばれるようになる「恋に恋する乙女たち」生徒会メンバーの恋愛研究とその実践ぶりをコミカルに描く。

アニメ化も決定した恋愛上手な女の子を目指す恋愛ラボの面々を中心とした正統派恋愛4コマ。理想を目指すはずが、だんだんと現実の男の子が接近してきたことでのニマニマが止まらない。女の子の前で見せてきた顔と男の前で見せる顔が違うことに興奮せざるをえない。これからも楽しみなストーリー4コマ。スズちゃんが小学生とラブラブになっちゃう展開はまだですか! 俺のエノはまだですか! 最近はちょっとラブ成分大目で好みを選ぶかもしれませんね。


6.四季おりおりっ!(4コマまんがパレット)

天然で実は総番長だった過去を持つ長女・春菜、文武両道で面倒見もいいが朴念仁な次女・夏希、明朗快活で能天気、元気いっぱいな三女・秋乃、小学生でありながら家事全般を担う四女・冬香、四季家4姉妹の織りなす歳時記系(?)4コマ! 節分、雛祭り、衣替え、お盆、大晦日などの年中行事の中で見せる、姉妹の愛と絆と笑いの物語!!

「もっと評価されてよかった」と思う典型的な作品。ぱれっとの看板であり続けながらも、イマイチブレイクせずに連載終了してしまった作品。萌え4コマとしてのキャラクターの可愛さもありつつ、コメディ作品としての面白さも兼ね備えている。きららがトリコロならぱれっとは四季おり、と私は思っています。それぐらい完璧だったと思うぐらいに好きです。


7.でり研(まんがタイムジャンボ

おいしさを追求するサークル…これぞガチな青春キャンパスライフ!?美食ハンター海原裕子はじめ、アイドル、姉さま、妹ちゃん…多種多様の女子に囲まれた無自覚リア充、大仏くん(仮称)の明日はどっちだ!

萌え系4コマとして語るには無理があるかもしれませんが、きららにも等身が高いリアル系作品はあるのであながち間違いではないと思っています。青春としての楽しさを描きつつもそれに付きまとう痛さが読んでいて心地よくも切ない。大仏くんに漂う厨二病的痛さ、その雰囲気を漂わせつつも常にセックスをいつしてもおかしくないリア充的雰囲気がたまらなく好きな作品。こういう風に書くと敬遠されそうですけど。まっこまこりーん!


8.男爵校長シリーズ(コミックハイ!

連載開始から足かけ8年。大河(?)美少女青春ギャグ4コマ。高校3年に進級したアリカたち。彼女たちの学園生活最後の1年を描く「High!編」、1巻は春と夏でしたが、2巻は秋と冬のエピソードを収録。そしてついに卒業のときが…。それぞれの道を選ぶ乙女たち。その切なくも可笑しい青春模様を、移ろいゆく季節とともに美しく描きます。アリカはいったいどうするの? 弦音さんは? 小蘭さんは? もちろん校長やブッピンたちの行方にも注目を!! 最後まで圧倒的な画力とギャグのセンスで突き進みます。

無印、DS、High!と続いた『男爵校長』シリーズです。主人公であるアリカを中心に個性ある仲間達が甘酸っぱくも口に出すにも恥ずかしい詩的な学園ライフを悩みつつも勢いのまま過ごす様子を描いた学園4コマ。ギャグ4コマとしても一流ですが、最初から最後まで思春期の感情を描ききった学園物としても大名作! 一気に通して読みたい一作です。きらら系の可愛い絵柄が好きでOYSTERさんの絵柄が嫌いな人はいないと思います。ギャグが合わないはあるかも。


9.かくげいぶ!(月刊アルカディア

チビっこだが猛者のウメちゃん、部長のときと、読モのマコ、露出狂のアレクなど、個性的な面々が所属する格闘ゲーム部「格芸部」に、空手家のさくらが入部したら……。四コマ画面を所狭しと暴れ回る中学生たちに周囲は大あわて!? 新感覚ゲーム部ストーリー、初の単行本化です!!

Ikaさん最新作。格闘ゲーム部に入部したゲーム初心者の女の子を主人公としており、今までの作品に比べてゲーム知識がなくても楽しむことができる作品になっています。格闘ゲームの知識があればもっと楽しむことができるとは思いますが。ストーリー4コマとしても面白く、Ikaさんがパロディ要素のないオリジナルキャラをメインにして描く作品はほぼ初めてであるためか、今までの作品にない雰囲気をどことなく感じます。あと、比較的常識人が多いです。じょじー。


10.ハッピーカムカム(まんがタイムジャンボ

ユルく、正しく、美しく!家庭科部改め、家庭的部は、家庭的な女子…ではなく、家庭的な女子になるのを夢見る女子達が集う、ユル〜い部活。部員はギリギリの5人で、うち家庭的なことが得意なのは、2人だけ。ついには部費の支給までもがストップする始末。でもみんな、めげない、しょげない、気にしない!変わり者揃いの家庭的部は、今日も家庭的な女性を目指してがんばります!

あまりブレイクすることもなく完結した作品ですが私には大切な一作。どこか下世話だったり、生々しかったり、「こういうのは萌え4コマにはいらないんだろうなー」という要素もありますが、それはマイナスではなくキャラの掘り下げに一役買っていてむしろプラス。ほのぼのゆるゆる、目標も大してなくただただ過ぎてゆく日々が素敵。主人公はメガネだし女児もいるし名作と言わざるをえない!!


と、いうわけでこんな企画でした。また次回。