画太郎先生ありがとう。『珍遊記2』は本当に完結したのか? ビジネスジャンプの功罪

珍遊記2〜夢の印税生活編〜 4 (ヤングジャンプコミックス)

珍遊記2〜夢の印税生活編〜 4 (ヤングジャンプコミックス)

珍遊記2』はビジネスジャンプで連載されていた漫☆画太郎先生の『珍遊記』(10年以上前に週刊少年ジャンプで連載)の続編でした。珍遊記の続編というだけでなく『まんゆうき』などのかつての画太郎先生の連載作品のキャラが出てくる画太郎大甲子園でもありました。
以前に打ち切りに触れましたが、先日最終巻の4巻が発売されました。今回は珍遊記2について語りたいと思います。


話としては漫画家志望のカッパと漫画で大儲けを企む太郎(珍遊記の主人公)がガンダーラにあるミャンプ編集部に持ち込みに行くというお話。その間間に娘々(まんゆうきの主人公)が絡んでくる構成でした。

娘々がある村に立ち寄ると、人間の若い娘を人形にしてしまう豚がいるという話を聞きます。飢えた村人にレイプされそうになる娘々


一方、娘々と一緒に修行した龍々はババアの命令でお酒を買いに来ました。

変な動きをするオヤジ。

妖怪にジジイは食われており襲われる龍々。ギャグではなくマジなのが恐ろしい。


そして、話は娘々に戻ります。娘々は豚のすみかに行き、人形になっている女の子に助けて欲しいと心の声を聞きます。豚は娘々が自分を気持ち悪がらない事に感激し結婚を申し込みます。そこで「人形になっているみんなを治すため」に結婚を受け入れる娘々。そもそも結婚の意味を分かっているのか、と尋ねたくなりますが。

誓いのチッスをしようとする豚。

この豚野郎ぅぅぅ!! そして、次週に続きました。

「なんだかんだでガンダーラ」うぉぉぉぉい! ガンダーラに行くまでの話はどうした!! うぉぉぉい! 娘ちゃんの貞操と龍ちゃんの安否はどうなったぁぁぁぁぁ! 責任者を出せ!とツッコミたくなる状況に。

結局、ガンダーラで持ち込みが成功。しかし、平和になった現代では妖怪退治の本など売れないということでババアが妖怪をすべて放します。そのおかげでババアは大儲け…で物語は幕を閉じます。これで終わりかよぉぉぉぉ! …と、思いきや。

犬、鶏、ババアが封印したかつての妖怪が蘇る! ええ、こいつらは本編に出てきていません。スタープラチナでぶっ飛ばされた部分です。過去にも凄い勢いで本編をぶっ飛ばすことはありましたが…。

羊、巳。

面白そうなエピソードがあったウサギちゃん。お っ ぱ い に な に が あ っ た。

牛。十二支がモチーフになった敵キャラが続々復活。

豚も蘇ります。ち ょ っ と 待 て 気 に な る。どうやら娘々とチッスをしようとした後でなにかが起こり龍々と合流して結局3P出来ずにババアに封印される。という展開だった模様。すげー読みてー!!

鼠がネズミ講で稼ぐというギャグ。ギャグなんですけど、めっちゃ面白そうな展開。

封印された太郎が復活し、かつての連載キャラギーガーも登場。この展開にはみんな「ポカーン」ですけど、今後の展開に期待がもてる展開です。

たとえ「完」であろうと、「ポ完」の後にこれを持ってきたのは画太郎先生の心残りではないか。まだだ!まだ終わらんよ!!



今回の件は久々に画太郎先生が真面目に書いていた印象が強いので打ち切りには失望すら憶えます。ビジネスジャンプの読者層と合わなかったのが原因なのでしょうか。一節では編集長が代ったのが原因という話もありますが。
しっかりしたストーリー漫画を画太郎先生が書いたというのに本気でやってこれだと今後まともなストーリー漫画に回帰してくれるのか?という不安があります。ババアとビンタと事故死のループ漫画は飽きてるので…。
ビジネスジャンプはようやく画太郎先生を動かしたのですから、それを守るべきだったのではないでしょうか。勿論、雑誌の方向性とか人気とか色々あるんでしょうけど。勿体ないよ!!
珍遊記はり十二支をモチーフにコミックスが作られていたので「12巻構成」を考えていたのではないでしょうか。十二支の敵キャラがまったく出ずにスタープラチナが発動してしまうのは惜しすぎるっ!!
最後の最後で伏線も大量に仕込んでくれたわけですし「ポ完」の続きを読みたいもんです。つーか、こっちが一番ポ完だよ!! 素晴らしい日々は『まんゆうき2』及び『珍遊記3』を心待ちにしています!


あ、龍々可愛すぎ。嫁に来てくれ。

娘々の可愛さも素晴らしかった。1巻の性器をちゅーちゅーされるところとか。

本当に続編と補完が読みたい…。